RSIを使った取引手法8選!他のインジケーターとの組み合わせや注意点も解説
RSI(Relative Strengths Index)は、相場の過熱感をシンプルなラインで判断できるオシレーター系インジケーターです。
RSIの買われすぎ・売られすぎを使った逆張り手法が広く知られていますが、実はRSIは順張りでも使えるのです。
むしろRSIをあまり使い慣れていない初心者の方は、まずリスクの比較的低い順張り手法から使ってみることをおすすめします。
この記事ではRSIを使った取引手法について、順張りや逆張りだけでなく、他のインジケーターを組み合わせた方法に至るまで、以下の7項目で詳しく解説していきます。
- RSIの使い方や見方
- RSIを使った順張り手法
- RSIを使った逆張り手法
- RSIとインジケーターを組み合わせた取引手法
- RSIの取引手法を使う際の注意点
- RSIを使ってFintokeiに挑戦する
- まとめ
RSIの使い方や見方
RSI(Relative Strengths Index)は、買われすぎや売られすぎを判断できるオシレーター系インジケーターです。
RSIの計算式は以下の通りであり、一定期間における相場の全価格変動から、上昇幅の比率を計算して算出されます。
RSI(%)= (上昇幅の合計 ÷ (上昇幅の合計+ 下落幅の合計)) × 100
またRSIの手法を理解するためにも、以下3つの基本的な見方や使い方をおさえておきましょう。
- 30%を下回ると売られすぎ、70%を超えると買われすぎシグナル
- 50%を超えると上昇トレンド、下回ると下落トレンド
- ダイバージェンスはトレンド転換を表す
RSIについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIの使い方や見方をわかりやすく解説!さらに使いこなすための2つの秘訣とは
RSIを使った順張り手法
RSIを使った順張り取引手法として、以下の4つを解説します。
- 50%を上回った、または下回った方向にエントリー
- ゴールデンクロス、デッドクロスを使ったエントリー
- ヒドゥン・ダイバージェンスでトレンドフォロー
- 買われ過ぎ・売られ過ぎゾーンに入ったタイミングの順張り
その1:50%を上回った、または下回った方向にエントリー
RSIの50%を上回ったか、下回ったかでトレンド方向を判断することができるので、確認できたトレンド方向に以下のように順張りをします。
- 50%を上回ると上昇トレンド:買いエントリー
- 50%を下回ると下落トレンド:売りエントリー
下の画像では、RSIが50%を上回り、かつ50%ライン上で反発したことを確認して買いエントリーしています。
またRSIがトレンドラインを形成して、切り上げている事からも上昇トレンドが続きやすいと判断できます。
その2:ゴールデンクロス、デッドクロスを使ったエントリー
短期と長期2本のRSIを表示して確認できる、RSIのゴールデンクロスまたはデッドクロスを使った順張りエントリーです。
エントリー方法は以下の通りです。
- 30%以下かつゴールデンクロス発生:買いエントリー
- 70%以上かつデッドクロス発生:売りエントリー
RSIが30%以下の売られすぎ水準に達している状態で、買いシグナルであるゴールデンクロスが発生したタイミングで買いエントリーです。
また2本のRSIを使って順張り取引をする場合、短期のRSIが長期のRSIにタッチして再度反発を見せるケースがあります。
このような場合は、ポジションの積み増しチャンスです。
RSIのゴールデンクロスについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIのゴールデンクロスを使ったトレンド分析や取引手法を解説!2本組み合わせるメリットとは?
