MACDの設定値の最強が決定!検証結果やトレードスタイル別おすすめ設定も紹介!

MACDはトレンドを把握すると同時に、相場の買われすぎ・売られすぎなどの過熱感を判断できるオシレーター系のテクニカル指標です。

MACDではMACDラインを構成する短期・長期EMAの期間やシグナルラインの期間を設定でき、設定次第ではトレードの精度が変わる可能性があります。

「MACDを使ってみたいけど、どの数値に設定すればいいのか?」

「自分のトレードスタイルに合った設定はあるのか?」

MACDの設定と聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

結論、デフォルト設定である「12、26、9」が短期の値動きと長期のトレンドの両方に対応でき、バランスが良いためおすすめです。

この記事では、MACDで何が設定できるのかから、誰でも使える最強設定、トレードスタイル別のおすすめ設定に至るまで、以下8つの項目で詳しく解説していきます。

  • MACDでは何を設定できる?
  • MACDのシグナルタイミングは設定によって異なる
  • MACDの最強設定は12、26、9
  • トレードスタイル別MACDのおすすめ設定
  • MACDの設定についてそれぞれの時間足で検証
  • MACDの設定を変更する際の注意点
  • MACDを使ってFintokeiに挑戦する
  • まとめ

MACDでは何を設定できる?

MACDはEMAを基に計算されており、以下の3つの要素から構成されています。

  • MACDライン:短期EMAと長期EMAの差
  • シグナルライン:MACDラインの単純移動平均線
  • ヒストグラム:MACDラインとシグナルラインの差

MACDで設定できるパラメーターは「短期EMAの期間」、「長期EMAの期間」、「MACDラインを移動平均化する期間」の3つで、デフォルトでは順に「12、26、9」となっています。

つまりデフォルト設定では、MACDラインは12期間EMAと26期間EMAの差、シグナルラインはMACDラインを9期間で単純移動平均線化したものということになります。

MACDのシグナルタイミングは設定によって異なる

MACDの売買シグナルとして、代表的なのが「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です。ゴールデンクロスとデッドクロスの詳細は以下の通りです。

  • ゴールデンクロス:MACDラインがシグナルラインを下から上に抜ける
  • デッドクロス:MACDラインがシグナルラインを上から下に抜ける

実は、MACDが発する売買シグナルは、設定によってタイミングや頻度が異なるのです。

デフォルト設定「12、26、9」(上画面)と、少し長めの設定「19、39、9」(下画面)を例に、シグナルの違いを見ていきましょう。

上記画像より、設定期間が長い方がデッドクロスの発生タイミングが遅れていることが分かります。

シグナルの発生タイミングが遅れる原因は、設定期間を長くすると、MACDラインの基であるEMAの動きが緩やかになり、価格に対してMACDの反応が遅れることにあります。

上記のように設定によってシグナルのタイミングが変わるということは、設定が取引精度に影響を及ぼすということです。

したがって自分のトレードスタイルに合わせて設定を調整することが、トレード成績を向上させるための1つの手になります。

MACDの最強設定は12、26、9

結論、MACDの「最強設定」はデフォルトの「12、26、9」です。

  • 12期間:MACDラインの短期EMA
  • 26期間:MACDラインの長期EMA
  • 9期間:シグナルライン

デフォルト設定がおすすめである最大の理由は、MACDを使っている多くのトレーダーが、デフォルト設定の「12、26、9」を使用しているからです。

多くのトレーダーが活用している設定にすることで、シグナル通りMACDが機能しやすくなり、かつトレーダーの大衆心理を活かした取引ができるようになります。

さらに、デフォルト設定は細かい値動きに反応しつつ大きなトレンドを把握できるため、バランスが良く、短期トレード・長期トレード両方に対応できる汎用性の高さも特徴です。

トレードスタイル別MACDのおすすめ設定

MACDの設定は、自分のトレードスタイルに合わせて最適化することで、売買シグナルの精度を高められる可能性があります。

以下3つのトレードスタイルごとにおすすめの設定を解説します。

  • スキャルピング
  • デイトレード
  • スイングトレード

スキャルピング向けのおすすめ設定

スキャルピングにおすすめの設定は「9、17、7」です。

スキャルピングは短期間で小さな価格変動を狙うトレードスタイルなので、なるべく価格に敏感に反応する必要があります。

したがって、デフォルト設定よりも全体的に期間設定を短くすることで、シグナルをより早く確認できるようになり、値動きに乗り遅れないようになります。

この設定は著名なトレーダーである「クリス・マニング」氏が使っていたものとして、MACD利用者の中では有名です。

デイトレ向けのおすすめ設定

デイトレードのおすすめ設定はデフォルトの「12、26、9」であり、MACDの考案者である「ジェラルド・アぺル」氏も推奨しています。

デイトレードは数時間から1日かけて取引を行うため、短期的な価格変動に反応しつつ、長期的なトレンドも捉える必要があります。

したがって、バランス良く相場状況を判断でき、多くのトレーダーが活用しているデフォルト設定が最適なのです。

スイングトレード向けのおすすめ設定

スイングトレード向けのおすすめ設定は「48、104、9」です。

スイングトレードは数日から数週間にわたってポジションを持つトレードスタイルなので、短期的な価格変動によるノイズをなるべく減らして、より大きなトレンドを把握しなければなりません。

