RSIのゴールデンクロスを使ったトレンド分析や取引手法を解説!2本組み合わせるメリットとは?
RSI(Relative Strengths Index)は、1本で相場の過熱感をシンプルに判断できるオシレーター系インジケーターです。
RSIはそのシンプルさがゆえに多くのトレーダーに活用されていますが、2本を組み合わせて、ゴールデンクロスやデッドクロスを判断することもできるのです。
「RSIのゴールデンクロスとデッドクロスとは?」
「2本のRSIをどうやって取引で使えばいいのか?」
「RSIを2本組み合わせる」と聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論として、移動平均線と同じように短期のRSIが長期のRSIを上回るとゴールデンクロス、下回るとデッドクロスです。
この記事ではRSIを2本使う取引手法やゴールデンクロス、デッドクロスについて、以下の8項目で詳しく解説していきます。
- RSIの見方や使い方
- RSIは2本を組み合わせても使える
- RSIを2本組み合わせた手法は順張り取引にも使える
- RSIでゴールデンクロスとデッドクロスを確認する
- RSIでゴールデンクロスとデッドクロスを使う際の注意点
- RSIのゴールデンクロスとデッドクロスを使った取引手法
- RSIのダイバージェンスを使ってFintokeiに挑戦する
- まとめ
RSIの見方や使い方
RSI(Relative Strengths Index)は、一定期間における相場の価格変動から、上昇幅の比率を以下のように計算して、買われすぎや売られすぎを判断できるインジケーターです。
RSI(%)= (上昇幅の合計 ÷ (上昇幅の合計+ 下落幅の合計)) × 100
RSIの使い方として、以下の3つをおさえておきましょう。
- 30%を下回ると売られすぎ、70%を超えると買われすぎシグナル
- 50%を超えると上昇トレンド、下回ると下落トレンド
- ダイバージェンスはトレンド転換を表す
30%を下回ると売られすぎ、70%を超えると買われすぎを判断でき、その相場における過熱水準を活用した逆張り手法が広く知られています。
ただしこれから解説するRSIのゴールデンクロスとデッドクロスを活用する際に重要なのは、順張りに役立つRSIの使い方です。
RSIの50%は、今後どの方向にトレンドが発生するかの節目として使うことができる点はおさえておきましょう。
RSIについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIの使い方や見方をわかりやすく解説!さらに使いこなすための2つの秘訣とは
RSIは2本を組み合わせても使える
RSIは1本でシンプルに買われすぎや売られすぎを判断できますが、2本のRSIを組み合わせて取引に使うこともできます。
短期間のRSIと長期間のRSIを組み合わせることで、1本のRSIだけよりもよりも多くの相場に関する情報を得られるのです。
以下のチャートでは、3期間(黄色)と14期間(青色)2つのRSIを表示しています。
一般的に使われる14期間のRSIと比べて、3期間のRSIは計測の期間が短い分、価格へ敏感に反応していることが分かります。
このように2本のRSIを組み合わせることで、デフォルト設定では判断しづらい相場状況を素早く分析できる可能性を高められるのです。
RSIを2本組み合わせる際の設定は?
RSIではデフォルトで「14」に設定されています。
14という期間はそのまま使うのがおすすめなので、その設定をより活かせるような期間をもう一本のRSIへ適用しましょう。
もう一本のRSIの期間設定を考える際の目安となるのが、自身が取りたいトレードスタイルです。
トレードスタイル別のおすすめ設定を以下の表でまとめました。
トレードスタイル | おすすめ設定 |
スキャルピング | 9期間と14期間3期間と14期間 |
デイトレード | |
スイングトレード | 14期間と42期間14期間と28期間 |
ポジショントレード |
14期間だけでは捉えきれないより細かな相場を分析するようなスキャルピングやデイトレードでは、より短い設定として「9期間」や「3期間」と組み合わせます。
一方で、より広い視点で相場分析する必要があるスイングトレードやポジショントレードの場合は、14期間より長い「43期間」や「28期間」を追加してみてください。
RSIの設定については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIの期間設定のおすすめは「14」なのか?複数の設定を比較しポイントを解説
RSIを2本組み合わせた手法は順張り取引にも使える
RSIを2本組み合わせる方法は、順張り取引に役立ちます。
RSIは代表的なオシレーターインジケーターなので、買われすぎや売られすぎ水準をもとにした逆張り取引に使われることを知っている人も多いでしょう。
ただしRSIの逆張りはレンジ相場では機能するものの、強いトレンド相場下ではほとんど機能しないことが弱点なのです。
このようなRSIがトレンド相場を苦手としている弱点を解消するために、2本組み合わせるとよいのです。
RSIを2本組み合わせると、相場の過熱感だけでなく、トレンドの発生に関してもより正確に判断できるようになります。
RSIは逆張りだけでなく、2本組み合わせることで順張り取引でも十分使えるインジケーターになることは覚えておいてください。
RSIでゴールデンクロスとデッドクロスを確認する
RSIを2本組み合わせた代表的な手法が、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です。
ゴールデンクロスとデッドクロスは移動平均線を活用した取引手法として広く知られていますが、RSIでも活用できるのです。
移動平均線のゴールデンクロスついては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫移動平均線のゴールデンクロスの発生条件や活用法を徹底解説!
