ストップ狩りは本当に存在するのか?対策に役立つツールや見極め方を紹介

トレードをしていると、不自然な価格変動で損切りになった経験があるトレーダーもいるのではないでしょうか?

特に、ストップロスを設定した直後に一瞬だけ価格が大きく動き、損切りされた後にすぐ元に戻る現象を目の当たりにすると、「意図的に狙われたのではないか?」と疑いたくなるものです。

このような値動きは 「ストップ狩り」 と呼ばれ、大口トレーダーや一部の業者によって仕掛けられることがあると言われています。

本記事では、ストップ狩りの仕組みや発生する理由、本当に存在するのか、そしてトレーダーが取るべき対策などについて以下の項目で詳しく解説します。

  • ストップ狩りとは
  • ストップ狩りはどのような方法でなぜ行われるのか?
  • ストップ狩りは本当に存在するのか?
  • ストップ狩りから身を守るための5つの方法
  • Fintokeiのツールがストップ狩り対策に役立つ
  • ストップ狩りを逆手に取るトレード戦略
  • まとめ

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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

ストップ狩りとは

ストップ狩りとは、機関投資家や業者など大きな資金を持つ取引主体が、資金の少ない個人トレーダーのストップロス注文を狙って損切りを意図的に発生させる行為を指します。

個人トレーダーのストップロス注文は、直近の高安値やラウンドナンバー(「150.000円」などキリのいい数字)、サポレジ付近などに集まる傾向があります。

大口トレーダーはそのような個人トレーダーの損切りポイントを見極め、大量の資金を投入して一時的に価格を個人トレーダーにとって不利な方向へ変動させます。

その結果個人トレーダーのストップロス注文が次々と発動し、強制的に損切りが執行され、短時間で大きな値動きが発生することになります。

個人トレーダーがストップ狩りを嫌う理由はヒゲ

ストップ狩りが行われた後、ヒゲを出して相場価格が再び同じ水準に戻ることが多いことから、「ストップ狩りは不正ではないか」と嫌う個人トレーダーも多いです。

ストップ狩りによる急騰・急落に巻き込まれると、トレーダーは不利な価格で損切りさせられた後、価格が元に戻る現象を目の当たりにすることになります。

すると無駄な損切りをしてしまった、大口トレーダーからストップロス注文が見えているのではないかと疑う気持ちを持ってしまうのです。

ストップ狩りはどのような方法でなぜ行われるのか?

ストップ狩りには、ヘッジファンドや機関投資家などの大口トレーダーが行うものと、業者が行うものの2種類が存在します。

それぞれの取引主体によって、ストップ狩りを行う方法や目的が異なります。

大口トレーダーがストップ狩りを行う方法と目的

ヘッジファンドや機関投資家などの大口トレーダーは、強みである大量の資金を使って取引をして価格をストップロスの集まる地点まで誘導し、一気にストップロスを発動させます。

大口トレーダーがわざわざ大量の資金を投下してストップ狩りを行う目的として、以下の 3点が挙げられます。

  • 有利な価格でポジションを決済・保有するため
  • 大量の流動性を確保するため
  • 個人トレーダーの心理を揺さぶるため

例えばある通貨ペアの価格がサポートライン近くで推移しており、サポートラインの下に多くのストップロスが設定されているとします。

大口トレーダーは大量の売り注文を出してストップロスを誘発し、価格を大幅に押し下げることで安値で大量の買い注文を入れられるようになるのです。

またストップロスによる流動性を活かして大規模な注文を有利に執行しやすくしたり、負けを取り返したいという個人トレーダーの心理を揺さぶったりする目的もあります。

業者がストップ狩りを行う方法と目的

業者は一時的にスプレッドを広げたり、レートを操作したりして個人トレーダーのストップロスを発動させます。

業者がストップ狩りを行う最大の目的は、自社の利益を増やすためです。

特にトレーダーと反対ポジションを持って取引を成立させるDD方式(相対取引)を採用している業者の場合、トレーダーの損失が業者の利益に繋がります。

その上、DD方式の業者はインターバンクに注文をどのように流しているのか不透明なので、公平性にかける操作によるストップ狩りを疑われる傾向にあります。

ストップ狩りは本当に存在するのか?

