ZigZagのおすすめ設定値とは?目的別にパラメーターを変更するコツも解説!
ZigZagとは、その名の通りチャート上の目立った安値と高値をジグザグに結ぶことで、相場のトレンドを視覚的にわかりやすくしてくれるインジケーターです。
チャート分析理論であるダウ理論やエリオット波動とも相性がよく、初心者~上級者までさまざまなトレーダーに活用されています。
「ZigZagにパラメーターの変更は必要なのか?」
「よりトレードで役立つおすすめ設定はあるのか?」
ZigZagをすでに使っている、または利用を検討しているトレーダーの中には上記のような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
結論、ZigZagのおすすめ設定は、デフォルト値の「12・5・3」です。しかし利用目的別にパラメーターを変更してみることもおすすめです。
本記事ではZigZagのおすすめ設定について、以下の項目で詳しく解説します。
- ZigZagとはどのようなインジケーターなのか?
- ZigZagの仕組みをより深く理解する
- ZigZagのパラメーターには3種類ある
- ZigZagのおすすめ設定は「12・5・3」
- ZigZagはチャート分析理論とも相性がいい
- 利用目的別のZigZagのおすすめ設定
- ZigZagを使ってFintokeiに挑戦する
- まとめ
ZigZagとはどのようなインジケーターなのか?
ZigZag(ジグザグ)とは、チャート上の目立った安値と高値を結んで、相場のトレンドを視覚的にわかりやすく表示するテクニカル指標です。
その名の通り、ジグザグの形状をしていることが特徴です。
ZigZagは、1977年にアーサー・A・メリルが著書「Filtered Wave, Basic Theory」で紹介したことで知られ始めました。
以降、多くのトレーディングプラットフォームに標準搭載されている人気のインジケーターとなっています。
ZigZagでは、小さな値動きを無視して大きな流れだけを表示するので、トレンドの方向性やトレンド転換を視覚的に把握するために役立ちます。
ZigZagには2種類の仕組みがある
ZigZagは、相場における目立った高値・安値を結ぶインジケーターですが、実はその高値・安値を結ぶ仕組みには以下の2つの方法があります。
- 一定以上の価格変動があった場合に高値・安値を更新して結ぶ
- 一定期間(設定期間)における高値・安値を結ぶ
1つ目の方法では、一定以上の価格変動があった場合にのみ、新たな高値または安値が更新されるので、トレンドの転換を捉えやすい特徴があります。
一方で2つ目の方法では、指定した期間内での高値と安値を結ぶことで、相場のサイクルを捉えやすい特徴があります。
つまり、チャートの縦軸(価格)か横軸(時間)のどちらを重視するのかに違いがあるのです。
なお、Fintokeiのトレーディングプラットフォームでは、2つ目の「一定期間内の高値・安値を結ぶ方式」が採用されています。
ZigZagの仕組みをより深く理解する
ZigZagの設定やパラメーターを知るためにも、ZigZagの仕組みについてより深く理解しておきましょう。
ZigZagで、高値・安値が決まる方法は以下の3つのステップに分けられます。
- 暫定の高値または安値が決まる
- 確定の高値または安値が決まる
- 暫定の高値または安値が過去に確定した値を超えると引き直し
ZigZagでは、設定された期間内(後に紹介するDepth)で価格が上昇し、高値が更新された場合、その価格が一時的に「暫定の高値」として認識されます。
同様に、価格が下降して安値を更新すると、「暫定の安値」として記録されます。
次に、「暫定の高値」が記録された後に次の「暫定の安値」が出現すると、直前の暫定の高値が「確定の高値」としてZigZagとして描写されます。安値も同様のプロセスです。
最後に、「暫定の高値」が過去の一定期間(後に紹介するBackstep)における「確定の高値」を超えると、確定の高値は削除されます。安値も同様です。
このような仕組みが続いて、ZigZagラインは引かれているのです。
ZigZagのパラメーターには3種類ある
Fintokeiのトレーディングプラットフォームでは、ZigZagインジケーターの設定において以下の3種類のパラメーターを使用します。それぞれの役割を詳しく見ていきましょう。
- Depth
- Backstep
- Deviation
Depth
Depthは、価格の高値や安値を暫定ポイントとして認識するための「期間」を設定するパラメーターです。
Depthの値を調整することで、チャート上に描かれるZigZagの細かさを変更できます。
たとえばDepthの値を小さくすると細かな動きまで反映したZigZagが描かれ、大きくすると大きな価格の波を把握できるZigZagが描かれます。
Backstep
Backstepは、ZigZagで高値や安値を更新して引き直す際に、何本前のローソク足まで過去に遡るかを指定するパラメーターです。
Backstepは、マーケットのノイズを軽減してだましの動きを避けるのに役立ちます。
しかしこのパラメーターを変更したからといって、大きくZigZagの形状が変わるわけではないので、特段気にする必要はありません。
Deviation
Deviationは、価格がどの程度変動したときを転換ポイントとして認識するかを決定するパラメーターです。
Deviationを小さくするとZigZagが描写する波の感度が高まり、大きくすると感度が低くなります。
しかしBackstepと同様、大きくZigZagの形状が変わるわけではないので気にする必要はありません。
ZigZagのおすすめ設定は「12・5・3」
ZigZag(ジグザグ)のおすすめ設定は、以下のデフォルト設定「12・5・3」です。
- Depth:12
- Backstep:5
- Deviation:3
デフォルト設定では、DepthやDeviationの値が適度であるため、過度なノイズを排除しつつ、主要なトレンドを視覚的に捉えることができます。
また短期長期などさまざまなトレードスタイルにおいてバランスがよく、多くのトレーダーに利用されています。
ZigZagはチャート分析理論とも相性がいい
ZigZagは単にトレンド視覚的にを捉えることができるだけではなく、チャート分析理論である「ダウ理論」や「エリオット波動」と相性がいいのです。
どのように相性が良いのか見ていきましょう。
ダウ理論とZigZagの組み合わせ
ダウ理論とは、高値と安値に注目してトレンドを見極める相場分析理論なので、高値や安値を結んでくれるZigZagと相性がいいのです。
たとえば、ZigZagで高値と安値がともに切り上がっていれば上昇トレンド、切り下がっていれば下落トレンドと簡単に判断することができます。
ダウ理論については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ダウ理論だけで勝てる?勝てない場合の対処法やFintokeiで使えるトレード手法を解説!
