【実践向き】GMMAを使ったトレード手法を解説|7つの見方や使い方も紹介

GMMAは、複数の移動平均線を使ってトレンドの方向性や強さを視覚的に分かりやすく捉えることができるので、多くのトレーダーに活用されています。

移動平均線と共通している見方も多いので、移動平均線を使ったことがあるトレーダーであれば使いこなしやすい点も特徴です。

「GMMAならではの相場分析方法はないのか?」

「GMMAを使った実践で役立つ取引手法を教えてほしい。」

「GMMA」と聞くと、上記のような疑問や要望を持つ方もいるのではないでしょうか。

この記事では、GMMAの手法について、基本的な見方から実践で使えるトレード手法、そして活用時の注意点に至るまで以下の8項目で詳しく解説します。

  • GMMAとは
  • GMMAの基本的な3つの見方
  • GMMAの取引で使える4つの売買シグナル
  • Fintokeiで使えるGMMAを使ったトレード手法2選
  • GMMAのトレード手法を活用する際の注意点
  • GMMAを使ってFintokeiに挑戦する
  • まとめ

GMMAとは

GMMA(Guppy Multiple Moving Average)とは、6本の短期EMAと6本の長期EMAの計12本のEMAから構成されているトレンド系インジケーターです。

なお、呼び方は「ジーエムエムエー」または「ガンマ」です。

複数の時間軸の移動平均線が同時に表示されていることによって、さまざまな時間軸のトレンド状況を一目で把握することができるようになります。

またGMMAは、基本的にデフォルト設定で活用することがおすすめです。GMMAのデフォルト設定は以下の通りです。

  • 短期EMAの束:3, 5, 8, 10, 12, 15期間
  • 長期EMAの束:30, 35, 40, 45, 50, 60期間

GMMAの設定については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

【すぐに使える】GMMAのおすすめ設定を紹介!おすすめの理由や設定のコツも解説!

GMMAの基本的な3つの見方

GMMAの基本的な見方として、以下の3つを解説します。

  • 短期束と長期束が綺麗に並べばトレンド相場
  • 短期束と長期束が離れると強いトレンドの発生
  • 短期束と長期束のねじれはトレンド転換

その1:短期束と長期束が綺麗に並べばトレンド相場

GMMAを構成する短期束と長期束が綺麗に並べばトレンド相場であると判断できます。一方で、レンジ相場になるとEMAの束は綺麗に並ばずに絡み合う形となります。

そしてGMMAの各EMAが向いている方向がトレンド方向となります。たとえば、上昇トレンドでは短期EMAの束、長期EMAの束と上から順に並びます。

トレンドの発生と方向を確認して、その方向に順張りをするのがGMMAを使った取引の基本戦略です。

その2:短期束と長期束が離れると強いトレンドの発生

強いトレンドが発生するほどGMMAの短期束と長期束の間隔が広くなります。

これは長期移動平均線が追いつけないほど、短期で強いトレンドが発生している証であるからです。

GMMAでトレンドの強さも確認することで、ポジションを保有し続ける根拠が強まったり、トレンドに後乗りした取引のタイミングを図ったりすることができます。

またGMMAの短期束と長期束の間隔が広くなった後に、幅が狭くなると一旦強いトレンドは終了の兆しを見せていると判断できます。

その3:短期束と長期束のねじれはトレンド転換

短期EMAの束と長期EMAの束の位置が入れ替わった状態を「ねじれ」と呼び、トレンド転換のサインとなります。

たとえば、下落トレンドでは上から長期EMA、短期EMAの順に並びます。

下落トレンドが弱まり、上昇トレンドへ転換をし始めると、短期EMAの束が上を向き始め、長期EMAの束に迫ります。

そして、短期EMAの束が長期EMAの束を完全に抜けきったタイミングがトレンド転換の合図になります。上昇トレンドの場合も同様です。

ねじれでトレンド転換を確認することで、ポジション決済やトレンドの初動を狙った取引のタイミングを掴むことができます。

GMMAの取引で使える4つの売買シグナル

GMMAを使った取引で使える売買シグナルとして、以下の4つを解説します。

  • 短期束でいち早くトレンド方向を確認する
  • EMA上で価格が反発したかを確認する
  • 長期束で短期束が反発したかを確認する
  • 短期束が長期束を一時的に下抜け・上抜けしたかを確認する

