5分足スキャルピング手法とは|資金管理方法や取引のコツを紹介!

「スキャルピングでは1分足と5分足のどっちを使えばいいのか?」と悩んだことがある方も多いのではないのでしょうか?
5分足は1分足よりもノイズが少なく、落ち着いてトレード判断ができます。
したがって、特にスキャルピングをこれから始めたい、なかなかスキャルピングで勝てていないというトレーダーには5分足スキャルピングがおすすめです。
ただし1分足と比べて損切りの幅が広くなったり、テクニカル分析が機能しやすくなったりするので、5分足に合わせたトレードルールの構築が欠かせません。
この記事では、5分足スキャルピングについて以下の項目で詳しく解説します。
- 5分足スキャルピングとは?
- 1分足ではなく5分足でスキャルピングをするメリット
- 5分足でスキャルピングをするデメリット
- 慣れるまでは5分足でスキャルピングがおすすめ
- 5分足スキャルピングの活用例2選
- 5分足だけでスキャルピングは勝てるのか?
- 5分足スキャルピングで役立つ資金管理方法
- 5分足スキャルピングの勝率を高めるためのコツ
- まとめ
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
5分足スキャルピングとは?
5分足スキャルピングとは、5分ごとに新しいローソク足が形成される「5分足チャート」を用いて行うスキャルピング方法です。
5分足は1分足に次ぐ短い時間足なので、リアルタイムの細かい値動きに反応する必要があるスキャルピングで多くのトレーダーが活用しています。
一般的に5分足スキャルピングでは5分足数本分の利益を狙うので、1回の取引にかかる時間は数分〜数十分程度、獲得値幅は数pips〜数十pipsとなります。
1分足ではなく5分足でスキャルピングをするメリット
1分足と5分足は、どちらも短期の時間足としてスキャルピングで広く活用されていますが、1分足ではなくわざわざ5分足を使うメリットがあります。
5分足でスキャルピングをするメリットとして、以下の3点を挙げられます。
- ノイズが少なく、ダマシに惑わされづらい
- 狙える利益が大きく、コストも抑えられる
- 落ち着いてトレード判断ができる
ノイズが少なく、ダマシに惑わされづらい
5分足は1分足に比べてノイズが少ないため、トレンドや相場の流れをより明確に捉えやすいです。
1分足では、価格が秒単位で上下しやすく、ちょっとした動きでエントリーの判断を誤ることもあります。
例えば、移動平均線(MA)やボリンジャーバンドを使ったトレードを考えたとき、1分足ではローソク足が頻繁にMAを割り込んだり戻ったりし、「ダマシ」のシグナルが多発します。
一方、5分足では短期的な変動による誤ったエントリーを減らすことができるのです。
狙える利益が大きく、コストも抑えられる
5分足は1分足よりも大きく変動をするので、1回のトレードで狙える利益が増えるのもメリットです。
またそれに伴って、スプレッド(取引コスト)の影響を軽減することもできます。
例えば、スプレッドが1pipsの通貨ペアで5pipsの利益を狙う場合、往復スプレッドが利益の40%を占めることになります。
しかし、5分足で10〜20pipsを狙う場合、スプレッドの影響は10%以下に抑えられるため、トータルの利益率が向上します。
落ち着いてトレード判断ができる
5分足では1分足の5倍の時間をかけて1本のローソク足が形成されるため、相場環境の認識やエントリー判断を落ち着いて行うことができます。
スキャルピングでは素早い判断と連続したトレードを求められるので、初心者やメンタル管理が苦手なトレーダーにとってはストレスが大きくなりがちです。
そこで1分足ではなく5分足をメインにすると、移動平均線や水平線など他のテクニカル指標を組み合わせる少し複雑な取引でも安定して行いやすくなります。
1分足と5分足のどっちがスキャルピング向きなのかについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫1分足と5分足はどっちがスキャルピング向き?違いや選び方を解説!
