ナンピン買いはなぜダメなのか4つの理由を解説!ナンピンをやめるための対策方法も紹介
ナンピン買いとは、保有する取引銘柄が下落したときに、なるべく取引価格を有利にするために追加で銘柄を購入することです。
このように聞くと、ナンピン買いのメリットは大きそうに思えますが、実はナンピン買いはダメと言われているのです。
「ナンピン買いがダメな理由を知りたい」
「Fintokeiでナンピン買いをしたい場合はどうすればいいのか」
「ナンピン買いがダメ」と聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
結論として、Fintokeiではナンピン買いを避けるべきで、計画的にトレードしたほうが上手くいく可能性が高いです。
なぜならナンピン買いは想定以上の損失に膨らむケースが多く、Fintokeiでトレードが続けられなくなるリスクが高まるからです。
この記事では、ナンピン買いの基礎知識からメリット・デメリット、そしてFintokeiとナンピン買いの相性が悪い理由まで、以下の6つの項目で詳しく解説します。
- ナンピン買いとは
- ナンピン買いがなぜダメと言われるのか
- ナンピン買いのメリットとは
- ナンピン買いがダメと言われるのになぜしてしまうのか?
- 結局Fintokeiではナンピン買いはダメなのか?
- ナンピン買いをやめられない場合の対策方法
- まとめ
Fintokeiでプロトレーダーを目指す
Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。
Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。
Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座における取引利益額をもとにデータ提供料の報酬がトレーダーへ支払われます。
初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。
また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
ナンピン買いとは
ナンピン買いとは、すでに保有する取引銘柄の価格が下がった際に、平均取得価格を下げるために同一銘柄を買い増す売買方法です。
たとえば、上昇トレンド中にレート100万円で1ロットの買いポジションを保有したものの、予想に反して価格が下落してしまったとします。
そこで、この下落はあくまで一時的な動きだと判断して、レート50万円でさらに買いポジションを1ロット保有すると平均取得価格は75万円になります。
(例)(100万円でエントリー+50万円でナンピン買い)÷2=平均取得価格は75万円
最初のポジションを保有したままでは100万円まで価格が戻らないとプラマイゼロになりませんが、ナンピン買いしたことにより75万円まで価格が戻ればプラマイゼロとなるのです。
同様に、ショートポジションを保有する取引銘柄の価格が値上がりした際に行うナンピンは「ナンピン売り」と言います。
ナンピン買いと押し目買いは違う
ナンピン買いと押し目買いは、同じだと勘違いされやすい売買方法ですが、実は仕組みが違います。
ナンピン買いはすでにポジションを保有していることを前提とした売買方法です。
一方で、押し目買いは、ポジションを保有していない状態で、トレンドに対して価格が一時的に下落したときに順張りエントリーをする売買方法なのです。
ナンピン買いと押し目買いの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫押し目買いとナンピン買いの違いや使い分けとは?Fintokeiのナンピンルールも解説!
ナンピン買いがなぜダメと言われるのか
ナンピン買いは一見便利そうに見えますが、ナンピン買いを使ってはダメと聞いたことがある方も多いでしょう。
ナンピン買いがなぜダメと言われるのか、その理由を4つ解説します。
- 損失が拡大し続けるリスクがあるから
- 無限にナンピン買いすることは不可能だから
- ナンピン買い中は冷静な判断がしづらくなるから
- ナンピン中に取引タイミングを逃してしまうから
その1:損失が拡大し続けるリスクがあるから
ナンピン買いは平均取得単価を下げるために使えますが、もし予想した方向にレートが変動しなければ損失は拡大し続けます。
また、許容していない損失を被ってからナンピン買いに走るトレーダーも多いです。
これは「平均取得単価を良くして気持ちを落ち着かせたい」という冷静とはいえない取引判断でしかなく、最後は取り返しがつかない損失になる可能性もあります。
その2:無限にナンピン買いすることは不可能だから
相場では以下のケースが考えられることから、無限にナンピン買いすることは不可能です。
- トレード資金は有限だから
- いつまでも下落する相場もあり得るから
- 保有するポジションに上限が設定されている場合もあるから
特にトレード資金は有限なのでナンピン買いを続けるといずれ破綻してしまいますし、ナンピン買い後に必ず相場が上昇するとは限りません。
