損切りしないで待つのは正解か?損切りできない心理や目安を徹底解説!
損切りは、トレードにおいて重要なリスク管理の手段として知られています。
しかし「損切りをした後に相場が上昇した」、「損切りをせずに持ち続けたポジションが助かった」などの経験をしたことがあるトレーダーも多いのではないでしょうか?
上記のような経験を持つトレーダーが、損切りを行うことに対して疑問を持つことは自然な心理だといえます。
しかし、損切りをしないと取引を再開できないほどの大きな損失を被るリスクが常に存在するという事実は忘れてはなりません。
本記事では、損切りをしないで待つことのメリットやリスク、さらに過去事例を使った損切りしない顛末などを以下の項目で解説します。
- 損切りをしないで待つことのメリット
- 損切りをしないで待つことのリスク
- 損切りをしないで待つことは正解なのか?
- 「損切りをしない方がいい」という考えの心理的背景
- 損切りしないとどうなる?過去の事例を解説
- 損切りできない心理を克服する3つの方法
- 損切りをしないで待つ方が良い状況もある
- まとめ
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損切りをしないで待つことのメリット
損切りをせずに含み損のまま持ち続けたポジションが、最終的に利益に転じるケースがあることが損切りをしないで待つことのメリットだといえます。
たとえば、相場が一時的に下落しても、長期的な上昇トレンドに回帰する場合があります。
特にファンダメンタルズが強い銘柄や通貨ペアの場合、時間が解決することもあるため、急いで損切りをしない判断が功を奏することがあるのです。
損切りをしないで待つことのリスク
損切りをしないで待つことには、以下3つのリスクがあります。
- 含み損の拡大にストレスを感じる
- 取引チャンスを逃してしまう
- 取引を再開できないほどの大きな損失を被る可能性
含み損の拡大にストレスを感じる
損切りをせずに含み損を抱え続けることは、トレーダーに大きな心理的負担を与えます。
「もっと下がるのではないか」「このまま全ての資金を失うのではないか」という不安が募り、冷静な判断ができなくなる原因にもなります。
損失が大きくなるほど建値以上に回復するためには大きな値動きが必要になるので、さらに苦しい状況に陥りがちです。
取引チャンスを逃してしまう
損切りをせずに含み損を抱え続けると資金がポジションに拘束されるので、他の銘柄で取引チャンスがあってもポジションを保有できないリスクがあります。
価格がさらに逆行して含み損が増えると、利益を見込めないポジションに資金が拘束され続けて負のスパイラルに陥ります。
特に資金を効率的に回転させる必要がある短期トレーダーにとってはこのリスクは大きな痛手となるでしょう。
取引を再開できないほどの大きな損失を被る可能性
取引を再開できないほどの大きな損失を被ってしまうことが、損切りをしないことで引きおこる最悪の事態です。
損切りをしないで待つことが結果的に利益につながるケースもたしかにあります。
しかし、たった一度の損切りをしないで待つという判断が、トレード生命を絶つ原因となってしまうリスクがあるのです。
損切りをしないで待つことは正解なのか?
結論として、損切りをしないで待つことはやめておくべきです。
たしかに、損切りをせずに塩漬け状態となったポジションが、相場の回復によって利益に転じる可能性はあります。
しかし、それ以上に重要なのは、損切りをしないと取引を再開できないほどの大きな損失を被るリスクが常に存在するという事実です。
特にFintokeiのように損失率をコントロールすることが求められる状況では、遅かれ早かれ取引を続けられなくなる可能性が高いでしょう。
損切りは精神的に負荷がかかる取引判断ではありますが、取引を長期的に続けていく、つまり相場において「生き残り続ける」ためには必須の手段なのです。
「損切りをしない方がいい」という考えの心理的背景
損切りを適切にできるようになるためにも、なぜ損切りをしない方がいいという考えに陥ってしまうのかを把握しておきましょう。
損切りをしない方がいいという考え方には、以下のような心理的背景があります。
- 損失回避の心理が働く
- 損切りしたら上がった経験がある
- 過去に損切りをしなくて成功したことがある
- 損切り貧乏に陥っている
損失回避の心理が働く
多くのトレーダーは、利益を得る喜びよりも損失を避ける痛みを強く感じるという心理を抱えています。
この心理は「損失回避バイアス」とも呼ばれ、損切りによる損失確定を避け、含み損を抱えたまま待ち続ける傾向が生まれます。
「まだ回復の可能性がある」「長期的には必ず上がる」などと自分に言い聞かせ、損切りの必要性を否定しポジションを維持し続けてしまうのです。
大衆心理については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
損切りしたら上がった経験がある
損切りを行った直後に相場が反転し、価格が上昇した経験は、多くのトレーダーにとって非常に心に残るものです。
「損切りしたら上がった」という状況は、「損切りの判断をしなければうまくいっていたのに」という後悔を生む原因となります。
損切りがうまくいかなかった経験が強く印象に残ると、「次は損切りをせずに待とう」という考えに陥りやすくなるのです。
過去に損切りをしなくて成功したことがある
過去に損切りをしなくて利益を得た経験があるトレーダーは、「また同じように回復するだろう」と期待を持ち損切りをしないという判断をしてしまいます。
ただし、一方向のトレンドが数十年続く取引銘柄はたくさんあります。
含み損が回復する期待は時として過度に楽観的であるケースもあり、取り返しのつかない損失につながる可能性があることを忘れてはなりません。
損切り貧乏に陥っている
損切りをしているはずなのに、取引資金がじわじわ減ってしまう「損切り貧乏」に陥っているトレーダーは、損切りに対して疑念を持ちがちです。
「損切りを繰り返して損失が増えるくらいなら、損切りをしない方がいいのではないか」という考え方になってしまいます。