ストップ狩りは存在するというトレーダーがいる一方で、単なる市場の正常な動きの一部であり、陰謀論に過ぎないと考えるトレーダーもいます。

結論として、ストップ狩りが存在する可能性は非常に高いです。

なぜならストップ狩りは大口トレーダーや業者にとっては利益のある仕組みであるため、市場で有利に立つ上で完全になくなることはないと考えられるからです。

異常な価格変動の全てがストップ狩りが原因ではありませんが、ストップ狩りは存在すると認識してリスク管理を行っておくことが重要でしょう。

ストップ狩りを見極めるためのポイント

ストップ狩りが本当に発生したのかを判断するためには、以下の点をチェックしてみてください。

  • 他の業者では発生していない価格変動があった
  • 重要な節目(直近高値・安値)でのみ異常な動きをしていた
  • 早朝や市場参加者が少ない時間帯に発生した
  • ストップロス直前でスプレッドが急拡大していた

上記の複数項目に当てはまる場合は、通常の値動きではなく大口トレーダーや業者によるストップ狩りがあったと判断してよいでしょう。

ストップ狩りから身を守るための5つの方法

ストップ狩りから身を守るための方法として、以下の5つを紹介します。

  • 少し広めにストップを設定する
  • 価格が反発してから取引をする
  • 取引が閑散な時間帯や時期に取引をしない
  • 流動性が高い通貨ペアを取引する
  • 評判を見て業者を選ぶ

その1:少し広めにストップを設定する

少し広めにストップを設定しておくと、もしストップ狩りが発生してもストップロス注文が執行されなくなります。

直近の高安値やラウンドナンバー、サポート・レジスタンスは、多くのトレーダーが取引するポイントであり、付近にストップロス注文が集中する傾向にあります。

したがって多くのトレーダーがストップロス注文を置いている価格帯の少し外側にストップを設定することで、ストップ狩りを回避できる確率を高められます。

ただし損切り幅も大きくなるので、後に解説するストップ狩りが発生しやすい時間帯に取引する場合のみ広めに設定するなど、特に警戒すべき場面でのみ使うことがおすすめです。

その2:価格が反発してから取引をする

重要な水平ラインを根拠に取引をする場合、価格が反発したのを確認してから取引をすることも有効です。

水平ラインにタッチしただけでエントリーすることが原因で、水平ラインを一気にブレイクしてストップロス注文を巻き込むストップ狩りの動きに翻弄されてしまうケースが多いです。

したがって、水平ラインで反発してから取引をすることを徹底していれば、ストップ狩りを回避できる確率を高められます。

ストップ狩りの対策方法のイメージ画像

その3:取引が閑散な時間帯や時期に取引をしない

取引が閑散な時間帯や時期では、大口トレーダーが比較的少ない資金で価格を動かしやすくなるためストップ狩りが発生しやすいので取引を避けるようにしましょう。

取引が閑散な時間帯として代表的なのが、ニューヨーク市場終了後の早朝(日本時間4:00〜6:00)です。

この時間帯はスプレッドも拡大して、レートもそこまで変動せず利益も狙いづらいので新規ポジションの保有は避けたほうがいいでしょう。

また年始やクリスマスなど、世界各国の市場が休みの時期も注意が必要です。

実際、2019年1月2日の早朝にドル円相場ではストップ狩りの結果、大量のストップロスを巻き込んでフラッシュクラッシュと呼ばれる大暴落につながりました。

ドル円のフラッシュクラッシュ

その4:流動性が高い通貨ペアを取引する

流動性の低い通貨ペアは、取引が閑散な時間帯と同様、大口トレーダーが比較的少ない資金で価格を動かしやすくなるためストップ狩りが発生しやすいです。

したがってストップ狩りを警戒するのであれば、ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨と呼ばれる流動性が高い通貨ペアを取引することがおすすめです。