その3:ヒドゥン・ダイバージェンスでトレンドフォロー
RSIで確認できるダイバージェンスの1つ「ヒドゥン・ダイバージェンス」を使ったトレンドフォロー取引です。
ヒドゥン・ダイバージェンスの見方は以下の通りであり、トレンドの継続を表します。
- 相場が安値切り上げ時にRSIの安値が切り下げ:上昇トレンド継続
- 相場が高値切り下げ時にRSIは高値切り上げ:下落トレンド継続
以下のような上昇トレンド継続のヒドゥン・ダイバージェンスが確認できたタイミングで、買いエントリーをします。
その4:買われすぎ・売られすぎゾーンに入ったタイミングの順張り
RSIの買われすぎ・売られすぎゾーンをつかった逆張り手法は広く知られていますが、ゾーンに入ったからといってすぐに反転をするわけではありません。
買われすぎ・売られすぎゾーンに到達したばかりの場合は、まだ強いトレンドが残っているケースもあるので、トレンドの継続を見越して順張り取引をします。
以下の画像では、一度買われすぎゾーンに到達したものの、70%ライン付近で再度反発したことを確認して買いエントリーをしています。
ただし一度ゾーンに達すると、それ以降トレンドが長続きしない可能性が高いので、決済は早めに行いましょう。
RSIを使った逆張り手法
RSIを使った逆張り手法として、以下の2つを解説します。
- レンジ相場における買われすぎや売られすぎ使った逆張り
- ダイバージェンスでトレンド転換を見極めて逆張り
ここで紹介する逆張り手法は、順張り取引の決済にも応用できるので、しっかりとおさえておきましょう。
その1:レンジ相場における買われすぎや売られすぎ使った逆張り
RSIの買われすぎ、売られすぎ水準を使った逆張りエントリーは、一定範囲内で価格が上下するレンジ相場でこそ有効に機能します。
具体的なエントリー方法は、以下の通りです。
- レンジ下限で20%または30%(売られすぎ水準)に到達:買いエントリー
- レンジ上限で70%または80% (買われすぎ水準)に到達:売りエントリー
トレンド相場における、買われすぎや売られすぎを使った逆張りはリスクが高いので、エントリーを避けるのが勝率を高めるコツです。
RSIの買われすぎ、売られすぎについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIの買われすぎ、売られすぎシグナルを徹底解説|判断方法や取引手法
その2:ダイバージェンスでトレンド転換を見極めて逆張り
ダイバージェンスはトレンド転換を表すサインです。
したがって、RSIの売られすぎ・買われすぎ水準における逆張りとダイバージェンスを組み合わせると、さらに取引の精度を高められます。
具体的なエントリー方法は、以下の通りです。
- 20%または30%に到達かつダイバージェンス発生:買いエントリー
- 70%または80% に到達かつダイバージェンス発生:売りエントリー
以下の画像では、30%以下の水準でRSIが推移している中、下落トレンド転換のダイバージェンスが確認できたので、買いエントリーです。
RSIのダイバージェンスについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIのダイバージェンスをわかりやすく解説!サインの理由や見つけ方も紹介
RSIとインジケーターを組み合わせた取引手法
最後にRSIと他のインジケーターを組み合わせた取引手法として、以下の2つを解説します。
- RSIとMACDを組み合わせ
- RSIと移動平均線を組み合わせ
その1:RSIとMACDを組み合わせ
まずは、RSIと同じオシレーター系インジケーターであるMACDを組み合わせた取引手法です。
RSIとMACDは同じオシレーター系インジケーターであっても、相場分析において得意としている役割が異なるので、組み合わせると取引精度をさらに高められます。
具体的なエントリー方法は、以下の通りです。
- RSIが20%または30%以下、MACDがゴールデンクロス:買いエントリー
- RSIが70%または80%以上、MACDがデッドクロス:売りエントリー
以下の画像では、売られすぎ水準である30%へタッチしたタイミングで、MACDをゴールデンクロスを確認できたので、買いエントリーです。
RSIとMACDの組み合わせ方については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIとMACDどっちを使えばいい?組み合わせるメリットや取引手法を解説
その2:RSIと移動平均線を組み合わせ
2つ目は、RSIとトレンド分析に特化したインジケーター「移動平均線」を組み合わせた取引手法です。
移動平均線で確認できるトレンドと同じ方向に、RSIの順張りサインが確認できたタイミングでエントリーをします。
具体的なエントリー方法は、以下の通りです。
- 移動平均線が上向き、かつRSIが50%を超える:買いエントリー
- 移動平均線が下向き、かつRSIが50%を下回る:売りエントリー
以下の画像では、移動平均線が上向きつつある中で、RSIが50%ライン付近でタッチして上昇を見せたことを確認して買いエントリーをしています。
RSIの取引手法を使う際の注意点
これまで解説したRSIの順張り、逆張りどちらを活用するにしろ、相場状況を見極めて取引することが重要です。
レンジ相場で順張りを使っても利益を伸ばしにくいですし、トレンド相場で逆張りをしてもトレンドに巻き込まれて大きな損失を被る可能性が高いのです。
またダイバージェンスや買われすぎ・売られすぎなど、RSIが発するトレードシグナルは必ずしも正しいものではなく、時にはだましも発生します。
したがってエントリー前には必ずストップロス注文を設定するなどして、リスク管理を怠らないようにしましょう。
RSIを使ってFintokeiに挑戦する
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
RSIを使った取引手法について、順張りや逆張りだけでなく、他のインジケーターを組み合わせた方法に至るまで詳しく解説しました。
RSIは順張り、逆張りともに対応できるようになる便利なオシレーター系インジケーターです。
ただし単体では、度々だましが発生する可能性があるので、他のインジケーターやトレードシグナルを組み合わせてトレード手法を確立するようにしましょう。