Fintokeiでは両建てが禁止されている?メリットやデメリット・注意点も解説!
両建てとは、同一の取引商品について買いと売りの両方のポジションを同時に持つ手法のことであり、リスク管理や相場の様子見に有効な手法です。
「業者によっては両建てが禁止されている」などといったことを聞いたことがあるトレーダーも多いのではないでしょうか?
結論、Fintokeiで禁止されているのは「複数口座間での両建て」と「異なるユーザー間(業者間)での両建て」です。
したがって、同一口座内での両建ては許可されています。
ただし、同一口座内での両建てであっても禁止事項に該当するケースがあったり、両建てを行っても意味がないケースもあったりする点には注意が必要です。
この記事では、Fintokeiの両建てについて以下の8つの項目で詳しく解説します。
- 両建てとは?
- Fintokeiでは両建てが禁止されているのか?
- 複数口座やユーザー間での両建てがなぜ禁止されるのか?
- 両建てのメリット
- 両建てのデメリット
- Fintokeiでうまく両建てを活用する方法
- Fintokeiで両建てを行う際の注意点
- まとめ
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
両建てとは?
両建てとは、同一の取引商品について買いと売りの両方のポジションを同時に持つ手法のことを指します。
例えば、USD/JPYのレートが150.00の時に両建てを行い、その後レートが150.50に上昇した場合、損益は以下のようになります。
ロングポジションの損益 | +50pips |
ショートポジションの損益 | -50pips |
トータルの損益 | ±0円 |
両建てを行って、同時に買いと売り両方のポジションを保有することで、相場の動向に関わらず損益の合計を一定化できます。
Fintokeiでは両建てが禁止されているのか?
両建てには主に以下の3種類があります。
・同一口座内での両建て
・複数口座間での両建て
・異なるユーザー間(業者間)での両建て
Fintokeiでは同一口座内での両建ては許可されていますが、複数の口座やユーザー間での両建ては明確に禁止されています。
例えば、口座1で買い注文、口座2で同じ取引商品の買い注文を行った場合、複数の取引口座での両建てとなります。
また口座1と2がいずれもFintokeiで開設された場合でも、異なる口座での両建てとなるため複数口座を保有している方は注意が必要です。
禁止されている両建てが判明した場合、Fintokeiでの取引は失格となり口座閉鎖となります。
複数口座やユーザー間での両建てがなぜ禁止されるのか?
Fintokeiで複数の口座やユーザー間での両建てが禁止されてるのは、システムの悪用を防ぎ、Fintokei参加者の公平性を保つためです。
例えば、2つの口座で同じタイミングで両建てを行うと、片方のポジションでは利益が、もう片方のポジションでは損失が発生します。
Fintokeiでは1日に-5%、全体取引-10%の損失が発生すると失格となるため損失はある程度制限されますが、利益はいくらでも伸ばすことができるようになるのです。
異なるユーザー間での取引も同様です。このような両建てによるシステムの悪用はFintokeiの公平な取引環境を損なうため禁止されています。
両建てのメリット
両建てを行うことで、相場がどの方向に動くか分からない場合でも、リスクを抑えながら市場の動向を観察することができます。
また両建てを利用することで、さまざまなトレードスタイルを組み合わせることができるようになるのです。
例えば、長期保有のロングポジションを持っている期間に相場が一時的に下落しそうな場合、短期的にショートポジションも保有することでさらなる利益を狙えます。
両建てのデメリット
両建てを行う際には、以下のようなデメリットも伴います。
- マイナススワップが発生する
- スプレッドの負担が増える
- 失格リスクが高まる
通貨ペアの取引では、買いと売りのポジション両方にスワップポイントが発生します。
したがって、どちらかのポジションのマイナススワップがプラススワップよりも大きい通貨ペアを取引する場合、損益のトータルでマイナスとなる可能性があるのです。
