エリオット波動は本当に使えない?6つの理由と対策方法を徹底解説

エリオット波動とは、相場で発生する波のパターンに注目した相場分析理論であり、多くのトレーダーに知られています。

エリオット波動は、視覚的に相場の波をカウントするだけなので一見簡単そうに見えますが、実はエリオット波動は使えないというトレーダーの声も多いです。

「エリオット波動はなぜ使えないと言われるのか?」

「エリオット波動は結局相場では役に立たないのか?」

「エリオット波動は使えない」と聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

結論、エリオット波動は使いこなすことができれば、トレードで非常に役立つ相場分析理論です。

ただしエリオット波動が結果論に見える状況があったり、初心者トレーダーにとって習得するには壁が高すぎたりと、使えないと言われるには納得の理由があるのは事実です。

この記事では、エリオット波動が使えないといわれる理由について、以下6つの項目で解説します。

  • そもそもエリオット波動とは?
  • エリオット波動が使えないと言われる6つの理由
  • エリオット波動は結局使えないのか?
  • エリオット波動が使えない人のための対策方法
  • エリオット波動を使ってFintokeiに挑戦する
  • まとめ

そもそもエリオット波動とは?

エリオット波動とは、1930年代にラルフ・ネルソン・エリオットが提唱したチャート分析理論です。

エリオット波動は、「相場には5つの上昇波と3つの下降波からなる特定のパターンが繰り返し現れる」という考え方に基づいています。

エリオット波動を使って相場の波のパターンを認識することで、トレンドの方向や転換点がより分かりやすくなるのです。

またエリオット波動の根底には、フィボナッチやサイクル理論もあるので、高値・安値を的確に把握しつつエントリーやイグジットのタイミングも計る際にも役立ちます。

エリオット波動が使えないと言われる6つの理由

エリオット波動は、相場分析理論として多くのトレーダーに知られているものの、一部のトレーダーからは「エリオット波動は使えない」と言われています。

なぜエリオット波動が使えないと言われてしまうのか、以下の6つの理由について解説します。

  • 第1波を正しくカウントできていないから
  • カウントが結果論でしか分からないから
  • 主観や時間軸によって波の捉え方が変わるから
  • 初心者トレーダーにとっては理解が難しいから
  • 使いこなすまでに豊富な経験が必要になるから
  • 過去のパターンにあてはめがちだから

その1:第1波を正しくカウントできていないから

以下画像のように、トレーダーによって第1波のカウントに差ができてしまうケースが多々あります。

エリオット波動で最も重要なのは、波動の起点となる第1波を正しくカウントすることです。

なぜなら第1波のカウントを間違えてしまうと、その後の波の解釈も全て狂ってしまい、最悪の場合損失につながりかねません。

第1波を正しくカウントするためには、ある程度エリオット波動を使ったトレード経験が必要になることから、エリオット波動は使えないと言われるのです。

エリオット波動の1波の見つけ方については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

その2:カウントが結果論でしか分からないから

エリオット波動の1波から5波までのカウントは、チャートが完成してからでないと分からないという意見も多いです。

例えば、以下のチャートでは赤枠と黄色枠のどちらも第1波の可能性があります。

さらに進んだチャートを見ると、結果的に以下のようなカウントであったことが分かります。

このように、リアルタイムでの波のカウントは非常に難しく、エリオット波動に慣れていないトレーダーからすると所詮結果論だと捉えられがちなのです。

その3:主観や時間軸によって波の捉え方が変わるから

第1波を正しくカウントでも触れましたが、同じチャートを見てもトレーダーによって波の捉え方が異なることはよくあるケースです。

また、時間軸を変えると全く波の違う解釈になることもあります。

以下はドル円の日足チャートです。

エリオット波動でいう5つの下落の波が形成されていることが分かります。

次にドル円の週足チャートを見てみましょう。

日足チャートの赤枠部分の下落は、週足チャートで見るとその後に訪れる上昇トレンドの一波にすぎないことが分かります。

このように、エリオット波動はフラクタル構造を持つため、時間軸によって解釈が大きく変わる可能性があります。

取引でフラクタル構造を逐一把握するのは難しいということもあり、エリオット波動は使えないと言われます。

その4:初心者トレーダーにとっては理解が難しいから

エリオット波動を使いこなすためには、波動の基本形だけでなく以下のような細かい項目を把握する必要があります。

  • エリオット波動の細かい成立条件
  • それぞれの波にどういう特徴があるのか
  • フィボナッチの概念
  • フラクタル構造
  • 波のパターン(インパルスとダイアゴナルなど)

特に、フィボナッチの概念やフラクタル構造とエリオット波動の関係性は非常に深く、この概念を理解するのは初心者トレーダーにとって大きな壁となります。

このように使いこなすまでに大きな壁があることが、エリオット波動が使えないと言われる原因の1つです。

エリオット波動とフィボナッチの関係性については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

その5:使いこなすまでに豊富な経験が必要になるから

エリオット波動をトレードで有効活用するためには、豊富な取引経験が必要です。

第1波の見極めが難しいように、「この相場環境では〇波になりそうだ」といった判断ができるようになるには、長期間にわたるエリオット波動を使った取引経験が不可欠なのです。

エリオット波動は習得までに覚えなければいけない項目が複数あり、かつ経験も必要なので、挫折してしまったトレーダーにとってはエリオット波動が使えない理論という認識になります。

その6:過去のパターンにあてはめがちだから

エリオット波動を使ってみたトレーダーは、過去に成功したエリオット波動のパターンを現在の相場にも当てはめようとしがちです。

しかし、相場は常に変化しており、過去のパターンが必ずしも再現されるとは限りません。

例えば、過去に5波完成後の大きな調整があったからといって、今回も同じように調整が起こるとは限らないのです。

このような思い込みによる失敗が、エリオット波動は使えないという認識になる一因です。

エリオット波動は結局使えないのか?

