初心者は順張りと逆張りどっちを選べばいい?性格別の決め方や使い分けのコツを解説
「順張り」と「逆張り」のどっちを選ぶべきかは、トレードを始めたばかりのトレーダーの多くが迷う問題です。
順張りと逆張りにはどちらもメリットとデメリットの両方がある点が、多くのトレーダーが悩んでしまう原因となっているのです。
結論として、リスクを下げて大きな利益を狙える点で、トレード初心者の方には「順張り」がおすすめです。
しかし最終的に目指すべきなのは、相場状況や取引時間、トレードスタイルに応じて順張りと逆張りを適切に使い分けられるようになることです。
この記事では、順張りと逆張りの基本的な違いやメリット・デメリット、それぞれの手法がどのような性格やトレードスタイルに向いているかなどを以下の項目で解説します。
- 順張りとは
- 逆張りとは
- 押し目買いと戻り売りは順張りなのか?逆張りなのか?
- 初心者には順張りと逆張りどっちがおすすめなのか
- 順張りの勝率を高めるための4つのコツ
- 順張りと逆張りを使い分けられるようになるのがベスト
- まとめ
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
順張りとは
順張りとは、相場の流れ、つまり「トレンド」に従って取引を行う方法です。
トレンドの方向を追って取引をするので、「トレンドフォロー」とも呼ばれます。
具体的には、相場が上昇傾向にある場合には「買い」の取引を、下落傾向にある場合には「売り」の取引をします。
順張りのメリットとデメリット
順張りをするメリットとして、以下の3点を挙げられます。
- 利益を伸ばしやすい
- 大きな損失を避けやすい
- 判断がシンプル
順張りは、うまくトレンドに乗ることができれば大きな利益を狙いやすく、かつ価格が不利な方向に動く可能性が低いのでリスクも低いです。
また、トレンドの方向に従うだけなので、取引ポイントが比較的明確で初心者にとっても理解しやすい点も特徴です。
しかし、明確なトレンド相場が発生することが少ない点がデメリットとして挙げられます。
たとえば、為替相場では約8割がレンジ相場であると言われているので、順張りをしてもうまく価格が伸びないケースも多いのです。
逆張りとは
逆張りとは、順張りと違って、現在のトレンドとは反対の方向に取引をする方法です。
具体的には、価格が上昇している局面では上げ止まったタイミングで「売り」取引、下落している局面では下げ止まったタイミングで「買い」取引を行います。
価格の反転を狙った取引手法のため、「リバーサルトレード」とも呼ばれることもあります。
逆張りのメリットとデメリット
逆張りをするメリットとして、以下の3点を挙げられます。
- 有利な価格帯で取引できる
- 利益になるまでが早い
- 取引チャンスが多い
逆張りをして、トレンドが反転し始めた段階で取引できれば他のトレーダーよりも有利な価格帯で取引をすることができます。
またトレンドが発生するまで待つ必要がある順張りに比べて、逆張りでは価格が反転するタイミングですぐに利益が出る点もメリットです。
さらに相場の8割を占めると言われているレンジ相場との相性が抜群なので、取引チャンスも順張りに比べて多くなります。
一方で、逆張りには以下のようなデメリットもあります。
- 失敗した時のリスクが高い
- 取引ポイントの見極めが難しい
予想通りに価格が反転せずトレンドが続いてしまうと、損失が拡大するリスクがあります。
したがって価格が反転するタイミングを正確に見極める必要があるのですが、それにはチャート分析のスキルやある程度の取引経験が求められるのです。
押し目買いと戻り売りは順張りなのか?逆張りなのか?