また買いと売り両方にスプレッドがかかるので、単純計算で取引コストが倍になります。
さらに両建てを行うためには、その分追加で証拠金(Fintokeiの場合は仮想資金)が必要となります。
市場急変動によってスプレッドが大幅に広がって必要証拠金が増加した場合、証拠金不足で強制ロスカットが発生する可能性があるのです。
したがって、両建てには慎重な計画とリスク管理が求められます。
Fintokeiでうまく両建てを活用する方法
順張り(トレードフォロー)や逆張り(カウンタートレード)手法で利益を狙うのが王道なので、あくまでも両建てはおまけのような手法として考えるようにしましょう。
順張りや逆張りを行っていく中で、市場の動向が分からなくなった際に含み益を一時的に確保するために両建てをすることは有効です。
含み益を確保して安心した状態で相場の動きを見守ることで、より冷静に今後の取引戦略を立て直すことができます。
Fintokeiで両建てを行う際の注意点
Fintokeiでは、同一口座内での両建てを行うことができますが、以下の点には注意するようにしましょう。
- マーチンゲール手法に当てはまるケースがある
- 両建ては最強の手法ではない
- 両建ては意味がないケースもある
マーチンゲール手法に当てはまるケースがある
Fintokeiでは複数口座やユーザー間での両建ての他に、マーチンゲール手法が禁止されています。
両建てのために追加したポジションが、意図せずにマーチンゲール手法に当てはまらないように注意しなければなりません。
Fintokeiでは、以下のような取引が、マーチンゲール手法としてみなされます。
最初のポジションが含み損状態で、同じ銘柄、同じ方向のポジションを同じ時間に複数追加で注文した結果、同じポジションの総取引量が最初のポジションよりも多くなる場合。
つまり以下の順番で取引を行うと、マーチンゲール手法としてみなされる可能性があるので注意です。
- 10ロットのドル円ロングポジションが含み損になる
- ドル円を10ロットショートして両建てをする
- 最初のロングポジションが含み損でさらに10ロットドル円をロングする
マーチンゲール手法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫マーチンゲール法は勝てる資金管理法なのか?ナンピンとの違いは?メリット・デメリットも解説
両建ては最強の手法ではない
両建てはリスク管理や相場の様子見に有効な手法ですが、万能ではなくいくつかの課題があります。
両建てのデメリットでも解説しましたが、スプレッドの負担が増えたり、マイナススワップが発生したりすることで利益が圧迫されることがあります。
また両建てはリスクを分散するための手法なので、ポジションの一方が利益を出す一方で、もう一方が損失を出す結果、大きな利益を得るのが難しくなるのです。
さらに、両建てを行って複数のポジションを保有すると、ポジションの管理が複雑になってしまいます。
特にトレード初心者の場合は、ポジションの管理ができなくなった結果、両建ての解除タイミングを見誤ってしまう可能性もあるので注意しましょう。
両建ては意味がないケースもある
両建ては、場合によって意味をなさないケースもあります。
例として挙げられるのは、市場が一方向に強いトレンドを形成しているケースです。
トレンド相場で両建てを行うと、トレンドに逆行するポジションの損失が膨らみ続けるので、利益を大きくすることができません。
トレンド相場では、両建てよりも順張り取引の方が圧倒的にパフォーマンスがよいのです。
したがってトレンドの発生が確認できた場合は、損失が出ているポジションをなるべく早めに損切りしておくのが賢明でしょう。
まとめ
両建てについて、概要からFintokeiで禁止されている両建ての内容、メリット・デメリットなどについて詳しく解説しました。
両建てはリスク管理や相場の様子見に有効な手法ですが、一方的なトレンド相場など行っても意味がないケースもあります。
またFintokeiではマーチンゲール手法に当てはまる場合もあるので、さまざまな点に注意してポジションを追加しなければなりません。
Fintokeiのプロトレーダーを目指している方は、両建てを行うことをまず考えるのではなく、順張りや逆張りの手法を確立することを最優先で考えてみてください。