移動平均線と同じように短期のRSIが長期のRSIを上回るとゴールデンクロス、下回るとデッドクロスです。
そしてゴールデンクロスとデッドクロスのそれぞれが発する取引シグナルは、以下の通りです。
- RSIのゴールデンクロス:買いシグナル
- RSIのデッドクロス:売りシグナル
例えば、14期間(青色)のRSIが42期間(黄色)のRSIを下から上にクロス(ゴールデンクロス)した後、上昇トレンドが発生していることが分かります。
RSIでゴールデンクロスとデッドクロスを使う際の注意点
RSIの中央(50%)付近で発生するゴールデンクロスやデッドクロスは根拠が薄く、だましが発生しがちです。
買われすぎ(70%以上)または売られすぎ(30%以下)水準付近でRSIがゴールデンクロス、デッドクロスを形成しているかがトレンドの発生を判断するために重要です。
具体的には以下のような条件が成立しているのかをしっかりと確認するようにしましょう。
- RSIのゴールデンクロスの場合:30%ラインを下回っているか
- RSIのデッドクロス:70%ラインを下回っているか
RSIの買われすぎや売られすぎについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIの買われすぎ、売られすぎシグナルを徹底解説|判断方法や取引手法
RSIのゴールデンクロスとデッドクロスを使った取引手法
RSIでゴールデンクロスとデッドクロスを使った取引手法について、それぞれ詳しく解説します。
RSIのゴールデンクロスで買い
RSIのゴールデンクロスは買いシグナルなので、まずはRSIが売られすぎ水準(30%以下)に達していることを確認します。
そして短期のRSIが長期のRSIを上回ったタイミングでエントリーです。損切りはエントリー価格の直近安値に設定しておきます。
利益確定の判断基準は、RSIが買われれすぎ水準に達するか、デッドクロスまたはダイバージェンスの発生です。
本取引の場合、RSIが買われすぎ水準に達したタイミングで決済できます。
またRSIが利益確定基準に達するまでに、短期のRSIが一時的に下落して長期のRSIにタッチ、そして再度上昇を見せることがあります。
このようなタッチは、買い増しポイントにもなります。
RSIのデッドクロスで売り
RSIのデッドクロスは売りシグナルなので、ゴールデンクロスとは逆にRSIが買われすぎ水準(70%)に達しているかどうかを確認します。
そして短期のRSIが長期のRSIを下回ったタイミングでエントリーです。損切りはエントリー価格の直近高値に設定しておきます。
利益確定はRSIが売られすぎ水準に達するか、ゴールデンクロスまたはダイバージェンスの発生で行います。
本取引の場合、RSIのトレンド判断の節目となる50%付近でゴールデンクロスが発生しています。
しかし50%付近でのクロスはだましの可能性があるので、ポジションを引き続き保有するという判断もできます。
実際に一時買われすぎ水準までRSIが上昇したものの、その後大きな下落が発生しました。
RSIのゴールデンクロスを使ってFintokeiに挑戦する
Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。
Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していきます。
そしてFintokei公認のプロトレーダーになることができれば、デモ口座における取引利益額をもとに報酬がトレーダーに支払われます。
初期の取引資金や価格が異なるプランが豊富に用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。
今回紹介したRSIのゴールデンクロスを使った取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。
また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。
無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。
Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
RSIを2本組み合わせた取引手法について、ゴールデンクロスやデッドクロスを詳しく解説しました。
短期、長期2本のRSIを組み合わせることで、1本のRSIのみを見るよりもより多くの情報を相場分析から得られます。
またRSIが苦手としているトレンド相場でも、RSIを使えるようにもなるのです。
RSI単体の使い方に慣れた人は、2本組み合わせて取引戦略に取り入れてみることも検討するとよいでしょう。