しかし損切りに対して疑念を持つ考えは根本的に間違いであり、損切りタイミングやラインの設定を見直すなど、損切りそのものの精度を上げることに注目することが正しいです。
損切り貧乏については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
損切りしないとどうなる?過去の事例を解説
損切りをしないことで、取引を再開できないほど大きな損失を被る可能性が高い相場は定期的にやってきます。
その例が、リーマンショックやコロナショックです。
リーマンショックやコロナショックのような相場が急落した局面では、損切りをためらったトレーダーの強制ロスカットを巻き込んだ結果、このような大暴落につながっています。
たとえば、リーマンショックが引き起こした円高相場の高値でドル円を購入していた場合、含み益に回復するまで約8年はかかることになりました。
一方で裏を返せば、約8年含み損に耐え続けることができるのであれば「損切りをしないで待つことが正解だった」という捉え方もできます。
しかしその間には50円以上の価格変動があり、資金管理が十分でなければ生き残ることは難しいでしょう。
また8年間も資金を拘束してしまうのであれば、損切りをして次の取引チャンスを探す方が合理的だと判断できます。
損切りできない心理を克服する3つの方法
損切りできない心理を克服するための方法として、以下の3つを紹介します。
- 損切りのルールや目安を明確化する
- 損切りの成功体験を積み重ねる
- 逆指値注文で損切りを自動化する
損切りのルールや目安を明確化する
損切りできない心理を克服するためには、損切りのルールを明確に設定することが不可欠です。
損切りをためらう主な理由の一つは、ルールや目安が曖昧であることです。
具体的には、以下のような損切りに関するルールや目安を事前に決めておくと効果的です。
- 取引資金に対して、どれくらいの損失を許容するか
- どのような場合に損切りを行うか
- 損切りラインはどのようなテクニカル分析を基準に決めるか
損切り貧乏については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫Fintokeiの損切り目安は何パーセント?損切りルールの決め方やコツ、タイミングも解説!
損切りの成功体験を積み重ねる
損切りの成功体験を積み重ねることで、損切りの重要性を知ることにつながります。
また損切りをすることで助かったという経験を得ることで、損切りへの抵抗感を減らすこともできます。
損切りに抵抗感がある人は、取引数量を一時的に抑えて損切り判断を適切にできるようになるまで練習してみるとよいでしょう。
Fintokeiでは損切りを抑えつつ利益を積み重ねる練習ができる環境が整っているので、Fintokeiのプランを使って練習してみることも一つの手です。
Fintokeiのプランについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
逆指値注文で損切りを自動化する
心理的な負担によって損切りがなかなかできない人は、逆指値注文を活用して損切りを自動化してみましょう。
逆指値注文では、相場価格が下落したら買い、上昇したら売りという注文ができます。
ポジション保有時に事前に損切りルールに則った価格帯に逆指値注文を設定しておくことで、損切りを自動でできるので、ストレスに悩まされることが少なくなります。
逆指値注文を使う際は、たとえ価格が損切りレートに近づこうが最初から決めた位置をずらさないようにしましょう。
損切りをしないで待つ方が良い状況もある
損切りをしないで待つことは原則としてやめておくべきですが、待つ方が良い状況もあります。
損切りをしないで待つ方が良い状況として、以下の3つが挙げられます。
- 長期トレードを予定している
- レンジ相場
- 損切りラインに到達していない
長期トレードを予定している
長期トレードを予定している場合、短期的な価格の下落を理由に損切りをするのはやめておくべきです。
長期的に価格が上昇する銘柄であっても、短期的な下落を挟みつつ上昇トレンドを形成していくことが一般的です。
長期トレードを行う場合は、一時的な価格変動に惑わされず、損切りを待って計画に基づいてポジションを維持することが重要です。
ただし、長期的な視点の損切りラインは明確に設定しておき、予測が外れた場合に備える必要はあります。
レンジ相場
レンジ相場では価格が一定の範囲内で上下を繰り返すため、損切りを急ぐと「損切りした後に価格が元に戻る」ケースが多発します。
たとえば、一時的にレンジ相場をブレイクしたものの、ヒゲでローソク足がレンジ内に戻ってしまうことがあります。
損切りラインを少し余裕を持たせた位置に設定することで、レンジ相場のだましによる無駄な損切りを防ぐことができます。
ただし、レンジを明確に抜けた場合は、迅速な損切りが必要です。
損切りラインに到達していない
損切りラインに到達していないにもかかわらず、短期的な価格変動に狼狽して決済してしまうのは、損切り貧乏につながる行動です。
エントリー時に設定した損切りラインは、感情に左右されずに守ることが大切です。
損切りルールやトレードルールを明確に決めておくと、狼狽売りの対策にもなります。
まとめ
この記事では、損切りをしないで待つことが正解なのかについて、メリットやリスク、心理的背景から対策方法に至るまで詳しく解説しました。
損切りを適切に行うことは、トレードで資金を守り、長期的に取引を続けていくための基本です。
一方で、損切りをしないで待つ方が良い状況もあることを理解し、トレードプランに柔軟性を持たせることも重要です。
今回解説した内容を踏まえて、損切りのルールを明確に設定し、心理的負担を軽減するために逆指値注文などのツールを活用してみてください。
また、Fintokeiでは、デモ環境を通じて損失率をコントロールしつつ利益を積み重ねる練習ができるため、初心者から経験者まで幅広いトレーダーに最適なプラットフォームです。
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