【簡単4ステップ】ファンダメンタルズ分析のやり方を解説!役立つツールも紹介
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ファンダメンタルズ分析とは、各国の経済状況や政治的・地政学的なニュースなどを基に、相場の方向性を予測する手法です。
しかし「どこから手をつければいいのか分からない」、「ファンダメンタルズ分析の活用方法が分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか?
結論として、4つのステップでファンダメンタルズ分析をして売買方向や取引銘柄を見極めた後、テクニカル分析で売買タイミングを見極めることが基本的な流れです。
本記事では、ファンダメンタルズ分析の具体的なやり方や役立つツールなどを、以下の項目で初心者向けに分かりやすく解説します。
- ファンダメンタルズ分析を行う2つのメリット
- 初心者でもすぐにできるファンダメンタルズ分析のやり方
- Fintokeiではファンダメンタルズ分析に役立つツールを提供
- ファンダメンタルズ分析は意味がないのか?
- ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はどっちがいい?
- まとめ
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
ファンダメンタルズ分析を行う2つのメリット
ファンダメンタルズ分析を行うメリットとして、大きく以下の2点を挙げることができます。
- 相場の方向感を把握できる
- 市場のリスクを回避しやすくなる
相場の大きな方向性は、ニュースや経済指標などの「材料」によって決まります。
具体例として、米国の政策金利とドル円チャートの動向を見比べてみましょう。
2022年から米国が利上げを進めたタイミングで、ドル円の価格チャートも上昇をしており、両者に明らかに相関関係があることが分かります。
ファンダメンタルズ分析を行って政策金利が上昇するであろう要因を集めておけば、いち早くこのような上昇相場に乗る可能性を高められるのです。
またファンダメンタルズ分析からさまざまな情報を得ておくことで、地政学リスク(戦争や紛争)の高まりを察知できたり、リスクオフ(景気の先行きを警戒)のムードを確認できたりと、リスク管理にも役立ちます。
初心者でもすぐにできるファンダメンタルズ分析のやり方
ファンダメンタルズ分析のやり方について、以下の手順に沿って解説をしていきます。
- ファンダメンタルズ分析で重要となる要素を知る
- 経済指標やニュースをチェックする
- 経済指標の予想値と前回値を確認する
- 先行指標の結果も確認する
手順1:ファンダメンタルズ分析で重要となる要素を知る
ァンダメンタルズ分析では、経済指標や金融政策、地政学的なニュースなど、多くの要素を考慮する必要があります。
ただし、すべてを一度に分析するのは難しいため、まずは特に重要な以下4つの要素を押さえておきましょう。
- 金融政策:中央銀行が経済や物価の安定のために政策金利を調整する
- 政治:政府の財政政策や選挙、貿易問題
- 経済指標:国や公的・民間機関が発表する経済データ
- 要人の発言:中央銀行の総裁や政府高官の発言
- 地政学リスク:戦争や紛争など国家間の問題
特に為替市場に最も大きな影響を与えるのが「金融政策」です。
基本的に、金融政策として利上げ(政策金利の引き上げ)されれば通貨高、利下げ(政策金利の引き下げ)がされれば通貨安となる傾向があります。
金融政策の動向を予測するために、経済指標や要人の発言などの要素も分析するといったイメージをしておくとよいでしょう。
手順2:経済指標やニュースをチェックする
ファンダメンタルズ分析で重要となる要素をおさえたところで、経済指標やニュースを
チェックしてそれぞれの要素に関する情報を集めていきます。
金融政策の動向を把握するために、まず確認することがおすすめなのは「経済指標」です。
数値やデータの形で確認できる経済指標に比べて、内容だけでなく背景や流れまで読みとらなればならないニュースはトレードで活用するためには難易度が少し高いのです。
確認しておきたい経済指標について、以下の表でまとめました。
指標 | 重要度 | 内容 |
雇用統計 | ★★★★★ | 新規雇用者数の変化 |
失業率 | ★★★★☆ | 失業者の割合 |
平均時給(賃金成長率) | ★★★☆☆ | 労働者の賃金の伸び率(賃金インフレ) |
消費者物価指数(CPI) | ★★★★★ | 生活必需品の価格変動 |
生産者物価指数(PPI) | ★★★☆☆ | 企業の仕入れコストの変動 |
個人消費支出(PCE) | ★★★★★ | FRBが最も重視するインフレ指標 |
ISM製造業景況指数 | ★★★★★ | 米国製造業の景況感 |
製造業・非製造業PMI | ★★★☆☆ | 企業の景況感を示す指数 |
国内総生産(GDP) | ★★★★★ | 国の経済成長率 |
主要な経済指標に関しては毎月の発表日が決まっているため、事前にいつ発表があるかチェックしておきましょう。
手順3:経済指標の予想値と過去の値を確認する
経済指標を把握したら、実際にデータを確認していきます。
まず確認するべきデータは「予想値」 です。なぜなら予想値と実際の発表値に差がある場合、市場は大きく反応することが多い傾向にあるからです。
例えば、2025年2月12日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)の結果は以下のようになりました。
指標名 | 予想 | 結果 | 前回値 |
CPI | 0.3% | 0.5% | 0.4% |
コアCPI | 0.3% | 0.4% | 0.2% |
予想値と大きなギャップがあり、2023年8月以来の高い数値を叩き出したことでドル円急上昇のきっかけとなりました。
