本当に最強?1分足を使ったスキャルピング手法のメリットやデメリット

短期間の値動きを捉えて利益を積み重ねる必要があるスキャルピングでは、リアルタイムに近い値動きを確認できる「1分足」を使いこなせれば最強です。
ただし1分足にはノイズも多いので、「難易度が高いのではないか?」「本当に安定して勝てるのか?」などの疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
結論として1分足だけでもスキャルピングで勝つことはできますが、他のテクニカル指標との組み合わせや冷静さを保つためのルール作りが必要になります。
この記事では、1分足スキャルピングについてメリット・デメリット、具体的な取引手法などを以下の項目で詳しく解説します。
- 1分足スキャルピングとは
- 1分足のスキャルピング手法で最強である3つの理由
- 1分足でスキャルピング手法を試すデメリット
- 1分足だけでスキャルピングに勝つことはできるのか?
- 1分足を使ったスキャルピング手法2選
- まとめ
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1分足スキャルピングとは
1分足スキャルピングとは、1分ごとに新しいローソク足が形成される「1分足チャート」を用いて行うスキャルピング方法です。
1分足は多くのトレーディングプラットフォームで確認できる最も短い時間足なので、リアルタイムの値動きに一早く反応する必要があるスキャルピングとの相性が抜群なのです。
一般的に1分足スキャルピングでは1分足数本分の利益を狙うので、1回の取引にかかる時間は数分程度、獲得値幅は数pips〜数十pipsとなります。
1分足のスキャルピング手法で最強である3つの理由
1分足でスキャルピング手法を実施するメリットとして、以下の3点を挙げられます。
- 市場の変動に即座に対応できる
- 取引チャンスが圧倒的に多い
- 市場に晒されるリスクを最小限に抑えられる
市場の変動に即座に対応できる
1分足チャートは相場の細かな値動きをリアルタイムで反映してくれるので、市場の変動に即座に対応できます。
市場の変動に即座に対応することで、より有利な価格帯でポジションを保有できたり、トレンドの初動を捉えて素早くエントリーできたりと多くのメリットがあるのです。
例えば、米国雇用統計やFOMCのような重要指標の発表時には、相場が一瞬で数十pips動くことがあります。
このような場面では1分足を活用すれば、トレンドの初動を捉えて素早くエントリーし、短時間で利確することが可能となります。
取引チャンスが圧倒的に多い
1分足では1分ごとにローソク足が形成されるため、取引チャンスが豊富に存在します。
1時間あたりだと60本、1日単位だと3600本ものローソク足が形成されるので、その間に取引チャンスとなるラインのブレイクやチャートパターンの形成が度々発生します。
さらにトレンド方向も度々変わるので、順張りと逆張り問わず、さまざまな取引手法を活かすことができるのです。
スキャルピングで取引資金を増やすためには、いかに利益を積み重ねるかが重要なので、さまざまな時間足の中でも取引チャンスが最も多い1分足は使いこなせれば最強です。
市場に晒されるリスクを最小限に抑えられる
ポジションを保有している間は、常に急激な相場変動が発生するリスクに備えなければなりません。
1分足スキャルピングでは、エントリーから決済までの時間が数分程度と非常に短いので、市場にさらされるリスクを最小限に抑えられます。
またポジションを長く持たないことで含み益や含み損に一喜一憂する時間が短くなり、精神的な負担が軽減されるというメリットもあります。
1分足でスキャルピング手法を試すデメリット
スキャルピングで1分足を使いこなすことができれば最強ではあるものの、以下のようなデメリットもあります。
- だましが発生しやすい
- まとまった利益をほとんど狙えない
- 集中力や冷静な判断力の維持が難しい
だましが発生しやすい
1分足チャートの値動きは非常に細かいので、テクニカル分析通りにいかない「だまし」の発生頻度が他の時間足と比べても高いです。
例えば、以下チャートのように一時的にラインをブレイクしたように見えても、数秒後には反転して元の水準に戻るケースが度々あります。
1分足のローソク足だけを参考にしているとこうした値動きに翻弄されてしまう恐れがあるので、優位性の高い取引タイミングを見極めてエントリーをする必要があります。
まとまった利益をほとんど狙えない
取引銘柄によっては1トレードで数pipsしか狙えないといった場面も少なくないので、1回の取引でまとまった利益を得ることは難しいです。
1分足スキャルピングでもエントリータイミングを見極める必要があるので、労力に対する獲得値幅の割が合わないと感じるトレーダーもいます。
また利益が少なく、かつ何度も取引を繰り返すのでスプレッドが利益を圧迫する点にも注意しなければなりません。
したがって、数分でも大きな値幅を狙えるような銘柄・取引時間選びや、取引手数料の小さい口座選びが重要になります。
集中力や冷静な判断力の維持が難しい
1分足を細かく監視し続ける必要があるので、必然とチャート画面を見る機会が多くなり集中力を維持し続けることが難しいです。
また複数のエントリーと決済を繰り返す中で数回の損失が続くと焦りが生じ、ルールを無視して無謀なエントリーをしてしまうことがあります。
したがって取引時間を制限したり、感情に左右されないようにトレードルールを明確に決めておいたりすることが重要です。
1分足だけでスキャルピングに勝つことはできるのか?