したがって、短期のEMAを48期間、長期のEMAを104期間と期間設定を長くすることでより相場の大局を見極められるようになります。

同時にMACDラインの動きが滑らかになるので、「だまし」を減らすことができて細かい値動きに左右されることもありません。

MACDの設定についてそれぞれの時間足で検証

先ほど紹介した各トレードスタイル向けのおすすめ設定を、それぞれの取引に対応した時間足で検証していきます。

「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」のシグナルに注目して、有効に機能しているか見ていきましょう。

MACDの設定を1分足、5分足で確認

「9、17、7」の設定について、スキャルピングでよく活用される1分足と5分足で検証しましょう。

以下は、ドル円の1分足チャートにMACDを適用し、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」の発生時点に縦ラインを記入しました。

また以下は同様に、ドル円の5分足チャートに縦ラインを記入した画像です。

画像を見ると1分足と5分足では、同じ設定を使っている以上、シグナル発生のタイミングや頻度に大きな差がなく、同じ感覚で使えることが分かります。

ただし「ゴールデンクロス」「デッドクロス」自体は機能しているものの、発生回数が非常に多く、狙える値幅にバラつきがあります。

また、強いトレンドの場合は「だまし」が発生し、正常に機能していません。

したがって、トレードの際は「だまし」を想定した損切りの計画を立て、こまめな利益確定で確実に利益を重ねることが重要になるでしょう。

MACDの設定を1時間足で確認

デイトレードに適しているデフォルト設定の「12、26、9」を1時間足で使用し、正しく機能しているか検証しましょう。

以下はドル円の1時間足チャートにMACDを適用し、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」の発生時点に縦ラインを記入しました。

さきほど検証した1分足、5分足に比べて売買シグナルの発生頻度は大幅に少なくなり、シグナルの精度も高まっていることが分かります。

ただし「だまし」はゼロではなく、相場の大きなトレンドに逆らった売買シグナルは有効に機能していないようです。

MACDの設定を4時間足で確認

スイングトレードをする際におすすめした「48、104、9」の設定を使って、4時間足で正しく機能しているか検証しましょう。

以下はユーロドルの4時間足チャートにMACDを適用し、同じく「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」の発生時点に縦ラインを記入しました。

画像を見てみると、シグナルの発生頻度は大きく減少し、MACD自体のの動きが滑らかになっていることが分かります。

期間設定を大幅に伸ばしていることで、小さな価格変動に反応せず、「だまし」はほぼ発生せず、売買シグナルとしての信頼度は高いと言えます。

また、EMAの動きが滑らかなため、トレンドが明確に反転するまで0ラインを下回ることもありません。

したがって、「だまし」も少なく、大きなトレンドを狙ったトレードに有効活用できます。

MACDの設定を変更する際の注意点

MACDは、トレードスタイルに合わせて設定ができますが、設定を変更する際には以下の点に注意しましょう。

  • 設定を頻繁に変更しすぎない
  • 過去の相場に最適化しすぎない

一度決めた設定を使い続け、どのような相場でうまく機能するのか、またはしないのかを見極めることがMACDを使った取引精度を高めるコツです。

設定を頻繁に変更してしまうと、トレードに一貫性がなくなってしまうので、避けるようにしましょう。

また、過去の相場に過剰に最適化しすぎてしまうと、未来の相場で正しく機能しなくなります。

ある相場では正しく機能する設定であっても今後もうまくいくとは限らないため、設定値を過信せず、資金管理をしてリスクのコントロールを必ずしましょう。

MACDを使ってFintokeiに挑戦する

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。

Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。

Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座における取引利益額をもとにデータ提供料として報酬がトレーダーへ支払われます。

初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。

今回紹介したMACDを活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。

また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。

無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

まとめ

MACDでは何を設定できるのか、そして誰でも使える最強設定からトレードスタイル別のおすすめの設定、設定する際の注意点まで詳しく解説してきました。

MACDをあまり使ったことがない、設定に迷っているというトレーダーは、最もバランスのいい「12、26、9」のデフォルト設定を使うことがおすすめです。

MACDの使い方に慣れてきたり、自分なりのトレードスタイルが固まってきたりしたら、この記事を参考にしながら自分のトレードスタイルに合わせて設定値をカスタマイズしてみてください。

ただし、頻繁な設定変更は避け、過去の相場に最適化しすぎず、リスク管理をしながら検証のような形でまずは使ってみるべきです。

MACDを使いこなして、さらにトレード成績を向上させたい方は、この記事で紹介した設定の検証からまずは始めてみてください。

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