ローソク足の見方｜初心者は覚えておきたい基本形や組み合わせを紹介！

「チャートを見ても、どこで買えばいいのか、いつ売ればいいのか全然わからない…」そんな悩みを持つトレード初心者の方は多いのではないでしょうか。

相場の基本的な流れや売買のタイミングを判断するために、多くのトレーダーが活用しているのがローソク足です。

ローソク足は、始値・高値・安値・終値という4つの価格情報を1本の足に凝縮し、視覚的に相場の動きやトレーダー心理を読み取れる非常に便利な指標なのです。

しかしローソク足を正しく見るためには、見るべきポイントや基本的な形、組み合わせたパターンが示すシグナルなどを覚えておく必要があります。

この記事では、ローソク足の基本構造や初心者向けの見方、売買サインとなるローソク足パターンなどを以下の項目で詳しく解説します。

• ローソク足とは？初心者でもわかる基本構造
• 初心者はローソク足を見ても意味ないのか？
• ローソク足の見方｜初心者向け基本ルール
• まずは覚えてきたいローソク足の基本形
• ローソク足の見方に慣れたら組み合わせパターンにも注目
• ローソク足を使ってFintokeiに挑戦する
• まとめ

ローソク足とは？初心者でもわかる基本構造

ローソク足とは、相場価格に関するさまざまな情報を一本のローソク足の形状に凝縮したものです。

ローソク足はもともと江戸時代に米相場の分析で使われていましたが、現在では世界中のトレーダーに活用されており、あらゆる金融市場で標準的なチャート形式として採用されています。

他の代表的なチャート形式として、見た目がシンプルな「ラインチャート」もありますが、トレーダーの心理など、価格情報以外も読み取れることからローソク足を好むトレーダーが多いです。

ローソク足から読み取れる4つの情報

ローソク足は、以下の4つの要素から成り立っています。

• 始値（はじめね）：ローソク足が形成され始めた時点の価格
• 高値（たかね）：ローソク足の形成過程でつけた最も高い価格
• 安値（やすね）：ローソク足の形成過程でつけた最も安い価格
• 終値（おわりね）：ローソク足の形成が終了した価格

そして、始値から終値までの価格差（ローソク足の胴体）は「実体」、実体と高値・安値の間で上下に伸びる細い線は「ヒゲ」と呼ばれます。

陽線と陰線とローソク足の形成過程

始値より高い価格で終値が形成されたローソク足は「陽線」、低い価格で形成されたローソク足は「陰線」と呼ばれます。

最初の価格（始値）がまず決まり、そこから価格が上下して実体やヒゲが形成されます。

そして、最終的につけた価格（終値）が始値より高ければ陽線となります。一方で、最終的につけた価格（終値）が始値より低ければ陰線となります。

○○分足ってどういう意味なのか？

ローソク足は時間単位ごとに形成される仕組みです。

例えば「5分足」なら、5分間の値動きが1本のローソク足になります。この5分間が終わった時点で、その足は確定して新しいローソク足が形成され始めます。

さらに1時間で1本形成される「1時間足」が24本集まると「日足」1本分が形成されるといったように、短い足が積み重なって上位足が形成される仕組みも理解しておきましょう。

初心者はローソク足を見ても意味ないのか？

インジケーターを使うのであればローソク足を見ても意味ないなどと言われることがありますが、そのようなことはありません。

チャートから値動きを理解することは、テクニカル分析の基本であり欠かせません。

特にローソク足は単なる価格推移にとどまらず、実体やヒゲの長さから市場参加者の心理まで読み取れる非常に有効な指標です。

さらに、移動平均線やボリンジャーバンドなどのインジケーターもローソク足の価格データをもとに算出されるため、見方を理解することはテクニカル分析全体の土台を固めます。

