ピボットポイントとは|使い方や役立つ計算ツールを紹介

トレードをする際、「どこでエントリーすればいいのか?」「いつ利益確定すればいいのか?」と悩んだことはありませんか?
特に相場の流れが読みにくいときは、どの価格帯を基準に取引すべきか迷ってしまうものです。
そのようなときに役立つのが、過去の価格データをもとに当日の相場の基準点を示してくれるテクニカル指標「ピボットポイント」です。
本記事では、ピボットポイントの基本から計算方法、具体的な活用法、そして Fintokeiを利用した実践的なトレード手法まで詳しく解説していきます。
- ピボットポイントとは
- ピボットポイントの使い方
- ピボットポイントはなぜ注目されるのか
- ピボットポイントには大きく2種類ある
- Fintokeiでピボットポイントを表示する方法
- まとめ
Fintokeiでプロトレーダーを目指す
Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。
Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。
Fintokei公認のプロトレーダーになると、データ提供料としてデモ口座における取引利益額をもとに報酬がトレーダーへ支払われます。
初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。
また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。
無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiのサービスを体験してみてください。
Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
ピボットポイントとは
ピボットポイント(PIVOT POINT)とは、過去の価格データをもとに当日の相場の基準点を示してくれるテクニカル指標です。
ピボットポイントを表示すると、ピボットポイントを中心に上下にサポレジが表示されるので、一目で価格が反発しやすいラインを予測することができます。
ピボットポイントの概念は、著名なトレーダーであるジェシー・リバモアによって提唱されたものが起源とされています。
彼は価格のパターンを研究した結果、前日の価格を基に求められる「相場の中心点(PIVOT)」を中心に相場が変動していることを発見し、現在でも多くのトレーダーに活用されています。
ピボットポイントの計算方法
ピボットポイントの表示の基準となる、ピボットポイントのラインは以下の計算式で算出されます。
P(ピボットポイント)=(高値 + 安値 + 終値)/ 3
そしてピボットポイントをもとに、以下のようにサポート(S1、S2、S3)とレジスタンス(R1、R2、R3)を算出します。
- S1(サポート1)=(2 × P) − 高値
- S2(サポート2)= P – (高値 − 安値)
- S3(サポート3)= S1 − (高値 − 安値)
- R1(レジスタンス1)=(2 × P) − 安値
- R2(レジスタンス2)= P + (高値 − 安値)
- R3(レジスタンス3)= R1 + (高値 − 安値)
例えば前日の高値が 1.20、安値が 1.18、終値が 1.19の場合、ピボットポイントは1.19、R1は1.20、S1は1.18といったようになります。
ピボットポイントの使い方
ピボットポイントの主な使い方として、以下の2つを紹介します。
- ラインブレイクで順張り
- ラインタッチで逆張り
ラインブレイクで順張り
ピボットポイントのレジスタンスやサポートを超えたことをきっかけに順張り取引をします。
仕組みは簡単で、価格がレジスタンス(R1、 R2、 R3)を上抜けたら「買いエントリー」、サポートライン(S1、 S2、 S3)を下抜けたら「売りエントリー」です。
またR2やS2を超えた場合、さらなるトレンド発生が期待できるため「買い増し」または「売り増し」を検討することができます。
ラインタッチで逆張り
ピボットポイントはここまで価格が伸びる可能性があるという目安にもなるので、ピボットポイントへの到達を基準に逆張り取引をすることができます。
エントリーのタイミングは、価格がレジスタンス(R1、 R2、 R3)へ到達したら「売りエントリー」、サポートライン(S1、 S2、 S3)へ到達したら「買いエントリー」です
そしてピボットラインを超える価格変動が見られる場合は損切りとなります。
ピボットポイントはなぜ注目されるのか
ピボットポイントが客観的な数値を基に算出されていることが、ピボットポイントが重要なサポレジラインとして多くのトレーダーに注目される理由の1つです。
ピボットポイントの他にも、高安値から引ける水平ラインや移動平均線などのインジケーターもサポレジラインとして使われることがあります。
しかしこのようなテクニカル指標やインジケーターは、描き方や設定が自由なのでトレーダーによってラインの位置が変わる恐れがあるのです。
一方でピボットポイントは前日の高値・安値・終値という決まった数値を基に計算・表示されるので、トレーダーによって注目する価格帯が変わるということはあり得ません。
ピボットポイントとフィボナッチはどっちが有効?