結論から言えば、1分足だけでもスキャルピングで勝つことは可能です。
しかしだましが発生しやすいので、1分足だけでスキャルピングをするのであればローソク足以外のテクニカル指標を組み合わせて取引タイミングを見極める必要があります。
1分足スキャルピングと相性がいいテクニカル指標は、以下の通りです。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- RSI
- MACD
- サポートライン、レジスタンスライン
順張りをメインにするなら移動平均線のようなトレンド系インジケーター、逆張りをメインにするならRSIのようなオシレーター系インジケーターを組み合わせると良いでしょう。
スキャルピングをするなら1分足と5分足のどっちがいいのか?
スキャルピングでは1分足の他にも5分足がよく活用されるので、どちらをメインにすれば良いか迷うトレーダーもいることでしょう。
結論として、初心者は落ち着いて取引判断をすることができる5分足をメインにスキャルピングをすることがおすすめです。
スキャルピングにおける1分足と5分足の違いについて、以下の表でまとめました。
項目 | 1分足 | 5分足 |
エントリーチャンス | 非常に多い | 多い |
スプレッドの影響 | 大きい | やや大きい |
必要なスキル | 瞬発力と高い集中力 | 落ち着いた判断 |
ダマシの発生率 | 高い | 普通 |
精神的負担 | 大きい | 比較的軽い |
1分足はエントリーチャンスが多い反面、取引チャンスを正しく見極めるための高い集中力や経験が求められます。
トレードスキルに自信がある場合は1分足を、価格変動に惑わされる経験が多いという場合は5分足といった使い分けがおすすめです。
1分足と5分足のどっちがいいのかについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫1分足と5分足はどっちがスキャルピング向き?違いや選び方を解説!
1分足を使ったスキャルピング手法2選
1分足を使ったスキャルピング手法として、以下の2つを紹介します。
- 移動平均線を使ったブレイクアウト手法
- ボリンジャーバンドを使った逆張り手法
その1:移動平均線を使ったブレイクアウト手法
ブレイクアウト手法では、トレンドの発生中、サポートラインやレジスタンスラインをブレイクしたタイミングで順張りエントリーをします。
まずは移動平均線の向きを見てトレンド方向を確認します。
サポートラインやレジスタンスラインをトレンド方向にブレイクして、そのラインで反発したことを確認してから順張りエントリーをします。
以下チャートでは、上昇トレンド中に水平ラインを上にブレイクしたのち、レジサポ転換と移動平均線での反発を同時に確認できたタイミングでエントリーです。
利益確定は移動平均線を下回ったタイミング、損切りは水平ラインを下回ったタイミングで行います。
1本の移動平均線を使った手法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫【テクニカル分析】移動平均線を1本だけ使ったシンプルなトレード手法を解説
その2:ボリンジャーバンドを使った逆張り手法
レンジ相場の中で、ボリンジャーバンドの+2σ(上限)または-2σ(下限)にタッチしたタイミングで逆張りエントリーをします。
まずはセンターバンドの向きからレンジ相場であるかを確認します。レンジ相場であることが分かれば、±2σバンドにタッチしたタイミングでエントリーです。
加えて、オシレーター系インジケーターも逆張りシグナルを発していればエントリーの根拠がさらに明確になります。
利益確定はセンターバンドへタッチしたタイミング、損切りはエントリー根拠が崩れたタイミングです。
ボリンジャーバンドの逆張り手法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドを使った逆張り手法を紹介!逆張りが使える状況も解説!
まとめ
この記事では、1分足でスキャルピングをするメリットやデメリットから具体的な手法に至るまで詳しく解説しました。
1分足でスキャルピングをすることには、リアルタイムの値動きに反応しやすい、取引チャンスが多いなど多くのメリットがあります。
ただしリアルタイムの値動きに反応するためには即座の判断能力が必要になるので、トレード経験が少ない方には5分足をメインにしたスキャルピングの方がおすすめです。
一方で1分足を見続けると値動きの癖を理解できたり、多くの取引経験を積めたりとトレードスキルを高めるためには最適です。
まずはFintokeiの無料トライアルを活用するなどして、1分足のスキャルピングに慣れてみてはいかがでしょうか?
※Fintokeiでは、15秒未満に注文と決済を行うティック・スキャルピング(Tick Scalping)は禁止されています。また累計取引高の10%を超えるロット数にて、「ティック・スキャルピング」の定義に該当する取引を行うことも禁止されています。禁止行為を繰り返すと口座が閉鎖されるので、注意してください。
Fintokeiで禁止されているティック・スキャルピングについては、こちらを参考にしてください。