確かに見方が難しいなどといった課題はありますが、多くのトレーダーが参考にし続ける主要な指標である以上、ローソク足を見ること自体が相場の流れを掴む近道なのです。

ローソク足は本当に意味ないのかについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

≫ローソク足が意味ないと言われる5つの理由｜使いこなすための5つのコツを解説！

ローソク足の見方｜初心者向け基本ルール

トレード初心者ならまずは知っておきたいローソク足の見方として、以下の3つを紹介します。

• ローソク足の色から相場の方向性を読み取る
• 実体の大きさは相場の勢いを表す
• 長いヒゲは売買圧力の強さを表す

ローソク足の色から相場の方向性を読み取る

ローソク足の色、つまり陰線か陽線かをみることで相場が上昇または下落したのかを読み取れます。

見方はシンプルで、陽線であれば「上昇傾向」、陰線であれば「下落傾向」です。

またローソク足1本だけでなく、全体のバランスも重要です。

継続した上昇トレンドであれば全体的に陽線の数が、下落トレンドであれば陰線の数が多くなります。

実体の大きさは相場の勢いを表す

ローソク足の実体の大きさは、ローソク足の形成期間における売買の勢いや相場の強さを表します。

実体が長いほど期間中に価格が大きく動き、強いトレンドが発生していたことを意味します。

一方で実体が短い場合、売り買いの勢力が拮抗して方向感に乏しい相場であったと読み取れるのです。

つまり実体の大きさとローソク足の色を加味すると、実体が大きい陽線（大陽線）は買いの勢いが非常に強いなどと判断することができます。

長いヒゲは売買圧力の強さを表す

長いヒゲが出現した時は、売買圧力の強まっていることを表す重要なサインです。

例えば長い上ヒゲは、その期間中に高値を更新したものの、上値で強い売り圧力に押されて価格が下落したことを意味します。

つまり高値圏で長い上ヒゲをもつローソク足が出現すると、相場の天井になるケースが多くなります。

一方で長い下ヒゲは、その期間中に安値を更新したものの、安値圏で強い買い圧力が入り、価格が押し戻されたことを示します。

つまり安値圏で長い下ヒゲをもつローソク足が出現すると、相場の底になるケースが多くなります。

まずは覚えてきたいローソク足の基本形

ローソク足にはさまざまな形がありますが、最初からすべてを覚える必要はありません。

初心者がまず押さえておきたいのは、1本のローソク足からなる以下5つの基本形です。

大陽線・大陰線

実体が長い陽線を「大陽線」、長い陰線を「大陰線」と言い、どちらも実体が大きいので相場の強い勢いを示すローソク足です。

大陽線は強い上昇トレンドを示しており、上昇トレンド内や下落トレンド終了の反発局面で出現しやすくなります。

一方で大陰線は強い下落トレンドを示しており、下落トレンド内や上昇トレンド終了の反落局面で出現しやすくなります。

大陰線については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

≫大陰線とは？高値圏で発生するなど4パターンの見極め方を徹底解説

小陽線・小陰線

小陽線と小陰線は、大陽線・大陰線とは違って実体が非常に短いローソク足であり、相場の方向感が弱く、売り手と買い手の力が拮抗している状態を表します。

小陽線はわずかに価格が上昇して終わるので買いが優勢ではありますが、強い勢いは感じられず、迷いがある相場と言えます。

一方で小陰線はわずかに価格が下落して終わるので売り優勢ではあるものの、決定的な売り圧力はなく様子見ムードが漂います。

どちらもトレンドの途中で形成される傾向にありますが、明確な売買シグナルとしては使われません。

上陰陽線・上陰線（トンカチ）

上影陽線と上影陰線は、短い実体と長い上ヒゲが特徴的なローソク足です。

上影陽線は、始値から一旦大きく上昇するものの、上値では強い売り圧力に押し戻され、最終的に始値より少し高い位置で終わる形です。

買い勢力が一時的に優勢だったものの、上値を維持できなかったことから、上昇の勢いが弱まりつつある可能性を示します。

一方で上影陰線は、始値から一旦大きく上昇しますが、最終的には始値を下回って終わる形です。

上昇が完全に打ち消された形なので、特に高値圏では売り優勢への転換サインとして注目されます。

どちらも天井圏やレジスタンス付近で出現すると本格的な下降トレンドにつながる可能性があるので、相場の天井シグナルとして注目されます。