結論から言えば、エリオット波動は使いこなすことができれば、十分トレードにも活用できる相場分析理論です。

確かに、教科書通りの完璧なエリオット波動パターンが現れることは稀です。

しかし、相場には一定の波動パターンが存在することは事実であり、それをエリオット波動で認識することで相場の大局観を掴めて取引でも活かすことができます。

ただしエリオット波動を使いこなすためには、取引経験と複雑な条件を覚えなければならないことが難点です。

次の見出しでエリオット波動が使えない人のための対策方法を解説します。

エリオット波動が使えない人のための対策方法

エリオット波動が使えるようになるためには、基本から学び正しい手順を踏む必要があります。

エリオット波動が使えない人は、以下の手順でエリオット波動を使ってみてください。

まずはエリオット波動の基本から学ぶ

市場選びや相場状況の把握をしっかりと行う

複数パターンのカウントを想定しておく

ダウ理論や他の分析方法と組み合わせる

エリオット波動を数ヶ月~1年使い続ける

まずはエリオット波動の基本から学ぶ

エリオット波動が難しいと感じている人は、まず基本から学び直してみることが重要です。

エリオット波動を使いこなすためにはさまざまな概念を理解する必要がありますが、全てを一度に理解しようとするのではなく、以下の順序で学習を進めてみてください。

  1. 5波3波の基本パターンを理解する
  2. 各波の特徴を学ぶ
  3. フィボナッチ比率との関係を理解する
  4. 波形の変形パターンを学ぶ

エリオット波動の基本を押さえることで、エリオット波動を認識しながらチャートを確認できるようになります。

市場選びや相場状況の把握をしっかりと行う

教科書通りのエリオット波動は発生しにくいという現実を理解した上で、市場選びを慎重に行うことが重要です。

特にレンジ相場が7割を占めると言われる外国為替市場では、綺麗なトレンドが発生しづらく、エリオット波動の綺麗な波を確認しにくいです。

したがって、なるべくトレンドが明確な通貨ペアを見つけて、エリオット波動を使ってみるようにしましょう。

また、要人発言や経済指標の発表によってエリオット波動のパターンが短期的に崩れるケースも多々あります。

重要イベントがある時間の取引を避ける、または上位時間足のトレンドを確認して短期的な波動の崩れは気にしないというのも重要です。

複数パターンのカウントを想定しておく

エリオット波動は結果論でしか分からないと言われる通り、カウント方法には複数のパターンが存在します。

したがって、カウントを間違えた時でも柔軟に対応できるように、事前に複数のパターンを想定し、それぞれについてトレード計画を立てておくようにしましょう。

過去チャートで検証を行ったり、エリオット波動を意識した取引経験を積んだりするのが複数パターンのカウントを想定できるようになる最短ルートです。

ダウ理論や他の分析方法と組み合わせる

エリオット波動だけで相場分析をこなすのが難しいという人は、ダウ理論やインジケーター、ファンダメンタルズ分析などと組み合わせてみてください。

たとえばダウ理論でトレンドの大局観を掴んだ上で、エリオット波動で波をカウントすることで、正しく波をカウントできる確率を高められます。

また自身が考えるエリオット波動での利益確定地点と、オシレーター系指標の買われすぎ・売られすぎが一致するとより利益確定の精度も高まります。

エリオット波動を実際に使って見て弱点を見つけた場合は、複数の分析方法を積極的に取り入れてみてください。

エリオット波動を数ヶ月~1年使い続ける

エリオット波動を正しく理解して、使いこなすためには時間がかかります。

数ヶ月~1年を目安としてエリオット波動を使い続けてみてください。

期間中は、自分なりのカウント方法や解釈を確立したり、エリオット波動と相性の良い他の分析手法を見つけたりとエリオット波動について考え続けることが重要です。

エリオット波動をもとに試行錯誤をどれだけ繰り返せるかが使いこなせるまでの期間に関わるので、しっかりと考えながら使ってみください。

エリオット波動を使ってFintokeiに挑戦する

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。

Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。

Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座における取引利益額をもとにデータ提供料として報酬がトレーダーへ支払われます。

初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。

今回紹介したエリオット波動を活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。

また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。

無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiのサービスを体験してみてください。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

まとめ

エリオット波動が使えないと言われる理由や結局使えるのかどうか、使えるようになるまでの対策方法に至るまで詳しく解説してきました。

エリオット波動は確かに難しい相場分析理論ですが、決して使えないわけではありません。

その複雑さゆえに誤解や批判も多いのですが、基本をしっかり学び使い続けることができれば使いこなせるようになる確率は格段にあがります。

ぜひエリオット波動をマスターして、Fintokeiのプロトレーダーを目指してみてください。

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