その1:短期束でいち早くトレンド方向を確認する

トレンドが発生した際にいち早くトレンド方向を示してくれるのは、GMMAの短期束です。

長期束から短期束が離れ始めたタイミングに注目することで、順張りのタイミングをいち早く捉えることができます。

ただし、短期束だけを根拠にエントリーをするとだましも発生しがちになります。したがって、以下のような状況に絞って短期束に注目することがおすすめです。

  • ねじれの発生時
  • トレンド発生時の一時的な戻り、押し目

GMMAの使い方に慣れていない場合は、だましを避けるためにもこれから順張り取引チャンスが来るかもしれないという心づもりをするために活用することもおすすめです。

その2:EMA上で価格が反発したかを確認する

通常の移動平均線と同様、GMMAを構成するEMA上で価格が反発したかを確認することで戻り売りや押し目買いのタイミングを掴むことができます。

ただし、どのEMAの反発を確認すればいいのかについては、狙う取引によって以下のように異なります。

  • 強いトレンドの順張りを狙う場合:最も短い設定期間のEMA
  • 短期トレンドの順張りを狙う場合:短期束全体のEMA
  • 長期トレンドを狙う場合:長期束の中でも短い設定のEMA
  • 緩やかな長期トレンドの順張りを狙う場合:長期束全体のEMA

GMMAでは、複数の移動平均線が表示されているので、複数の移動平均線をサポートやレジスタンスのゾーンとして活用できることが特徴です。

たとえば、以下のチャートでは長期束全体のEMAが日足における上昇トレンドの押し目として機能しています。

その3:長期束で短期束が反発したかを確認する

相場価格だけでなく、短期・長期束同士の反発を確認することで戻り売りや押し目買いのタイミングを計ることもできます。

たとえば、上昇トレンドでは長期束上で短期束のEMAが反発して上昇を再開するケースがあります。

ただし、強いトレンド時には、短期束が長期束まで到達することなくトレンドを再開するケースもあります。その場合は、相場価格の反発を優先して確認するとよいでしょう。

このように、相場状況に合わせて長期束と短期束の反発、相場価格とEMAの反発を使い分けることがGMMAを取引で使いこなすためのコツです。

その4:短期束が長期束を一時的に下抜け・上抜けしたかを確認する

トレンド発生中であっても、短期束が長期束を一時的に下抜け・上抜けする「だまし」のような形が発生するケースがあります。

このようなだましによって誤ったエントリーをしてしまうトレーダーが一定いることを活かすと、強い売買シグナルとして使うことができるのです。

たとえば以下のチャートでは、短期束が長期束を一時的に下抜けしたにもかかわらず再度急上昇して上昇トレンドを続けています。

これは下抜けしたことを根拠に売りエントリーを狙ったトレーダーの損切りを巻き込んだ結果でもあります。

だましを活かした順張り取引をするためには、ダウ理論が成り立っているかどうかを確認することが有効です。

たとえば先ほどの場合、GMMAでは売りシグナルを発したものの、高値と安値がともに切り上がっており、ダウ理論上では上昇トレンドが継続していることが分かります。

ダウ理論とGMMAのシグナルにこのようなギャップが生まれた場合、有効な売買シグナルになる可能性が高いと覚えておきましょう。

ダウ理論については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
ダウ理論だけで勝てる?勝てない場合の対処法やFintokeiで使えるトレード手法を解説!