結論として、押し目買いと戻り売りは「順張り」取引です。
厳密には、長期トレンドに順張り、短期トレンドに逆張りする取引であるといった方が正しいでしょう。
たとえば、押し目買いでは上昇トレンド中の一時的に価格が下がった箇所である「押し目」で買いポジションを保有します。
短期的に価格が下がったタイミングでポジションを保有するので逆張り取引ではあるものの、長期トレンドの方向には沿っているので、結果として順張り取引となります。
しかし、押し目だと考えてポジションを取ったとしても価格が上昇しなかった場合は、逆張り取引となります。
押し目買いと戻り売りは定義上では順張り取引ではあるものの、その取引が順張りとしてうまくいくかどうかは結果論でしかわからないのです。
押し目買いについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫押し目買いとナンピン買いの違いや使い分けとは?Fintokeiのナンピンルールも解説!
初心者には順張りと逆張りどっちがおすすめなのか
結論として、トレード初心者の方には特に「順張り」がおすすめです。
順張りは、トレンドに従って取引をすることで大きな利益を狙いやすい一方で、逆張りはそれほど大きく利益を伸ばすことができません。
一見、トレンド転換の初期段階を狙う逆張りの方が大きな利益を狙えそうですが、トレンドがすぐに転換するケースは少ないです。
したがって、多くの逆張り取引は、一時的にうまく価格が伸びるだけとなる傾向にあります。
順張りは大きな利益を狙える上で、リスクが低いので、トレード効率の観点から順張りの方が優れているのです。
また、順張り取引を始めるために必要となるスキルや経験が少なく、ハードルが低いという点でもおすすめです。
順張りと逆張りに向いている性格
原則として、初心者の方全員に順張りがおすすめではあるものの、自分の性格にあった方法を選ぶことも重要です。
以下に当てはまる人が、順張りに向いている性格であると言えます。
- リスクをなるべく低くしい
- 教科書で学んだ通りの取引をしたい
- ゆったりとしたトレードスタイルを取りたい
- 利益が発生するまでにゆったりと待つことができる
一方で、以下に当てはまる人は、逆張りに向いている性格であると言えます。
- できるだけアクティブに取引をしたい
- 自分なりの取引方法で戦っていきたい
- 人のマイナスな感情を読み取るのが得意
- なるべく早く利益が欲しい
自分の性格と照らし合わせて、自分が順張りと逆張りのどちらをメインに取引していくのかを決めてみてください。
順張りの勝率を高めるための4つのコツ
順張りの勝率を高めるためのコツとして、以下の4つを解説します。
- トレンド相場とレンジ相場をしっかりと見極める
- 押し目買いと戻り売りを徹底する
- トレンドの頭から尻尾まで狙おうとしない
- 順張りに適しているテクニカル指標を活用する
トレンド相場とレンジ相場をしっかりと見極める
トレンド相場とレンジ相場をしっかりと見極めて、トレンド相場でのみ順張りを活用することで、利益を伸ばせる可能性を高められます。
トレンド相場とレンジ相場を見極める方法として、以下のような方法を活用することができます。
- 高値と安値に水平線を引く
- トレンドラインを引く
- 移動平均線の傾きを確認する
また1分足や5分足などの短期足ではトレンドが発生しているように見えても、日足や週足などの長期足ではレンジ相場または下落相場でうまく順張りで利益がでないという状況もあります。
エントリー時に確認する時間足だけでなく、目安として2つ上の時間足における相場状況を確認しておくと、より安定した取引ができるでしょう。
トレンドラインの引き方については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫トレンドラインの正しい引き方とは?6つのコツやヒゲとローソク足の悩みも解決
押し目買いと戻り売りを徹底する
押し目買いと戻り売りを徹底することで、損失と利益の比率、つまりリスクリワードを高められるのでトレード成績が安定します。
トレンドに飛び乗る形の順張りでも利益を狙うことができますが、損切りの目安が曖昧になりがちで、かつ利益もそれほど伸ばすことができません。
押し目や戻りをしっかりと引きつけてポジションを保有することで、損切り幅を小さくできるとともに、利益の伸びも期待できるようになります。
リスクリワードについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫トレードにおけるリスクリワードの重要性|計算方法や理想の値
トレンドの頭から尻尾まで狙おうとしない
「頭と尻尾はくれてやれ」という格言もある通り、トレンドの始めから終わりまで全てを狙うことは避けるようにしましょう。
トレンドの始め(頭)と終わり(尻尾)は、さまざまなトレーダーの思惑が入り乱れることで不可解な値動きになるケースが多く、正確に見極めることは難しいのです。
価格がしっかり反発したなどのトレンド発生の予兆を確認してからポジションを保有し、目立った高安値に到達したら欲張らずに利益確定をすることで勝率を高められます。
順張りに適しているテクニカル指標を活用する
順張りで必要となるトレンド相場を見極める際には、トレンドフォロー型のテクニカル指標
も役立ちます。
トレンドフォロー型のテクニカル指標の例は以下の通りです。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- MACD
- 一目均衡表
中でも、相場価格の平均値の推移をラインで表示してくれる移動平均線は、仕組みもシンプルで視覚的にトレンドを把握しやすいので初心者の方に特におすすめです。
自身の取引スタイルにあったテクニカル指標を見つけて活用してみてください。
移動平均線については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
順張りと逆張りを使い分けられるようになるのがベスト
順張りと逆張りの両方を相場に応じて使い分けられるようになれば、その分取引チャンスが増えるのでより利益を狙えるようになります。
最も一般的なのは、トレンド相場とレンジ相場による使い分けです。
トレンド相場では順張りを、レンジ相場では逆張りをメインとすることで、順張り取引に向いていない相場状況でも利益を狙えるようになります。
他にも「取引時間」や「トレードスタイル」によって使い分けることもできます。
取引時間による順張りと逆張りの使い分け
相場では、一般的に以下のような傾向があると言われています。
- 東京市場:仲値が決まる時間(9時55分前後)にかけて円安方向に動く
- ロンドン市場:開場後(15時〜18時)に東京市場のトレンドが逆転する
- ニューヨーク市場:ロンドン市場のトレンドがさらに継続する
上記のような傾向をみると、ロンドン市場の開場前後は逆張りをして、ニューヨーク市場では順張りを徹底すると良いことがわかります。
ただし、これらはあくまで一例でこの通りに価格が推移しないこともあります。
直近の相場において各市場がどのような値動きの傾向にあるのかを掴んで、順張りと逆張りを使い分けるようにしましょう。
トレードスタイルによる順張りと逆張りの使い分け
順張り・逆張りに向いていないトレードスタイルもあります。
トレードスタイル別にどのような取引方法が向いているのか、以下の表にまとめました。
トレードスタイル | 向いている取引方法 |
スキャルピング | 順張り、逆張り |
デイトレード | 順張り、逆張り |
スイングトレード | 順張り |
スキャルピングのような取引期間が短いスタイルであるほどより多くの取引チャンスを狙う必要があるので、順張りと逆張りを使い分けて積極的に取引をしていく必要があります。
一方で、スイングトレードのように取引時間が長くなる程、トレンドに乗って長い期間ポジションを保有して利益を伸ばすことが重要になります。
トレード初心者の方は、取ることができるトレードスタイルのバランスが最もいいデイトレードから始めてみることがおすすめです。
デイトレードに向いている人については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫Fintokeiではデイトレードとスイングトレードどっちを選べばいい?違いから向いている人を解説!
まとめ
この記事では、順張りと逆張りについて、それぞれのメリットとデメリットやどっちがおすすめなのか、そして使い分け方に至るまで詳しく解説しました。
トレード初心者の方には順張りがおすすめですが、順張りと逆張りにはそれぞれ独自の魅力と課題があります。
したがって、順張り取引に慣れてきたら、最終的には取引スタイルや相場状況に応じて使い分けられるようになることを目指すことが重要です。
Fintokeiの取引環境を使って、順張りと逆張りを実際に試してみて、自分の性格やトレードスタイルと照らし合わせつつ自分なりのトレード手法を確立していきましょう。