N波動の正しい引き方や見つけ方とは?E波動との違いや役立つインジケーターも解説!

N波動とは、その名の通り相場価格がN字型を描いて変動するパターンです。

そして相場はN波動で成り立っていると言われるほど、N波動は相場分析の基礎として知られています。

「N波動の正しい引き方や見つけ方を知りたい。」

「N波動を実際にどのようにしてトレードで使えば良いのか?」

「N波動は相場分析の基礎」と聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

結論、N波動はフィボナッチツールやインジケーターを使うことで誰でも簡単に見つけられるようになります。

またダウ理論やエリオット波動などN波動と関連性の深い相場分析理論も多いので、N波動を正しく引くことができるようになれば、相場分析理論の理解度もさらに深まります。

この記事では、N波動について以下の6つの項目で詳しく解説します。

  • N波動とは?
  • N波動を見つける3つのメリット
  • N波動の正しい引き方と見つけ方
  • N波動に関連する相場分析理論
  • N波動を使ったFintokeiで使える相場分析方法
  • N波動を使う際はフラクタル構造も意識する
  • N波動を使ってFintokeiに挑戦する
  • まとめ

N波動とは?

N波動とは、相場における価格の変動が「N」字型を描く波形のパターンです。

たとえば、上昇相場では「上昇→一時的な下降→再上昇」という形を描いて、N波動が形成されます。そしてこれは「上昇のN波動」と呼ばれます。

上昇のN波動以外にも、下落相場で現れる「下降のN波動」やレンジ相場で現れる「もみあいのN波動」など、相場価格はあらゆるN波動で構成されています。

したがって、相場におけるあらゆる価格変動はN波動に分類することができるので、N波動を理解することは相場分析の基礎を身に付けることと等しいといってもよいのです。

N波動がなぜ形成されるのか?

相場では一方向に価格が推移し続けることがなく、売買の勢力が入れ替わるタイミングがあるので、N波動は形成されます。

N波動が形成される流れは、以下の通りです。

  • トレンドの開始:強気または弱気なトレーダーによってトレンドが生まれる
  • 調整:一定の価格に到達すると、利益確定が入り、相場が一時的に反転する
  • トレンドの再開:一時的な調整が終了すると順張りトレーダーの注文が入る

相場価格は、常にトレーダーの心理によって動かされており、こうしたトレーダーの思惑の錯綜がN波動を形成する要因となっているのです。

N波動とE波動の違いで大切なのは値幅

相場価格はN波動の他にも、さまざまなパターンに分類されますが、中でもN波動と勘違いされやすいのがE波動なのです。

E波動は、N波動を派生した波形なので見た目が非常に似ていますが、表す波動の意味が以下のように違います。

  • N波動:一旦の価格達成。トレンド転換の可能性を表す
  • E波動:トレンド継続を表す

N波動は、上昇から一旦の高値と、押し目から再上昇後の高値が同じ値幅になる波動のパターンです。

一方で、E波動は上昇から一旦の高値と、その高値から再上昇後の高値が同じ値幅になる波動のパターンなのです。

したがって、E波動の方が押し目からの上昇値幅が大きくなる傾向にあるので、トレンドの強さ、つまりさらなるトレンド継続を表すのです。

N波動を見つける3つのメリット

相場においてN波動を見つけることには、以下3つのメリットがあります。

  • 相場をシンプルに分析できる
  • エントリーポイントとエグジットポイントが明確になる
  • リスク管理がしやすくなる

N波動は、シンプルな形状でトレンドを視覚的に捉えやすいのが特徴です。したがってN波動を見つければ相場の基本的な流れを理解しやすくなるのです。

またN波動を見つけることで、押し目買いや戻り売りのポイントが明確になり、かつN波動の形状をもとに波動が終わると判断できれば、利益確定のタイミングも分かります。

さらに、もし価格が意図しない方向へ動いた場合に損切りをするべき位置も視覚的に確認しやすく、リスク管理もしやすくなります。

N波動の正しい引き方と見つけ方

N波動をチャート上で見つけて、正しく引くための方法として、以下の2つを解説します。

  • フィボナッチツールを使う
  • インジケーターを使う

フィボナッチツールを使う

フィボナッチ・リトレースメントやフィボナッチ・エクスパンションを利用することで、N波動の到達点や押し目・戻りを予測しやすくなります。

たとえば上昇トレンド中のN波動であれば、上昇後の押し目がフィボナッチ・リトレースメントの38.2%や50%あたりで止まり、その後再び上昇するケースが多々あります。

また上昇のN波動では、上昇から押し目までの値幅と、押し目から到達地点の値幅が同じになります。

したがって、上昇のN波動の押し目が50%(半値)で止まった場合、到達地点は150%であると計算でき、フィボナッチ・エクスパンションを使って予測できるようになるのです。