Fintokeiで使えるGMMAを使ったトレード手法2選

Fintokeiで使えるGMMAを使ったトレード手法として、以下の2つを解説します。

  • GMMAでレンジブレイクを狙った順張り手法
  • GMMAとMACDでねじれを狙うトレード手法

GMMAでレンジブレイクを狙った順張り手法

まずは、GMMAの長期束と短期束が絡まっている、つまりレンジ相場であることを確認します。

ここで注目なのが長期束が横向きになっている点です。短期束が上下していても、長期束が横向きになっていればレンジ相場である可能性がより高いです。

再度短期束が傾き始めた段階で、大きな陰線が発生して長期束も傾き始めました。次の足でレンジの下限をブレイクしたことを確認して、戻り売りを狙います。

ここで大切なのが、どのEMAを戻り売りとして活用するかの判断です。チャートを引きで見てみると、かなり大きな下落トレンドが発生した後であることが分かります。

したがって、短期EMAではなく長期EMAを目安に戻り売りを狙っておく方がリスクが低いと判断することができます。

長期EMA全体をゾーンとしてみて、各移動平均線で分割してエントリーしてみてもよいでしょう。

損切りは長期EMAを上抜けたタイミング、利益確定は直近安値の水平ラインが基準になります。

GMMAとMACDでねじれを狙うトレード手法

GMMAのトレンド転換サインである「ねじれ」を判断する際に相性がいいのがMACDです。

そもそもGMMAのねじれとは、EMAが交差するポイントです。つまりEMAの交差したことを示しているMACDのゴールデンクロス・デッドクロスを確認すればよいのです。

今回は短期束と長期束の反発を買いのエントリーシグナルにしたいので、MACDの設定は短期束の中でも最も長い「15期間」と長期束の中でも最も短い「30期間」に設定します。

たとえば、以下のチャートでは、GMMAのねじれが発生したタイミングでMACDでもゴールデンクロスが発生して強い上昇トレンドが形成されています。

またMACDのゴールデンクロスがゼロラインよりも低い位置で発生するほど、強いトレンドが発生する確率も高まります。

ねじれを狙った取引ではトレンド初期を狙うので、損切りは直近安値、利益確定はできるだけ利益を伸ばすことを狙って上位足の目立った高値に設定します。

複数のEMAのねじれを確認したい場合は、ねじれを確認したいEMAと同じ設定にしたMACDを複数表示してみても良いでしょう。

MACDのおすすめ設定については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

MACDの設定値の最強が決定!検証結果やトレードスタイル別おすすめ設定も紹介!

GMMAのトレード手法を活用する際の注意点

GMMAを使ったトレードの基本戦略はトレンド相場における順張りです。したがってレンジ相場ではGMMAを根拠に取引をすることを避けましょう。

また短期足ではトレンドが発生しているように見えても、上位足ではレンジ相場を形成している可能性もあります。

特にスキャルピングのような短期取引では短期的な動きにばかり注目してしまいがちですが、長期的な相場の流れは見落とさないようにしましょう。

トレンド相場であることさえ見極めることができ、かつ資金管理さえ怠らなければGMMAを使ったトレードの期待値を発揮することができます。

GMMAを使ったトレードで勝てない理由については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

GMMAで勝てない人に共通する3つの原因とは?解決策やおすすめ手法を徹底解説

GMMAを使ってFintokeiに挑戦する

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。

Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。

Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座における取引利益額をもとにデータ提供料として報酬がトレーダーへ支払われます。

初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。

今回紹介したGMMAを活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。

また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。

無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

まとめ

この記事では、GMMAの手法について、基本的な見方から実践で使えるトレード手法、そして活用時の注意点に至るまでを詳しく解説しました。

GMMAは短期と長期の移動平均線を活用し、トレンドの方向性や強さを視覚的に把握できるため、初心者からプロトレーダーまで幅広く活用されています。

複数の移動平均線を使っていると考えるとGMMAはよりシンプルになるので、トレード初心者の方はまずは移動平均線の使い方を見直してみてもよいかもしれません。

本記事で紹介した基本的な見方や売買シグナル、さらにGMMAを使った具体的なトレード手法を実践することで、さらに精度の高いトレードを目指してみてください。

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