首吊り線でよくあるだましのパターン集|7つのチェック項目で回避ができる

首吊り線は、上昇トレンドの天井を示す重要なローソク足パターンとして多くのトレーダーに知られています。

しかし「首吊り線が本当に相場の下落を予測できるのか?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

結論として、首吊り線の発生後であっても時には上昇トレンドが継続し、「だまし」として終わるパターンもあります。

ただし首吊り線の形や発生した相場状況、他のテクニカル指標など、大きく7つの項目を確認しておくことでだましを避けられる可能性を高められます。

本記事では、首吊り線のだましについて、よくあるパターンや見極め方法、だましを逆手にとったトレード手法に至るまで、以下の項目で詳しく解説します。

  • 首吊り線の基本をおさらい
  • 首吊り線でよく見られる7つのだましパターン
  • 首吊り線のだましを避けるためにチェックすべき事項
  • 首吊り線のだましを避けるために役立つエントリー方法
  • 首吊り線のだましをトレードで活用できる
  • 首吊り線を使ってFintokeiに挑戦する
  • まとめ

首吊り線については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

首吊り線とは?相場の天井を表す理由や成功確率を検証

首吊り線の基本をおさらい

首吊り線とは、上昇トレンドの天井付近で現れる下ヒゲが長い形状をしたローソク足のパターンであり、相場の天井を示すシグナルとなります。

首吊り線の判断条件は、以下の3点です。

  • しっかりとした上昇トレンドの高値圏に現れること
  • 下ヒゲの長さが実体の約2倍〜3倍あること
  • 上ヒゲが短いまたは全くないこと

一般的に下ヒゲが長いローソク足は買いの売買シグナルを表しますが、首吊り線は逆に上昇トレンドの終了を表します。

なぜなら、価格が大幅に下落したことを確認して押し目買いを試みるトレーダーが出てくるものの、売り圧力に勝つことができなかった結果として形成されるローソク足だからです。

同じようなローソク足のパターンに「カラカサ」や「たくり線」がありますが、高値圏で現れるカラカサが首吊り線、安値圏で発生するカラカサはたくり線と覚えておきましょう。

首吊り線でよく見られる7つのだましパターン

首吊り線が形成されたにもかかわらず、上昇トレンドが継続する「だまし」が発生することもあります。

相場でよく見られる首吊り線のだましパターンとして、以下の7つを解説します。

  • ヒゲが周りのローソク足と比べて長くない首吊り線
  • 陽線で確定した首吊り線
  • レンジ相場の上限で発生した首吊り線
  • ジリ上げ相場で発生した首吊り線
  • 短期足で発生した首吊り線
  • 目立つ高値に到達できなかった首吊り線
  • 首吊り線自体またはその後のローソク足の出来高が少ない