ピボットポイントの他にも、フィボナッチリトレースメントやフィボナッチエクスパンションなどのフィボナッチ関連のツールもサポレジを見つけるためのツールとして使われます。
ピボットポイントとフィボナッチのどちらを使えばよいかは、目的や相場状況によって異なります。
ピボットポイントは、その日に止まりやすいサポレジラインを把握するために役立つので、どのような相場であっても相場の環境認識を強化したいという場合であればいつでも役立ちます。
一方でフィボナッチは押し目や戻りを予測できるので、トレンド相場における順張りには役立つものの、レンジ相場では機能しづらいのです。
ピボットポイントには大きく2種類ある
ピボットポイントには通常のもの以外にも、計算する期間や計算方法によっていくつか種類があります。
時間軸別のピボットポイント
ピボットポイントには、計算する期間に応じて「デイリーピボット」と「ウィークリーピボット」、「マンスリーピボット」の3種類があります。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
種類 | 計算期間 | 主な用途 |
デイリーピボット | 前日の価格を基に計算 | 当日のサポレジを予測 |
ウィークリーピボット | 先週の価格を基に計算 | 今週の重要な水準を予測 |
マンスリーピボット | 先月の価格を基に計算 | 長期的なトレンドを把握 |
ウィークリーピボットを基に中期的なトレンドを把握しつつ、デイリーピボットで確認できる当日のサポレジを基準に取引をするといった使い方が可能です。
計算方法別のピボットポイント
計算方法に応じて「フィボナッチピボットポイント」や「カマリラピボットポイント」、「ウッディピボットポイント」などのピボットポイントもあります。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
種類 | 計算方法 |
フィボナッチピボットポイント | フィボナッチ数値をもとに計算 |
カマリラピボットポイント | 数値をさらに細かくして計算 |
ウッディピボットポイント | 終値の比重を大きく計算 |
フィボナッチピボットポイントは、通常のピボットポイント計算式にフィボナッチ比率(0.382、0.618など)を組み合わせたものであり、より精度の高いトレンド分析が可能です。
カマリラピボットポイントは、短期トレードに特化した計算方法で算出されるので、スキャルピングやデイトレードなどでトレンドの転換点を細かく予測するために利用されます。
またウッディピボットポイントは終値の比重を大きくする計算方法で算出されトレンドを意識したラインが表示されるので、順張り戦略を用いるトレーダーに向いています。
Fintokeiでピボットポイントを表示する方法
ピボットポイントを確認・表示する方法には、以下の2つがあります。
- インジケーターを追加する
- 計算機ツールを使う
インジケーターを追加する
インジケーターを追加することで、チャート上へ簡単にピボットポイントを表示することができます。
ただし、Fintokeiの取引プラットフォームにはデフォルトでピボットポイントに関するインジケーターが搭載されていないので、外部インジケーターを追加する必要があります。
外部インジケーターの中には、相場価格がピボットポイントへ到達すると通知をしてくれるインジケーターもあるので活用してみてください。
計算機ツールを使う
Fintokeiでは「ピボットポイント」という取引に役立つ計算ツールを提供しています。
ピボットポイントでは、高値・安値・始値などを入力するだけで、ピボットポイントを自動で計算してくれます。
またウッディピボットポイントやカマリラピボットポイントなど、他の種類のピボットポイントの計算もできるので目的に合わせて使い分けてみると良いでしょう。
ピボットポイントは、FintokeiのマイページであるMyFintokei(マイフィントケイ)内の「学習&ツール」メニューにて、Fintokeiユーザー向けに提供されています。
Fintokeiでは無料トライアルも実施しているので、無料トライアルへ登録して取引計算ツールを活用してみましょう。
まとめ
この記事では、ピボットポイントの基本から計算方法、具体的な活用法、さらにはFintokeiでの実践方法まで詳しく解説しました。
相場の基準点を示してくれるピボットポイントは、順張りや逆張りのエントリーポイントや買い増しや売り増しの判断基準など幅広い用途で使うことができます。
Fintokeiでは計算機ツールの提供していたりインジケーターを活用できるプラットフォームを利用できたりと、ピボットポイントを実践するための環境が整っています。
この機会にFintokeiのサービスをぜひ試して、ピボットポイントを使ったトレードスキルを向上させましょう。