一方で、以下のような流動性の低いマイナー通貨ペアはストップ狩りの標的になりやすいので注意が必要です。

  • EUR/CHF(ユーロ/スイスフラン)
  • NZD/JPY(ニュージーランドドル/円)
  • GBP/AUD(ポンド/豪ドル)
  • USD/TRY(米ドル/トルコリラ)
  • USD/ZAR(米ドル/南アフリカランド)

その5:評判を見て業者を選ぶ

過去にストップ狩りがあったかどうかの評判を確認して業者を選ぶようにしましょう。

ストップ狩りにあいたくなければ、業者が顧客の注文を内部処理するDD方式ではなく,

顧客の注文をそのままインターバンクへ流すNDD方式を採用している業者を選ぶとよいと言われることがあります。

しかしNDD方式を採用している業者であっても一部の注文ではDD方式も取り入れている業者が大半なので、注文の執行方式はあまり参考にならないのです。

したがって業者を選ぶ際は、注文の執行方式にこだわるよりも過去にストップ狩りがあったかの評判を確認する方が効果的です。

Fintokeiのツールがストップ狩り対策に役立つ

ストップ狩り対策として広めにストップロス注文を設定する際に役立つのが、Fintokeiが提供する取引計算ツール「ストップロスリミット」です。

ストップロスリミットでは、損切り値幅や取引数量、損切り価格設定を設定することで損切りをした場合の価格を自動で計算してくれるツールです。

Fintokeiの計算ツールのキャプチャ

ストップロスリミットはFintokeiのマイページであるMyFintokei(マイフィントケイ)内の「学習&ツール」メニューにて、Fintokeiユーザー向けに提供されています。

Fintokeiでは無料トライアルも実施しているので、無料トライアルへ登録して取引計算ツールを活用してみましょう。

ストップ狩りを逆手に取るトレード戦略

ストップ狩りはトレーダーにとってリスクとなる場面もありますが、取引戦略へうまく取り入れることで有利なエントリーポイントを見つけられる可能性もあります。

ストップ狩りを利用する代表的な手法の1つが「ストップハントリバーサル戦略」です。

ストップハントリバーサル戦略は、ストップ狩りが発生した直後の反発を狙って逆張りエントリーする手法です。

大口トレーダーが仕掛けたストップ狩りの影響で一時的に価格が急騰または急落した後、市場が正常な動きに戻るタイミングを狙うのがポイントです。

ストップ狩りによって一時的に価格は下落するもののその後は反発して価格が元の水準に戻ることが多いため、適切なタイミングで逆張りをすれば利益を狙えるのです。

ストップ狩りを逆手に取るトレード戦略

1分足や5分足など短期足のローソク足を確認し、長いヒゲを形成した後に価格が反転しているかをチェックすることがコツです。

直近の高値や安値を一瞬ブレイクした後、すぐに戻る動きが見られた場合は取引が成功する可能性が高まります。

まとめ

この記事では、ストップ狩りの基本的な仕組みや発生する理由、トレーダーが取るべき対策、さらにはストップ狩りを逆手に取るトレード戦略について詳しく解説しました。

ストップ狩りの存在は確かではありませんが、個人トレーダーにとって警戒するに越したことはありません。

ストップ狩りは個人トレーダーにとって避けるべきリスクの一つですが、仕組みを理解し対策を講じることで、リスクを最小限に抑えつつ、むしろ利益を狙うチャンスとして活用することも可能です。

Fintokeiが提供する取引計算ツールも組み合わせてリスク管理を強化しつつ、さらなる利益を狙うための取引戦略を立ててみましょう。

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