下影陽線・下影陰線（カラカサ）

下影陽線と下影陰線は、短い実体と長い下ヒゲが特徴的なローソク足です。

下影陽線は、始値から一旦大きく下落したものの強い買い支えによって持ち直し、最終的に始値より高い位置で終わる形です。

一方で下影陰線は、一旦大きく下落して長い下ヒゲを形成しつつも、最終的には上昇して始値を少し下回って終わる形です。

陰線ではあるものの、下ヒゲが長いことで下値では買い圧力が強いことを示唆します。

どちらも安値圏やサポートライン付近で出現すると、上昇転換のシグナルとして注目されます。

十字線

十字線は、実体がほとんどなく、始値と終値がほぼ同じ価格で終わるローソク足であり、買い勢力と売り勢力が拮抗した結果生まれる形で、相場の迷いを示すシグナルとなります。

一時的に価格が大きく上下したものの、最終的には始値付近に戻ったため、市場が方向感を失っていることが読み取れます。

ただし相場の重要な天井・底値圏で現れると、トレンドの勢いが弱まっているとも判断できるのでトレンド転換を表すシグナルとして機能することもあります。

ローソク足の見方に慣れたら組み合わせパターンにも注目

ローソク足の基本的な見方を理解したら、次のステップとして2本以上のローソク足を組み合わせたパターンにも注目しましょう。

単体のローソク足でも相場の勢いや反転のサインを読み取れますが、連続する2本、3本のローソク足が作り出す形には、さらに強い売買シグナルが隠されています。

2本のローソク足を組み合わせたパターンとして「包み足」と「はらみ足」の2つを紹介します。

包み足

包み足とは、2本目のローソク足が1本目のローソク足を完全に包み込むパターンであり、強い反転シグナルとして使えます。

例えば陽線で包み込む包み足（陽線の包み足）は、買い勢力が売りを飲み込んだ形となり、上昇転換のサインとして強く意識されます。

一方、陰線で包み込む包み足（陰線の包み足）は、売り勢力が買いを完全に上回った形なので、下落トレンドへの転換シグナルとして強く意識されます。

包み足については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

≫包み足が最強とされる4つの理由とは？さらに最強にする活用方法も解説！

はらみ足

はらみ足は包み足とは違って、2本目のローソク足が1本目の実体の中にすっぽり収まる形で、相場の迷いや次の方向感を探るシグナルとなります。

上昇トレンドや下降トレンドの途中にはらみ足が現れると、相場の勢いが一旦弱まっているサインと捉えられます。

特にトレンドの高値圏や安値圏では次にどちらへ動くかを見極めるポイントとなり、ブレイクした方向にトレンドが加速する傾向にあります。

はらみ足は売り勢力と買い勢力の均衡状態を示しているためその間は様子見し、ブレイクした方向を確認してからエントリーするのが基本です。

ローソク足を使ってFintokeiに挑戦する

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。

Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。

Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座における取引利益額をもとにデータ提供料として報酬がトレーダーへ支払われます。

初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。

無料トライアルも実施していますので、ローソク足を使った相場分析の練習をしたい方もぜひ活用してみましょう。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

≫プロップファームFintokeiとは？おすすめする理由や始め方を紹介！

まとめ

この記事では、ローソク足の基本構造から初心者向けの見方、代表的なローソク足の組み合わせパターンなどを詳しく解説しました。

ローソク足は、単なる値動きを示すだけでなく、実体やヒゲを通じて市場の売買心理を読み取るための非常に有効な指標です。

今回紹介したローソク足の基本形や組み合わせパターンを押さえ、実際のチャートで繰り返し確認することで、相場の流れを読むスキルは確実に向上します。

ぜひこの機会にローソク足を使った取引に挑戦し、確かなスキルを身につけながらFintokeiのプロトレーダーを目指してみてください。