RCIのおすすめ設定期間とは?3本の組み合わせやデイトレ向きの最強設定も紹介!
RCI(Rank Correlation Index)は、価格と時間の両方を加味して買われすぎや売られすぎを見極められるオシレーター系インジケーターです。
「RCIではどのようなパラメータを設定できるのか」
「RCIのおすすめ設定を教えてほしい」
RCIはRSIと違って少し仕組みが複雑なので、設定について上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論としてRCIを1本で使う際、また複数表示する際も、おすすめの最強設定は「9期間と26期間と52期間」と共通です。
この記事では、RCIの設定について以下の10の項目で詳しく解説していきます。
- RCIで設定できる項目とは
- RCIの設定期間を変更すると何が変わる?
- RCIのおすすめ設定
- RCIで3つの設定期間をおすすめする理由
- RCIを2本使う際の最強設定は「9期間と26期間」
- RCIを3本使う際の最強設定は「9期間と26期間と52期間」
- RCIの設定値の検証方法
- RCIを設定する際の注意点
- RCIを使ってFintokeiに挑戦する
- まとめ
RCIで設定できる項目とは
RCIは一定期間内における価格と時間を順位付けし、その相関関係を計算して表示するインジケーターです。
具体的には、時間は単純に現在に近い順に、そして価格は高い順に順位を付け、日付と時間の関連性を計算して求めます。
この「時間をどのくらいの期間にして計算するのか」を設定するということが、RCIを設定するということなのです。
デフォルトではRCIが「9」に設定されているケースが多く、この場合だと9期間における時間と価格の相関関係に基づいてRCIは表示されます。
RCIの計算方法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫【初心者必見】RCIの計算式をわかりやすく解説!RSIとの違いも紹介
RCIの設定期間を変更すると何が変わる?
RCIの設定期間を変更するRCIの表示がどのように変化するのか、設定別に3つのRCIを見比べてみましょう。
下記画像では9期間(赤)、26期間(水色)と52期間(白色)のRCIを同時に表示しています。
RCIの設定期間が短ければ価格に敏感に反応し、長くすればするほど動きが滑らかになっていることが分かります。
このように設定期間を変更すると、RCIの見た目も異なるので使い道やトレードスタイルに合わせて使い分ける必要があるのです。
RCIのおすすめ設定
RCIのおすすめ設定は「9期間(短期)、26期間(中期)、52期間(長期)」の3つです。
トレードスタイルや使い道によって、3つの設定期間を以下のように使い分けるようにしましょう。
期間 | トレードスタイル | 使い道 |
9期間 | スキャルピング、デイトレード | ・短期的なトレンドの把握・エントリー・決済の目安 |
26期間 | デイトレード、スイングトレード | 中期的なトレンドの把握 |
52期間 | スイングトレード、ポジショントレード | 長期的なトレンドの把握 |
それぞれの期間について詳しく見ていきましょう。
9期間の設定はデイトレやスキャルピング向き
9期間のRCIは価格に対して敏感に反応します。したがって価格に対して瞬時に対応する必要があるデイトレードやスキャルピングに向いているのです。
また詳しくは後述しますが、複数期間のRCIの組み合わせる場合のエントリーや決済目安としても9期間は役立ちます。
26期間の設定はデイトレやスイングトレード向き
26期間のRCIは、短期間(9期間)のRCIよりも価格に対して敏感ではないものの、長期間(52期間)のRCIよりは価格に対して敏感に反応します。
したがって少し長い時間軸のトレードスタイルであるデイトレードやスイングトレードに向いているのです。
52期間の設定はスイングトレードやポジショントレード向き
52期間のRCIは価格に対して敏感に反応しないものの、動きが滑らかな分、長期的なトレンドを把握するのに適しています。
したがって長い時間軸のトレードスタイルであるスイングトレードやポジショントレードに向いているのです。
RCIで3つの設定期間をおすすめする理由
9期間、26期間、52期間をRCIの設定としておすすめする理由には、以下の2つがあります。
- 相場の周期が変動しやすい期間だから
- 多くのトレーダーが利用しているから
その1:相場の周期が変動しやすい期間だから
9期間、26期間、52期間が相場の周期が変動しやすい期間として知られています。
日足において9期間は「金融市場における2週間の営業日」、26期間「金融市場における1ヵ月の営業日」、52期間は「金融市場における2ヵ月の営業日」に該当します。
このように3つの設定期間は金融市場における営業日の節目が考慮されているのです。
またこれらの3つの数値は一目均衡表の設定でも使われている通り、相場に共通する大事な期間でもあります。
一目均衡表の設定については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫一目均衡表のおすすめ設定期間とは?設定方法や使い方を解説!