そのうえ場合によっては保有ポジションの上限制限を設ける場合もあることから、ナンピン買いをするとトレードで勝てるというのは机上の空論といえるでしょう。
ナンピン買いに似た資金管理の方法にマーチンゲール法というものがありますが、同様に取引資金は有限なので現実的ではないといえます。
ナンピン買いとマーチンゲール法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫マーチンゲール法は勝てる資金管理法なのか?ナンピンとの違いは?メリット・デメリットも解説
その3:ナンピン買い中は冷静な判断がしづらくなるから
ナンピン買いしてしまうと、以下のような考え方に支配され、冷静に判断しづらくなります。
- ポジションをなんとか救出したい
- 価格が戻るかもしれない
上記のような気持ちでナンピン買いするのは単なる運任せでしかありません。
偶然助かるケースもありますが、無計画にナンピン買いを続けると、最終的には失敗して大きな損失を被ってしまう可能性が高いのです。
その4:ナンピン買い中に取引タイミングを逃してしまうから
ナンピン買いは下落相場でロングポジションを保有した状態なので、本来であればショートポジションを持てば利益になるのにできない機会損失が起きています。
たとえば、ナンピン買いせずに損切りしていれば、再度ロングポジションを保有するかショートポジションを保有するか二種類の選択肢があります。
しかし、ナンピン買いしていると新たにショートポジションを保有しても両建てにしかならず、同じポジション数であれば損益が固定されるだけで利益にはなりません。
なお長期トレードの場合は分割買いと捉えることもできますが、短期トレーダーは取引回数を多くして利益を得るスタイルが一般的です。
スキャルピングやデイトレードといった短期的に売買を繰り返すトレーダーほど、ナンピン買いで取引タイミングを逃すのはより大きな機会損失になるでしょう。
ナンピン買いのメリットとは
ナンピン買いはダメと言われるものの、以下のようなメリットもあります。
- 平均取得単価を有利にできる
- うまくいけば大きな利益を得られる
- 損切りをしなくても済む
- とりあえずその瞬間は気持ちが落ち着く
ナンピン買いをすることで、平均取得単価を有利にできるのはもちろん、予想通りに価格が進行すればさらに大きな利益を狙えます。
また、せっかく購入したポジションを損切りせずに済むため、その瞬間に関してはメンタル面を一旦リセットできます。
このようにナンピン買いにはメリットもあることから、積極的に活用するトレーダーもいるのが事実です。
ナンピン買いがダメと言われるのになぜしてしまうのか?
相場の格言に「下手なナンピンはスカンピン」という言葉もある通り、ナンピン買いしたせいですべてのトレード資金を失ってしまったゆえの退場は決して珍しくありません。
ナンピン買いがダメと言われるのに、それでもしてしまうトレーダーがいる理由を3点解説します。
- 損失をなるべく回避したくなる心理に陥るから
- ナンピン買いの成功体験があるから
- トレード計画をしっかりと事前に立てられていないから
その1:損失をなるべく回避したくなる心理に陥るから
損失をなるべく回避したくなる心理に陥ると、ナンピン買いをしてしまいがちです。
トレード資金は大事に貯めたお金なので、損失だけは絶対に嫌だと意固地になり、ナンピン買いをして目上の気持ちを楽にしたくなってしまうのです。
これは、俗に「損失回避バイアス」という非合理的なトレード判断として知られています。
また含み損を抱えることに慣れてしまったり、購入した価格を基準に誤ったトレード判断をしてしまったりする場合もナンピン買いへ走ってしまいがちです。
ナンピン買いをしてしまいがちなトレーダーの心理については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
その2:ナンピン買いの成功体験があるから
ナンピン買いは毎回失敗するわけではなく成功する場合もあり、一度でも過去にナンピン買いで成功した体験があると再び成功すると思い込むケースがあります。
ナンピン買いで前回助かったから今回も助かるだろう、と思ってナンピン買いを繰り返して最後は失敗して相場から退場する羽目になるのはよくあることです。
また、ナンピン買いに慣れてしまうとナンピン前提のトレードになり、一回一回のトレードが適当になるケースもあります。
ナンピン買いの成功体験は悪い意味の成功体験にしかならず、そもそもナンピン買いはダメだと認識して試さないほうが無難です。
その3:トレード計画をしっかりと事前に立てられていないから
ナンピン買いはトレード計画をしっかりと事前に立てていない証拠です。
事前に損切り位置を決めて、リスクリワードの高いトレード計画を立てていれば、無理のあるナンピン買いは絶対にしないでしょう。
相場は適当にトレードして勝ち続けられる甘い世界ではありません。
無計画なナンピン買いは適当にトレードすることと変わらず、ナンピン買いに手を出すのは実はハイリスクローリターンなのです。
結局Fintokeiではナンピン買いはダメなのか?