5分足でスキャルピングをするデメリット
5分足でスキャルピングをすることには、以下のようなデメリットもあります。
- 瞬間的な価格変動を捉えられない
- 損切りの幅が広くなる
瞬間的な価格変動を捉えられない
5分足は、1分足に比べてローソク足が形成される頻度が低いため、急激な値動きに対する対応が遅れることがあります。
例えば、米雇用統計やFOMCなどの重要な経済指標発表時には、価格が一瞬で大きく動くことがあります。
このような場面では、1分足であればすぐに方向転換を確認し、適切なエントリーや損切りが可能ですが、5分足ではローソク足の確定を待つ間に、エントリーのタイミングを逃してしまう可能性があるのです。
ただし、慣れるまでは指標発表時のエントリーを避けるのが一般的な戦略であり、むしろリスクを回避するメリットとも捉えられます。
損切りの幅が広くなる
ローソク足1本の長さが1分足に比べて大きいので、5分足スキャルピングでは損切り幅(ストップロス)を大きめに設定する必要があります。
例えば、1分足スキャルピングでは2pips程度で損切りができていた場面でも、5分足では10pips〜15pipsといった損切り幅を設けなければいけなくなるのです。
したがって、1分足スキャルピングと同じ資金管理方法では大きな損失を出す可能性があるので、5分足に合わせた資金管理方法を作っておかなければなりません。
慣れるまでは5分足でスキャルピングがおすすめ
スキャルピングをこれから始めたい、なかなかスキャルピングで勝てていないというトレーダーは、5分足をメインに取引をすることがおすすめです。
1分足では、次々にローソク足が形成されるため、瞬時の判断を求められます。
したがって、トレード経験が少ないほど焦って無駄なエントリーをしてしまうことが多く、結果として勝率が下がることがあります。
一方、5分足ではローソク足の形成が遅いため、相場環境をじっくり認識しながらエントリー判断ができます。
その上5分足ではノイズが少なく、チャートパターンやインジケーターの売買シグナルなどのテクニカル分析がより正確に機能しやすいため、初心者でも学んだ知識を活かしやすいのです。
1分足は高度な判断力と素早い決断が必要なため、まずは5分足で安定したトレードを目指すことをおすすめします。
5分足スキャルピングの活用例2選
具体的にどのように5分足でスキャルピングをするのか、具体的な手法を2つ紹介します。
移動平均線を使った順張り手法
まずは短期(9期間)・中期(20期間)2本の移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスに注目した取引手法です。
1分足と比べてゴールデンクロスやデッドクロスがだましで終わるケースが少ないので、スキャルピングでも活用することができます。
ゴールデンクロスの発生で「買いエントリー」、デッドクロスの発生で「売りエントリー」です。
損切りは直近の高値・安値を不利な方向に超えたタイミング、利益確定は逆のクロスシグナルが発生したタイミングです。
移動平均線のクロスについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
プライスアクションに注目した取引手法
プライスアクションとは、ローソク足の動きや形に注目する相場分析方法です。
ノイズが多い1分足では1本ずつのローソク足を細かく確認しても意味がない場合が多いですが、5分足ではノイズが減るのでプライスアクションを取引判断で使えます。
例えば、以下の5分足チャートでは「上髭の長い陰線」、「陰線の包み足」など相場の天井圏で現れる代表的なプライスアクションが出現後、下落を開始しています。
基本的にはパターン出現を確認してエントリー、損切りはそのプライスアクションが否定されたタイミング、利益確定は目立った水平ラインへ到達したタイミングです。
高値圏で現れるローソク足のパターンについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫高値圏で現れるローソク足の天井パターン8選|使いこなすためのコツも紹介
5分足だけでスキャルピングは勝てるのか?