その2:多くのトレーダーが利用しているから
9期間、26期間、52期間はRCIを利用する多くのトレーダーが利用している設定です。
多くのトレーダーが使用している分、RCIを使ったテクニカル分析が機能しやすくなるのです。
また多くのトレーダーが利用している設定を利用すると、同じRCIを確認しているトレーダーの心理状況を理解できるようになります。
トレード戦略にトレーダーの心理状況も組み込むと、相場においてより有利に立ち回れます。
RCIを2本使う際の最強設定は「9期間と26期間」
RCIの設定期間によって役割が違うことを理解できたでしょう。
取引精度をさらに高めるために、役割の異なるRCIを2本組み合わせられるケースもあります。
RCIを2本組み合わせる際のおすすめ設定は、以下の通りです。
トレードスタイル | 設定の組み合わせ |
スキャルピング | 9期間と26期間 |
デイトレ、スイング、ポジショントレード | ・9期間と26期間・9期間と52期間 |
9期間を利用するという点は、トレードスタイルに関わらず共通です。
なぜなら価格に対して敏感に反応する9期間は、直近の相場に関する情報をより正確に把握でき、エントリーや決済の目安として非常に役立つからです。
そして取引期間に合わせて9日とどの設定を組み合わせるかを考えるのが、RCIを2本組み合わせる際の基本です。
RCIを3本使う際の最強設定は「9期間と26期間と52期間」
RCIは異なる3本の設定を組みあわせて使われるケースもよくあります。
この場合のおすすめ設定は、これまで紹介した9期間(赤)と26期間(水色)、52期間(白色)の組み合わせです。
RCIを組み合わせる際は、短期のRCIと中期あるいは長期のRCIのゴールデンクロスやデッドクロスを確認するのが基本です。
例えば、52期間のRCIが上に張り付いている場合、長期的に上昇トレンドだと把握できます。
長期上昇トレンドが発生している状態で、短期と中期のRCIが売られすぎ水準でゴールデンクロスをすると、押し目買いのサインとなるのです。
このように異なる3本の設定を組みあわせることで、相場をより複合的に把握できるようになります。
3本のRCIを使った取引手法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
RCIの設定値の検証方法
RCIの設定値によりこだわりたいという方は、トレーディングソフトで最適化作業を行ってみてもよいでしょう。
最適化作業は以下の手順で行います。
- 過去のチャートをもとに異なる期間のRCI設定値をバックテスト
- 期間を少しずつずらしてどのようなパフォーマンスを出したかを記録
- フォワードテストを行う
まず異なる期間のRCIを組み合わせてバックテストを行います。
そして設定期間を少しずつ変化させて、合計利益や利益率、ドローダウンなどのパフォーマンスを記録します。
バックテストにおいて十分な成績を残せる設定期間を発見できたら、それを最適化期間外でフォワードテストします。
フォワードテストにおいても、良い取引成績を見られた場合に、過剰最適化(カーブフィッティング)が起こっていないかを確認した上でリアルトレードに取り入れます。
RCIを設定する際の注意点
RCIの期間設定を行う際は、RCIの設定にはあまりこだわりすぎず、今回おすすめとして紹介した設定をまずは利用してみるようにしましょう。
設定を変更することで、トレード成績が向上する可能性もありますが、将来の相場でも同じように機能し続けるとは限りません。
設定にこだわる以上に、同じ期間設定を使い続けてどのような相場で機能して、どのような相場で機能しないのかを見極めることが重要です。
また見る時間足によって設定を変更することにもあまり意味はありません。
RCIを使ってFintokeiに挑戦する
Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。
Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していきます。
そしてFintokei公認のプロトレーダーになることができれば、デモ口座における取引利益額をもとに報酬がトレーダーに支払われます。
初期の取引資金や価格が異なるプランが豊富に用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。
今回紹介したRCIを活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。
また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。
無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。
Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
RCIの設定について、おすすめ設定や複数組み合わせる際の最強設定、注意点などを詳しく解説しました。
今回紹介した、9期間、26期間、52期間の3つの設定はそれぞれ役割が異なります。
それぞれの設定期間でどのようなチャート情報を把握できるのかを理解することが、RCIを取引戦略に取り入れるための基礎となります。
まずはRCIを1本表示してみて、使い方に慣れてきたら表示数を増やしていくといった使い方とするとよいでしょう。