大陰線とは?高値圏で発生するなど4パターンの見極め方を徹底解説
大陰線は強い売り圧力を示す代表的なローソク足です。
実は大陰線といっても大きく4パターンあり、それぞれのパターンによって相場状況の判断が若干変わります。
また上昇相場、レンジ相場など、どのような相場で形成されるかによっても大陰線の捉え方は変わります。
このように聞くと、「大陰線が出現した際にどのように対応すればよいのか?」「どうやってそのパターンを見極めればいいのか?」悩む方もいるのではないでしょうか?
この記事では、大陰線の基本的な特徴や見極め方、トレード活用法などについて、以下の項目で詳しく解説します。
- 大陰線とは?
- 大陰線には大きく4パターンある
- 相場状況によって大陰線の捉え方が異なる
- Fintokeiにおける大陰線の活用方法
- まとめ
大陰線とは?
大陰線とは、実体が非常に大きな陰線を指します。
陰線とは、ローソク足の形成が始まった価格(始値)よりも安い価格でローソク足が確定する(終値)形状のローソク足です。
また、その始値と終値の間の部分をローソク足の「実体」といいます。
つまり、大陰線はローソク足の形成過程で大きく下落し続けたことが読み取れるローソク足なのです。
主に相場の下落局面で大陰線は出現し、売り圧力の強さを示唆する重要なテクニカルサインとされています。
大陰線の見極め方
大陰線を見極める際に重要なのが、陰線の「実体が大きいかどうか」を判断することです。
ただし、大陰線の実体の大きさについて絶対的なサイズはなく、周りのローソク足と比較して大きさを確認する必要があります。
周りにある大きなローソク足を探して、それと同等またはそれ以上のサイズであれば大陰線だと判断すると良いでしょう。
大陰線の翌日に予想される動き
大陰線の翌日の値動きとして、一般的に次のようなシナリオが考えられます。
- 継続的な下落
- レンジ相場への移行
- 一時的な反発
最も多いケースが継続的な下落に発展するパターンです。翌日以降も出来高が増加して、さらに重要なサポートラインを割ると大きな下落につながります。
大陰線で下落しきった場合はレンジ相場へと移行し、横ばいの展開が続くことも多いです。
レンジ相場へ移行した場合は、一定期間のもみ合い相場を形成した後、再度下落トレンドにつながる可能性が高いです。
ただし、下落しきった位置に直近のサポートラインがある場合は、売りの利益確定により一時的に反発するケースもあります。
大陰線には大きく4パターンある
大陰線には大きく以下の4つのパターンがあります。
- 通常の大陰線
- 陰の丸坊主
- 陰の大引け坊主
- 陰の寄付坊主
通常の大陰線
実体が大きく、上と下に小さなヒゲがある形状をしており、相場で最も頻繁に発生する大陰線です。
相場がオープンした直後、前日のトレンド継続を期待する買い勢力のエントリーにより、少し価格が上昇します。
しかし時間が進むにつれ、売り手の勢力が増加し、価格が下方向へ押し下げられます。
そして、ローソク足の確定に向けて、利益確定や押し目買いなどによって買われることで下ひげをつけて確定します。
陰の丸坊主
陰の丸坊主とは、始値がその日の最高値となり、終値が最安値で引ける大陰線のことです。
陰の丸坊主の形成過程では、一方的な売りの仕掛けにより買いの勢力が完全に排除されていきます。
上下のヒゲがないことから売り圧力が非常に強いことを表しており、大陰線の中でも最も強い売りシグナルとなり、翌日も下落が継続する可能性が高いです。
陰の大引け坊主
陰の大引け坊主は、下ヒゲがないものの、少し小さな上ヒゲがある大陰線です。
寄り付きから一時的に買われたものの、一気に売りが進み、その後は一定の価格帯で推移し、安値圏で引ける形になります。
安値をつけて終始下落ムードが続くことから、こちらも大陰線の中でも強い売りシグナルを表します。
陰の寄付坊主
陰の寄付坊主は、上ヒゲはないものの、少し小さな下ヒゲがある大陰線です。
寄り付きから一気に売りが進むものの、その後は一定の価格帯で推移し、安値圏で引ける形になります。