エリオット波動とZigZagの組み合わせ
エリオット波動は、相場の動きを波として捉え、そのパターンからトレンドの方向性や反転のタイミングを分析する理論です。
ZigZagを表示することで、エリオット波動を形成する「推進波(5波)」と「調整波(3波)」を視覚的に分かりやすく把握できるようになります。
また波のカウントが主観的になる点が、エリオット波動がトレードでは使えないと言われる理由の1つです。
ZigZagでは高値と安値をもとに一定のルールでラインが引かれているので、主観的になる要素をなるべく排除できます。
エリオット波動が使えないと言われる理由については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫エリオット波動は本当に使えない?6つの理由と対策方法を徹底解説
利用目的別のZigZagのおすすめ設定
ZigZagは基本的にデフォルト設定で使うことがおすすめですが、以下のような目的の場合は、ZigZagのパラメーターを変更してみてもよいでしょう。
- 1分足など短期足を重視する場合
- エリオット波動を捉える場合
1分足など短期足を重視する場合
1分足など短期足でZigZagを使用する場合は、以下のようにデフォルト設定よりも短く調整をすることがおすすめです。
- Depth:5~10
- Backstep:3~5
- Deviation:3
特にDepthの値をデフォルト値の12よりも小さくすることで、細かな値動きを捉えられるようになります。
ただし、あまりにもDepthの値を小さくしすぎると、だましが発生しやすいので注意しましょう。
エリオット波動を捉える場合
エリオット波動では、フラクタル構造を考えて、長期や短期などそれぞれの時間足における波の波動を捉えることが重要です。
したがって、デフォルトの設定値に加えて、以下のような大きな大きな波も捉えられるパラメーターを追加することがおすすめです。
- Depth:20~30
- Backstep:5
- Deviation:3
ZigZagを複数重ねて表示することで、視覚的に波動構造を把握しやすくなるでしょう。
ZigZagのパラメーターを変更する際の注意点
ZigZagのパラメーターを変更する際は、以下の2点に注意するようにしましょう。
- パラメーターにこだわりすぎない
- 高値・安値が引き直されてしまう恐れがある
パラメーターにこだわりすぎない
ZigZagのパラメーターはデフォルト値を利用するのが最もおすすめです。
パラメーターを変更することで、取引の目的にさらに合わせられる可能性はありますが、こだわりすぎないように注意が必要です。
たとえ現在の相場で非常に機能するパラメーターを発見したとしても、将来の相場でも同じように機能し続けるとは限らない点は忘れないようにしましょう。
高値・安値が引き直されてしまう恐れがある
ZigZagではリペイントにより一度確定した高値・安値が書き換わる場合があります。
たとえば、高値が確定後に価格が再上昇すると、暫定高値として更新されます。この場合、リペイント前を基準にエントリーすると損失を抱える可能性が高まるのです。
リペイントを避けるには、ZigZagだけでなくチャートパターンなど複数の根拠を組み合わせることが重要です。
ZigZagを使ってFintokeiに挑戦する
Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。
Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。
Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座における取引利益額をもとにデータ提供料として報酬がトレーダーへ支払われます。
初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。
今回紹介したZigZagを活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。
また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。
無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。
Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
この記事では、ZigZagの基本的な仕組みやパラメーター設定の重要性、具体的な活用方法について詳しく解説しました。
ZigZagは相場のトレンドを視覚的に捉え、分析精度を高めるための強力なツールです。
デフォルト設定を基にトレードスタイルに応じた調整を行うことで、短期足やエリオット波動の分析にも対応可能です。
また、ダウ理論や他のインジケーターとの組み合わせにより、トレードの勝率を大幅に向上させることが期待できます。
Fintokeiでは、ZigZagを含むさまざまな取引手法を学び、実践に活かせる環境が整っています。
今回の記事を参考に、Fintokeiのプロトレーダーへの第一歩を踏み出しましょう。