押し目買いとナンピン買いの違いや使い分けとは?Fintokeiのナンピンルールも解説!
押し目買いとは、上昇トレンド中において一時的に価格が下がった箇所で買いエントリーをする取引手法です。
一方で、押し目買いと似たように価格が下落している中で買いエントリーをする取引手法として「ナンピン買い」が知られています。
「押し目買いとナンピン買いの違いってあるのか?」
「押し目買いとナンピン買いってどうやって使い分けるのか?」
押し目買いとナンピン買いと聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
結論、押し目買いとナンピン買いは「取引目的とタイミング」そして「エントリー時の損益の状況」に違いがあります。
押し目買いは高値買いを避けつつ、上昇トレンドに乗って利益を得ることを目的としているのに対して、ナンピン買いは平均取得価格を下げることを目的としています。
この記事では、押し目買いとナンピンの違いについて以下の6つの項目で詳しく解説します。
- 押し目買いとは?
- ナンピン買いとは?
- 押し目買いとナンピン買いはどっちの方がリスクが高いのか?
- 押し目買いとナンピン買いが適している相場状況
- Fintokeiにおけるナンピンルールや注意点
- まとめ
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押し目買いとは?
相場価格が上昇トレンド中、一時的に価格が下がった箇所を「押し目」と呼びます。押し目買いとは、押し目で買いエントリーを行う取引手法です。
具体的には、以下画像の四角部分が上昇トレンド中の押し目であり、この部分で買いエントリーをします。
押し目買いをするメリット・デメリット
上昇トレンド中に一旦価格が下がるタイミングを待つことで、高値掴みを避けられることが押し目買いの最大のメリットです。
そして、価格が再び上昇すれば上昇トレンドに乗ることができるので、リスクを抑えつつ比較的短期間で利益も狙えます。
ただし押し目買いは、あくまで押し目を付けた後、価格が再び上昇することを見越して行う取引手法です。
したがって押し目をつけた後も価格が下落し続けた場合、上昇トレンドの再開は見込めず損切りとなってしまう可能性があります。
ナンピン買いとは?
ナンピン買いとは、保有している取引銘柄の価格が下がった際に、追加でその銘柄を購入することによって平均取得価格を下げる取引手法です。
例として、ドル円(USD/JPY)の取引でナンピン買いを行う場合を考えてみましょう。
まず1ドル=149円(上の白ライン)で1ロット購入するとします。その後ドル円の相場が147円(下の白ライン)まで下落した場合、含み損が発生します。
そこで1ロットのナンピン買いを追加で行うことで、平均取得単価を148円(黄色の点線)まで下げられます。
平均取得単価を下げることで、含み損が含み益へ転換するタイミングを早めることができるのです。
ナンピン買いをするメリット・デメリット
ナンピン買いをして平均取得価格を下げることで、価格が反発した際に含み損を早期に含み益へ転換できる点がナンピン買いのメリットです。
また、価格が下落するたびに同じ銘柄を追加購入することで取引数量も増えるので、もしその後に大きく反発した際の利益が大きくなります。
ただし保有ポジションの数量が増える分、価格が意図せずさらに下落し続けた場合、損失も拡大する危険性があります。
押し目買いとナンピンの違い
押し目買いとナンピン買いの最大の違いは、「取引目的とタイミング」そして「エントリー時の損益の状況」にあります。
取引目的とタイミング
押し目買いは、高値買いを避けつつ、上昇トレンドに乗って利益を得ることを目的としています。一方で、ナンピンが目的としているのは平均取得価格を下げることです。
したがって両者ではエントリーのタイミングが異なります。
押し目買いは、上昇トレンド中でしかエントリーを行いません。
しかしナンピン買いは、上昇トレンド中であっても、下落トレンド中であっても価格が下落している最中に追加で買いエントリーを行えばナンピン買いとなるのです。
エントリー時の損益の状況
損益がプラスまたは0の際に行うのが押し目買い、マイナスの際に行うのがナンピン買いです。
押し目買いは、新規エントリーや含み益ポジションを保有した状態での追加エントリーを指します。
一方でナンピン買いを行う際は、基本的に含み損状態のポジションを保有した状態で銘柄を追加で買うことを指します。
押し目買いとナンピン買いはどっちの方がリスクが高いのか?