ヒゲが周りのローソク足と比べて長くない首吊り線

首吊り線の下ヒゲが周りのローソク足の大きさと比べて明確に長くない場合、相場の天井を示すシグナルとしての信頼性が低く、だましも発生しやすいです。

首吊り線が相場の転換シグナルとして機能するためには、明確な形状で市場参加者の心理に影響を与える必要があります。

しかしヒゲが短いということは、そもそも買い圧力も売り圧力も強くなく、相場ではそれほど注目されていないローソク足であると判断ができるのです。

首吊り線を判断する際には、実体とヒゲの長さの比率だけではなく、相場の天井というからには目立った長さをしたローソク足であるかどうかも確認しなければならないのです。

陽線で確定した首吊り線

首吊り線には陽線と陰線どちらで確定するパターンもありますが、陰線で確定をした方がより強い相場の天井シグナルとなります。

なぜなら、陽線の首吊り線は売り圧力が強いものの、それを上回るほどの買い圧力もまだ健在していると捉えられるからです。

陽線の首吊り線がトレンド転換となるパターンもありますが、だましを回避してより安定したトレードを目指すのであれば陰線の首吊り線を重視すると良いでしょう。

レンジ相場の上限で発生した首吊り線

たとえ高値圏であっても、レンジ相場内で発生した首吊り線はだましになりやすい傾向にあります。

レンジ相場では値動きがランダムになるケースが多く、ローソク足一本の値動きを重視する首吊り線のような繊細なテクニカル分析は機能しづらくなってしまうのです。

下記チャートからも、レンジ相場では首吊り線は高値の目安とする程度で、水平ラインを重視して取引した方がいいことがわかります。

高値圏であっても、「上昇トレンドの終了間際」に発生する首吊り線こそが有効に機能するということを覚えておきましょう。

ジリ上げ相場で発生した首吊り線

緩やかに価格が上昇するジリ上げ相場では、売り圧力が急激に増加することが少ないので、首吊り線が発生してもだましで終わる傾向にあります。

首吊り線が下落のシグナルとなるためには、上昇を期待しているトレーダーの心理を裏切る必要があります。

上昇をそれほど楽観視することができないジリ上げ相場では、首吊り線一本でトレーダーの心理を動かすことが難しいのです。

したがって、しっかりとした上昇トレンドの発生後に形成される首吊り線が有効であることがわかります。

短期足で発生した首吊り線

1分足や5分足といった短期足では首吊り線が頻繁に出現しますが、相場の天井シグナルとなるものは多くありません。

たとえば、以下の4時間足の頂点部分でエントリータイミングを図るために、1分足を確認するケースを考えてみましょう。

1分足を見てみると、短期足で発生する首吊り線にはノイズが多いことが分かります。

したがって、首吊り線のだましを避けるためには時間足や日足など、ノイズが少なくテクニカル分析の信頼性が高い時間軸で確認しなければなりません。

目立つ高値に到達できなかった首吊り線

首吊り線よりも、少し上に引くことができる水平線が相場の天井シグナルになるケースもあります。

ギリギリ高値の水平ラインに到達せずに首吊り線が発生した場合、結局相場は下落するものの水平線を目安にした方がいい場合もあるのです。

首吊り線は確かに相場の天井が近いというシグナルにはなりますが、複数のテクニカル指標を組み合わせるとさらに精度が高まると分かります。

首吊り線自体またはその後のローソク足の出来高が少ない

首吊り線自体またはその後のローソク足の出来高が少ない場合は、だましになる傾向にあります。

出来高が多ければ、多くの参加者の取引の結果、首吊り線が作成されたことがわかります。

一方で、出来高が少なければ、少数の市場参加者によって形成されたと判断できるので、そこまでシグナルとしての信頼性は高くないのです。

さらに首吊り線の次に形成されるローソク足の出来高を確認することも重要です。なぜなら首吊り線のヒゲを打ち消すほどの強い売り注文がされたという合図になるからです。

首吊り線のだましを避けるためにチェックすべき事項

首吊り線のよくあるだましパターンをまとめた結果、だましを避けるためには以下の7つの事項を確認しておくことが必要になります。

  • 周りのローソク足と比べて首吊り線の大きさは大きいか
  • 首吊り線発生の前にしっかりとした上昇トレンドが発生しているか
  • 時間足や日足レベルで確認できたものであるか
  • 直近に目立つ高値の水平ラインと一致しているか
  • 他のインジケーターでも相場の天井サインを示しているか
  • 陰線の首吊り線かどうか(できればの条件であり陽線でも可)
  • 首吊り線自体または次のローソク足に出来高が伴っているか

為替相場では信頼性の高い出来高を確認することは難しいものの、ローソク足の大きさで代用することができます。

ローソク足の大きさが他と比べて大きいと、多くの市場参加者がいると判断することができるからです。

首吊り線のだましを避けるために役立つエントリー方法

首吊り線のだましを避けるためには、以下の2つを意識したエントリーがおすすめです。

  • 次のローソク足を確認する
  • オシレーター系インジケーターの売りサインも確認する

首吊り線の次の足が下落を示し、前の首吊り線を裏付ける形で確定すれば、エントリーの信頼性が高まります。

一見エントリー価格が不利になるかと思われますが、しっかりとした上昇トレンドの天井で発生したのであればその後大きな下落につながる可能性が高いので、それほど心配する必要はありません。

またRSIやストキャスティクスといったオシレーター系インジケーターを併用することで、売りシグナルの精度をさらに高めることができます。

首吊り線のだましをトレードで活用できる

首吊り線は相場の天井のシグナルとして多くのトレーダーに信頼されている指標であるからこそ、だましが発生した場合それを逆手に取るトレードができます。

首吊り線発生後に価格が上昇した場合、多くのトレーダーが持つショートポジションのロスカットを巻き込む動きが発生し、価格が上昇をするケースがあります。

したがって、だまし発生後に買いポジションを保有することで、その上昇トレンドに乗ることができるのです。

エントリー方法や決済方法の目安は以下の通りです。

  • エントリー:次のローソク足が首吊り線の高値超えて確定したことを確認
  • 損切りライン:首吊り線の安値付近
  • 利益確定ライン:トレンドが続く限り、次のレジスタンスラインまで利益を伸ばす

首吊り線を使ってFintokeiに挑戦する

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。

Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。

Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座における取引利益額をもとにデータ提供料として報酬がトレーダーへ支払われます。

初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。

今回紹介した首吊り線を活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。

また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。

無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

まとめ

この記事では、首吊り線の基本的な理解から、だましの見極め方、実際のトレード活用法までを詳細に解説しました。

首吊り線は上昇トレンドの天井を示す重要なシグナルであり、多くのトレーダーが注目する指標です。

しかし、だましが発生する場合もあるので、実際のトレードで活用する際には記事内で紹介したチェック項目をしっかりと確認しておくことが重要です。

これを機に首吊り線を学び、トレードスキルを一段上へと引き上げてみましょう。

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