このようにフィボナッチの数値を使うことで、次に価格が到達しやすいポイントを予測し、エントリーや利益確定ポイントの目安にできるのです。

インジケーターを使う

N波動を使ったトレード経験が少ない人におすすめなのが、ZigZagというインジケーターです。

ZigZagは、一定以上の価格変動が発生した場合にその高値と安値を「ジグザグ」にラインでつないでくれるインジケーターです。

以下の画像を見て分かる通り、ZigZagではN波動を引く際に大事となる高値や安値をラインでつないでくれるので、N波動を簡単に見つけられるようになるのです。

また、設定を調整することで細かい波動や大きなトレンドも自由に見つけやすくなるので、ZigZagを使う際にはパラメーターにこだわってみることもおすすめです。

ZigZagのパラメーターについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

N波動に関連する相場分析理論

N波動が見つけられるようになると、以下のような相場分析理論とも組み合わせられます。

  • ダウ理論
  • エリオット波動
  • 一目均衡表の水準論と波動論
  • チャートパターン

ダウ理論

ダウ理論とは、トレンドを使った取引で役立つ基礎的な相場理論であり、N波動との関連性も深いです。

ダウ理論には、高値安値が切り上がるまたは切り下がることによって、相場のトレンドが形成されていくという考え方があります。

たとえば「上昇→一時的な下降→再上昇」といった上昇のN波動が形成されているということは、ダウ理論的にも上昇トレンドが発生しているという判断になるのです。

したがって、実はダウ理論の相場分析の根本は、N波動ともつながるという点を覚えておきましょう。

ダウ理論については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

ダウ理論だけで勝てる?勝てない場合の対処法やFintokeiで使えるトレード手法を解説!

エリオット波動

相場で発生する波のパターンに注目した相場分析理論である「エリオット波動」を使いこなすためには、N波動について理解しておくことが必須です。

エリオット波動は、相場には5つの上昇波と3つの下降波からなる特定のパターンが繰り返し現れるという考え方が基礎になっています。

以下のような上昇トレンドを、エリオットの観点から見てみると、N波動によって成り立っていることが分かります。

つまり、N波動がエリオット波動を形成する波のパターンの基礎になっており、N波動を正しく引くことがエリオット波動を使いこなすためには必要なのです。

エリオット波動については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

エリオット波動は本当に使えない?6つの理由と対策方法を徹底解説

一目均衡表の水準論と波動論

一目均衡表を使いこなす際に重要な三大理論として、波動論と時間論、そして水準論(値幅観測論)が知られていますが、中でも水準論と波動論はN波動と関連性が深いです。

波動論には、そもそも相場はN波動の繰り返しであることが定義されています。

そして、水準論には相場が今後どれくらいの価格まで上昇、または下落するのか予測するための計算式が4つあり、N波動の到達地点を見極める際に役立ちます。

つまりN波動はインジケーターを使いこなすためにも役立つ考え方なのです。

一目均衡表の水準論については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

一目均衡表の値幅観測論とは?計算方法や波動論を使った相場の予測方法を解説!

チャートパターン

相場価格はN波動によって形成されているため、価格変動の集合であるチャートパターンもN波動で説明することができます。

たとえば、以下のヘッド&ショルダーは、上昇のN波動と下降のN波動の2つに分類することができるのです。

三角持合いやダブルトップなど、他のチャートパターンも全てN波動で説明できるので、N波動について理解しておくとチャートパターンをより正確に使えるようになるでしょう。

N波動を使ったFintokeiで使える相場分析方法

N波動を使ったFintokeiで使える相場分析方法として、順張り取引を解説しますN波動は押し目買い・戻り売りに使うことが簡単なので、その方法を見ていきましょう。

まずは相場においてトレンドが発生しているかどうかを確認します。

以下ドル円の月足チャートでは、下落トレンドが一旦終了し、上昇トレンドへ転換するのではないかと予測できます。

そこで、フィボナッチ・リトレースメントを使って、今後どのようなN波動を形成するか以下の画像のように予測します。

また予測通りにN波動が形成されると、逆三尊が成立する可能性が高いことから、フィボナッチ・リトレースメントの数値をエントリーの根拠の水平線とします。

その後、実際に逆三尊を形成してドル円は長期的に上昇していきました。

このようにチャートパターンとN波動を組み合わせることができれば、より根拠の強い取引が可能になるのです。

N波動を使う際はフラクタル構造も意識する

N波動を使ったトレードに慣れてきたら、フラクタル構造も意識して使ってみると良いでしょう。

フラクタル構造とは、上位足から下位足まで同じような価格変動パターンが入れ子構造のように確認できる状態を指します。

たとえば、4時間足で上昇のN波動が確認できると、下位足である1時間足や15分足でも上昇のN波動を確認することができるというケースも多々あるのです。

複数の時間足で同じ売買シグナルを示すN波動が確認できるとトレードの根拠がさらに強まるので、フラクタル構造も意識してFintokeiのトレードに取り組んでみてください。

N波動を使ってFintokeiに挑戦する

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。

Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。

Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座における取引利益額をもとにデータ提供料として報酬がトレーダーへ支払われます。

初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。

今回紹介したN波動を使った相場分析は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。

また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。

無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiのサービスを体験してみてください。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

まとめ

この記事では、N波動について概要から見つけるメリット、正しい引き方に至るまで詳しく解説しました。

N波動は相場における価格変動の基礎となる波のパターンであり、N波動を理解することでその他の相場分析理論をさらに深く理解できるようになります。

またN波動を使って価格の到達地点を予測できるようになると、損切り位置や利益確定位置が明確になるので、資金管理の面でも非常に役立つのです。

N波動を理解したらフラクタル構造も意識できるようになって、Fintokeiのプロトレーダーを目指してみてください。

最速でプロトレーダーへ!高額資金での取引をスタートしませんか?