ナンピン買いの方が押し目買いと比べて、大きな損失を被る可能性が高く、高度なリスク管理が要求されることから、リスクが高いといえます。
押し目買いの最大のリスクとして挙げられるのが、エントリーをした後に価格が予測通りに上昇しないことです。
このような場合、損切りにはなってしまうものの、リスク管理方法は比較的容易です。
上昇トレンドが継続できないと判断できる位置に、損切りをあらかじめ設定しておけばいいのです。
一方、ナンピン買いでは含み損を抱えているにもかかわらず保有ポジションの数量が増えるので、さらに下落が続いた場合、損失もかなり膨らんでしまうのです。
またいつナンピンをやめるべきか判断が難しい点も、ナンピン買いのリスクが高い理由の1つです。
ナンピン中に大きな損失を抱えると、「いつか価格が戻るだろう」という希望的観測に囚われやすくなり、損切りができなくなるケースが多いのです。
このような心理的なプレッシャーにより、冷静な判断ができなくなり、損失をさらに拡大させるリスクがあります。
ナンピン買いはしたらダメなのか
ナンピン買いは、リスクの高い取引手法なので、安易に行うべきではありません。
ただし、以下の項目に沿ってナンピン買いルールを適切に設定することで、無駄な損切りを減らせる場面が増えることも確かです。
- 損切りラインを必ず設定する
- ナンピンの回数を決め必ず守る
- 価格の上昇が期待できなければ潔く損切りをする
ナンピン買いは必ずしもしたらダメな取引手法なのではなく、冷静な判断のもと、リスク管理と資金管理を計画通りにできるのであればしてもよいでしょう。
押し目買いとナンピン買いが適している相場状況
押し目買いとナンピンは、それぞれ適した相場環境があります。相場の状況に応じてそれぞれを使い分けることが大切です。
押し目買いは上昇トレンド相場で使う
押し目買いは、明確な上昇トレンドが形成されている相場で使いましょう。
上昇トレンドで押し目買いをすることで、より有利な価格でポジションを保有でき、効率的に利益を狙えます。
一方で、価格が一定の範囲内で上下動を繰り返すレンジ相場には向いていません。
レンジ相場では、価格が一定の範囲内で不規則に上下動を繰り返すので、予測が難しく押し目を見極めることが困難です。
押し目だと思ってエントリーした価格帯がただのレンジ相場の中で、レンジのサポートラインへタッチするまで価格が上昇しないといったケースもあるので注意しましょう。
ナンピン買いはレンジ相場で使う
ナンピン買いは、レンジ相場が適しています。
レンジ相場では価格がレンジ内に収まる可能性が高いので、たとえ価格が予測に反して下落したとしても、ナンピン買いが成功しやすいです。
一方で、価格が一方向に大きく動く可能性が高いトレンド相場では避けるようにしましょう。
特に下落トレンドの場合、下落の勢いが早く、価格がどこまで下がるか予測が難しいです。下落が止まらない限り、ナンピンを続けると損失が拡大し続けるので注意しましょう。
Fintokeiにおけるナンピンルールや注意点
Fintokeiではナンピンは禁止されていません。しかしマーチンゲール手法および積極的な価格の平均化は禁止されているので注意しましょう。
一般的に、マーチンゲール手法とは、トレードで損切をする度に、取引数量を2倍に増やしていく資金管理方法を指します。
一方で、Fintokeiではマーチンゲール手法や積極的な価格の平均化を以下のように定義しています。
つまりマーチンゲールのように最終的に勝つ可能性があっても、大きな損失を被る可能性がある資金管理法は禁止されているのです。
したがって、何度も大量に追加購入するなど、無茶なナンピン買いはマーチンゲール手法に該当する可能性があるので注意しましょう。
マーチンゲール手法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫マーチンゲール法は勝てる資金管理法なのか?ナンピンとの違いは?メリット・デメリットも解説
まとめ
押し目買いとナンピン買いの違いについて、それぞれのメリット・デメリットから具体的な違い、使い分け方などについて詳しく解説しました。
押し目買いとナンピン買いの違いは、「取引目的とタイミング」そして「エントリー時の損益の状況」にあります。
そしてナンピン買いは取引タイミングや資金管理が難しく、高い確率で成功させるためには高度なスキルを求められます。
したがって、初心者のうちはリスクが高く難しいナンピン買いではなく、押し目買いを狙うことから始めてみてください。