結論から言うと、5分足だけでもスキャルピングで勝つことは可能ですが、上位足(15分足・1時間足)と組み合わせることで、より安定したトレードができるようになります。
5分足はだましが少ないと言っても、それはあくまで1分足と比べた場合の話です。
他の上位時間足と比べるとだましの頻度は多いので、取引の精度を高めるためにも他の時間足を確認しておくことが重要なのです。
目安として2〜3つ上(30分足または1時間足)を確認しつつ、5分足のスキャルピングへ取り組みましょう。
具体的なスキャルピングの流れ
30分足や1時間足を使って相場状況を確認し、その方向と5分足の売買シグナルが重なったタイミングで取引をします。
上位足がレンジ相場であれば5分足で逆張りシグナルを探す、トレンド相場であれば5分足で順張りシグナルを探すといった流れが基本です。
例えば先ほど紹介した移動平均線の手法の場合、1時間足でも下落トレンドが確認できたので、自信を持って売りエントリーができるのです。
5分足スキャルピングで役立つ資金管理方法
5分足スキャルピングでは短時間で複数回トレードを行うため、資金管理を怠ると大きく資金を失う可能性があります。
5分足スキャルピングならではの損切り設定方法や資金管理方法を解説します。
固定pipsで損切りはなるべくやめる
スキャルピングの損切りにはさまざまな方法がありますが、5分足スキャルピングでは「相場価格に合わせた損切り」がおすすめです。
やり方はシンプルで、エントリー場所付近で目立つ高値・安値を目安に損切りを設定します。
例えば、以下のようにデッドクロスでエントリーをする場合は、クロスの否定を損切りにするのではなく、高値越えを損切りにします。
固定のpipsで損切りや利食いを考える方法もありますが、5分足ではある程度テクニカル分析が機能しやすいので、エントリーも損切り・利益確定もテクニカル分析をシグナルとした方がいいでしょう。
勝率よりもリスクリワードを重視する
ある程度大きな値幅を狙うことができる5分足では、1分足と比べて勝率よりもリスクリワード(利益と損失の比率)を重視することが重要になります。
また損切り幅が大きくなるので、リスクリワードを意識することでトータルで利益を出しやすくなります。
ただしリスクリワードを求めすぎると、勝率が下がることには注意が必要です。
勝率とリスクリワードのバランスの決め方として参考になるのが、バルサラの破産確率表です。
バルサラの破産確率表上で勝率が55%以上、かつ黄色の枠になっている部分を最低限狙うようにしましょう。(以下は資金率2%の表)
バルサラの破産確率表については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫バルサラの破産確率の活用方法とは?計算式や表の見方について徹底解説
5分足スキャルピングの勝率を高めるためのコツ
5分足スキャルピングの勝率を高めるためのコツとして、以下の2つを抑えておきましょう。
- ボラティリティの大きい通貨ペアを選ぶ
- ボラティリティが高い時間帯を狙う
ボラティリティの大きい通貨ペアを選ぶ
スキャルピングは短時間で利益を狙う手法のため、値動きが小さい通貨ペアでは、思ったように利益が取れず、スプレッドの影響も大きくなるデメリットがあります。
逆に、ボラティリティの高い通貨ペアを選べば、短時間で大きな値幅を狙いやすくなり、リスクリワード比率の向上にもつながります。
特に、ポンド円(GBP/JPY)やユーロ円(EUR/JPY)はボラティリティが高く、スキャルピング向きの通貨ペアといえます。
ただし、急激な値動きも多いため、初心者はまずドル円(USD/JPY)やユーロドル(EUR/USD)から始めるのが無難です。
ボラティリティが高い時間帯を狙う
FX市場は24時間動いていますが、時間帯によって値動きの特徴が異なります。
スキャルピングで勝率を上げるためには、最もボラティリティが高い時間帯を狙うことが重要です。
各市場における時間帯別の特徴は以下の通りです。
時間帯(日本時間) | 市場 | 特徴 |
9:00~12:00 | 東京市場 | 比較的値動きが小さい |
15:00~18:00 | ロンドン市場前半 | 値動きが活発になり始める |
21:00~24:00 | ニューヨーク市場前半 | 最もボラティリティが高く、スキャルピング向き |
特に、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる21:00〜24:00の時間帯は、最も取引量が多く、スキャルピングに適した環境といえます。
まとめ
この記事では、5分足スキャルピングの特徴やメリット・デメリット、具体的な手法や資金管理のコツについて詳しく解説しました。
5分足スキャルピングは、1分足に比べてノイズが少なく、落ち着いてトレード判断ができるため、初心者から中級者まで幅広いトレーダーに適した手法です。
さらに勝率を高めるためには、適切な通貨ペアや取引時間の選択、環境認識を取り入れたトレード戦略、リスクリワードの意識が重要になります。
また無駄なエントリーを減らし、トータルで利益を積み上げる意識を持つことが成功のカギとなります。
これから5分足スキャルピングを本格的に学びたい方は、Fintokeiの環境を活用して自分に合った手法を確立し、資金管理を徹底しながらトレードスキルを磨いていきましょう。
※Fintokeiでは、15秒未満に注文と決済を行うティック・スキャルピング(Tick Scalping)は禁止されています。また累計取引高の10%を超えるロット数にて、「ティック・スキャルピング」の定義に該当する取引を行うことも禁止されています。禁止行為を繰り返すと口座が閉鎖されるので、注意してください。
Fintokeiで禁止されているティック・スキャルピングについては、こちらを参考にしてください。