下ヒゲが長くなればなるほど買い圧力の上昇が期待できるので、陰の寄付坊主は大陰線の中では弱い売りシグナルとなります。
相場状況によって大陰線の捉え方が異なる
大陰線はたしかに売り圧力が強いという売買シグナルですが、相場状況によって捉え方が異なります。
以下の状況下で発生する大陰線について、見ていきましょう。
- 上昇トレンド中の大陰線は押し目買いのチャンス
- 高値圏で発生する大陰線はトレンド転換の兆候
- レンジ相場での大陰線はだましが多い
上昇トレンド中の大陰線は押し目買いのチャンス
上昇トレンド中の大陰線は、主に以下の理由で発生することが多いです。
- 長期間の上昇による買い疲れ
- 買いポジションを持つトレーダーのポジション調整
多くのトレーダーが「そろそろ天井では?」と考えて利益確定の売り注文を出し始めたり、上昇相場で積み増していたポジションを分割決済したりすることが形成要因となります。
したがって、上昇トレンドの最中に突如として現れる大陰線は強い下落シグナルではなく一時的な売り圧力の増加と判断できるので、押し目買いのチャンスとなるケースも多いです。
大陰線が確定した位置にサポートラインがあると、再び上昇する確率がさらに高まります。
高値圏で発生する大陰線はトレンド転換の兆候
上昇相場が長期間続いた後に発生する大陰線は、以下のような要因が重なることで形成されることが多く、重要なトレンド転換の兆候となる傾向にあります。
- 利益確定売りの増加
- 大口トレーダーによる売り仕掛け
上昇トレンドが継続し、価格が高値圏に達すると、多くのトレーダーが「そろそろ利益を確定したい」と考えます。
加えて、「これ以上の上昇は難しいのでは?」という心理による買い圧力の弱まりや、大口トレーダーの空売りによる売り圧力の増加によって売りが優勢となります。
特に高値圏で何本も大陰線が発生すると、トレンド転換の可能性が高まりますので要警戒のシグナルとなります。
レンジ相場での大陰線はだましが多い
一定の価格帯を上下に行き来するレンジ相場内では、価格がランダムに動きやすい傾向にあります。
したがって、レンジ相場では大陰線が発生したからといって必ずしも下落トレンドが始まるという合図になりにくいのです。
特にレンジ相場の中央付近の大陰線を目安に取引をしても、だましとして終了する傾向にあるので注意が必要です。
レンジ相場内で大陰線に注目するのであれば、レンジ上限または下限付近のローソク足のみに注目するようにしましょう。
Fintokeiにおける大陰線の活用方法
一般的に大陰線を確認した次の足からエントリーを検討していきます。
ただし、売りエントリーをする場合は、大陰線が発生した次の足ですぐにエントリーをしてしまうと、安値売りになってしまうので注意が必要です。
したがって、大陰線の高値または始値を損切り位置と設定して、そこまで引き付けてエントリーをすることが戻り売りのコツです。
またどの価格帯で大陰線が形成されているかも重要です。
相場の天井で形成された大陰線ほど、これから価格が大きく下落すると期待できるので、今後価格が下落するポテンシャルがあるかどうかにも注目するようにしましょう。
大陰線を使ってFintokeiに挑戦する
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今回紹介した大陰線を活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
この記事では、大陰線の基本的な特徴や見極め方、トレード活用法について詳しく解説しました。
大陰線は、相場の売り圧力が強まったことを示す重要なテクニカルシグナルであり、相場状況問わず重要な役割を果たします。
また、大陰線の翌日の値動きには、継続的な下落、レンジ相場への移行、一時的な反発などのパターンがあり、それぞれのシナリオに応じたトレード戦略を取ることができます。
大陰線を正しく理解し、適切なエントリーやリスク管理を行うことで、トレードの精度を高めることができるでしょう。