結論として、Fintokeiでナンピン買いは絶対にダメではないものの、基本的に避けたほうが無難です。
Fintokeiでは、損失率や利益率に関する条件が決められており、資金管理のスキルが求められます。
したがって、特にトレード初心者や、Fintokeiで初めて取引をするトレーダーにとって、ナンピン買いで資金管理をするのは困難だといえます。
また、Fintokeiではナンピン買いをルール違反とはしていませんが、以下のとおり避けておいた方がいい取引判断だとしています。
Fintokeiへ取り組む際は、ナンピン買いを前提とするよりも、ナンピン買いをしなくて済むようなトレードスキルを磨くことがプロトレーダーへの第一歩になるでしょう。
ナンピン買いをやめられない場合の対策方法
ナンピン買いは一度でも体験するとやめづらく感じますが、実はナンピン買いの悪循環から脱却する方法は今すぐ簡単に始められます。
ここでは、ナンピン買いの悪循環から脱却する方法として以下の4点を解説します。
- リスクリワードの高い取引を意識する
- リスクが分からない逆張りを避ける
- 計画的にナンピン買いをする
- 一定の取引数量でナンピン買いをする
リスクリワードの高い取引を意識する
リスクリワードの高い取引を意識すれば、一回の損失を気にする必要がなく機械的に損切りを行えるので、ナンピン買いをしようという気にもなりません。
リスクリワードとは、トレードにおける損益の比率です。たとえば、リスクリワード1:4の取引ができれば、4回負けても1回勝てば損失を取り戻せることになります。
つまりリスクリワードが高い取引ができれば、勝率が低くても損失を気にしすぎる必要がなくなり、速やかに損切りをできるようになるのです。
Fintokeiでは取引資金の1%を1回の損失目安として、それに対して2倍、3倍の利益を狙えるポイントでのみ取引をするよう意識しましょう。
リスクリワードと勝率どちらを重視するべきかについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫トレードで重視するべきなのはリスクリワードと勝率のどっち?
リスクが分からない逆張りを避ける
そもそもナンピン買いは、底値も理解せずにトレンド相場の反対のポジションを保有した逆張り状態です。
低い価格で買って、高い価格で売ることがトレードの基本とはいえ、底値を確認せずにポジションを保有するのは相場の格言にある「落ちてくるナイフはつかむな」です。
底値の確認方法は色々ありますが、最も簡単なのは少し反発してからエントリーするやり方です。
反発した底値付近に損切りラインを設定するだけで計画的にトレードを行え、先に解説したリスクリワードも実行しやすくなります。
計画的にナンピン買いをする
トレード戦略のひとつとして計画的にナンピン買いすることは決して悪くありません。
ある程度トレードに慣れた上級者であれば有効的なナンピン買いもできるでしょう。
計画的にナンピン買いする場合は、以下のように考えておくことが大事です。
- ナンピンの回数を決める(指値・逆指値で機械的に決済するのも良い)
- 最終的な損切りを決める
- 資金に余裕を持たせる
- 価格の逆行が一時的なノイズで買い増しチャンスだと判断できる場合
ただし、計画的にナンピン買いする場合は、上記の考え方だけでなく資金管理について詳しくなる必要性もあります。
資金管理については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫資金管理の2%ルールとは?利用するメリットや実践方法を解説!
一定の取引数量でナンピン買いをする
ナンピン買いは2倍、4倍といった具合に取引数量を増やしがちですが、ドルコスト平均法であればリスクを大幅に低下できます。
ドルコスト平均法とは、一定の金額で時間を分けて定期的に購入する仕組みです。
たとえば、毎月一万円の資金で同じ銘柄を定期的に購入した場合、価格が低いときは購入数量が多くなり、逆に価格が高いときは購入数量が少なくなります。
長期的に資産形成する際にドルコスト平均法は推奨されるトレード手法で、同じトレード資金でも一回に全額投入するよりもリスクを減らせる効果があります。
また、Fintokeiは開始から一回トレードすれば日数の制限は設けていないので、ドルコスト平均法との相性もばっちりと言えるでしょう。
ただし、ドルコスト平均法でも投資金に余裕を持たせるのは鉄則ですし、基本的に長期トレードを考慮した手法です。
スキャルピングやデイトレードの場合、ドルコスト平均法のつもりのナンピン買いに陥っている可能性もあるので注意してください。
まとめ
今回はナンピン買いはなぜダメなのかについて詳しく解説してきました。
ナンピン買いは、購入した金融商品の平均取得価格を下げる効果があり、上手くいけば少し価格が反発しただけでも同値撤退ができたり利益を得たりする魅力があります。
しかし、無計画にナンピン買いを繰り返すと失敗した際には予想外の損失を被る可能性が高く、あっという間に相場の世界から退場してしまう要因になりがちです。
特にFintokeiでは損失率に関する条件を達成できないと失格になるので、ナンピン買いするよりもリスクリワードを意識して計画的な損切りをオススメします。
ナンピン買いで保有したポジションに固執するよりも損切りして、なぜ予想と反した価格推移をたどったのか相場分析して新たなトレードチャンスを探してみてはいかがでしょうか。