また、できるのであれば直近数年分のデータを確認しておくこともおすすめです。
以下はCPIの推移を表したグラフですが、過去数年で見ても値は上昇傾向であり、いつ予想値から上振れてもおかしくないことが予測可能でした。
手順4:先行指標の結果も確認する
予想値と過去の値に合わせて、先行指標の結果も確認することでファンダメンタルズ分析の精度をさらに高められます。
先行指標とは「景気や経済の変動を先取りして示すデータ」であり、指標結果を予測するために役立つ先行指標が指標ごとにも存在します。
たとえば、雇用統計の先行指標には以下のようなものがあります。
- JOLTS求人件数
- 新規失業保険申請件数
- ADP雇用者数
- チャレンジャー人員削減
- ISM非製造業雇用指数
先行指標と予想値がともに「雇用増加」を示しているのであれば、発表値も前回値と比べて増加する可能性が高いと推測できます。
一方で、先行指標が「雇用の大幅増加」を示しているものの、予想値が「雇用減少または雇用微増」を示していれば、その予想値の信頼性は低いと判断することができます。
このように予想値をトレードで活用するためには、先行指標も合わせて確認しておくようにしましょう。
Fintokeiではファンダメンタルズ分析に役立つツールを提供
Fintokeiのマイページで提供している「学習&ツール」では、経済指標の予定や直近のニュースなどを動画で確認できる「デイリーマーケットニュース」を提供しています。
トレードで役立つ最新ニュースだけでなく、どのような経済指標の発表が予定されているのかも知れることができます。
また、経済指標が何を意味しているのかも解説しているので、ファンダメンタルズ分析初心者にもおすすめです。
ツール1つでファンダメンタルズ分析を完結したいという方は、まずはFintokeiの無料トライアルを使ってデイリーマーケットニュースを確認してみましょう。
Fintokeiの無料トライアルへ参加する方法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫Fintokeiの無料トライアルに参加する方法や注意点を解説
ファンダメンタルズ分析は意味がないのか?
「ファンダメンタルズ分析はしても意味がない」と言われることがありますが、実際は大いに意味があります。
ファンダメンタルズ分析は意味がないと言われる理由には、主に以下の3点があります。
- 経済情報はすでに市場に織り込まれている
- 利益に直結しづらい
- 個人トレーダーの分析には限界がある
「チャートはすべてを織り込む」とするダウ理論の考え方や、経済情報の追跡は相場の後追いになりがちというファンダメンタルズ分析のデメリットが指摘されています。
また、習得に時間と手間がかかるので利益に直結しづらい、個人トレーダーで確認できる情報は限られている、などといった意見もあります。
ただし、2025年2月12日に発表されたCPIの実例を見て分かる通り、ファンダメンタルズ分析をすることには意味があります。
習得難易度が高く分析結果が利益に直結しづらいことは確かですが、分析結果から「この時間はトレードを避けておこう」というリスク管理は誰でもすぐに行えます。
ファンダメンタルズ分析は意味ないのかについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ファンダメンタル分析は本当に意味ないのか?意味がない理由や本当の使い方を徹底解説!
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はどっちがいい?
相場分析方法には、ファンダメンタルズ分析の他に「テクニカル分析」がありますが、それぞれ目的が異なります。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の違いについて、以下の表でまとめました。
項目 | ファンダメンタルズ分析 | テクニカル分析 |
目的 | 取引銘柄や売買方向を決める | 売買タイミングを見極める |
分析対象 | GDP、金利、雇用統計など | チャートパターン、インジケーター |
適したトレード | スイングトレード | デイトレード・スキャルピング |
メリット | 大きなトレンドを把握できる | エントリータイミングを精密に判断できる |
デメリット | 材料がなければ売買に使えない | 経済的な背景を考慮できない |
両者の目的を見ても分かる通り、ファンダメンタルズ分析で取引銘柄や売買方向を決めて、テクニカル分析で売買タイミングを見極めるという組み合わせ方が理想です。
どちらの手法も完璧ではなく、相場は予想通りに動かないことも多いため、両方を組み合わせて活用することで、より精度の高いトレードが可能になります
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のどっちを使えばいいのかについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫テクニカル分析とファンダメンタル分析どっちを使うべき?使い分け方を解説!
まとめ
この記事では、ファンダメンタルズ分析のやり方について、順を追って詳しく解説しました。
今記事で紹介した4つのステップでファンダメンタルズ分析を行った後、テクニカル分析で売買タイミングを見極めることがトレードの基本的な流れです。
初心者の方は、まず一つの国(例えばアメリカや日本)の経済データを継続的に追うことが、ファンダメンタルズ分析の理解を深めるために効果的です。
Fintokeiのサービスを活用し、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を組み合わせて、精度の高いトレードを目指しましょう。