【初心者必見】RCIの計算式をわかりやすく解説!RSIとの違いも紹介

RCI(Rank Correlation Index)は、相場の過熱感をシンプルなラインで判断できるオシレーター系インジケーターです。

シンプルがゆえに買われすぎ・売られすぎを判断するツールとしてRCIを取引に取り入れている方も多いかと思いますが、その仕組みについては理解できているでしょうか?

またRSIとの違いもよく理解できておらず、どっちを使えばよいのか迷っているという方もいることでしょう。

RCIをより取引で活かすため、そしてRSIとどちらを使えばいいのかを判断するために計算式を理解しておくことが重要です。

この記事ではRCIの計算式についてわかりやすく解説するとともに、RSIとの違いから見方に至るまで、以下の7項目で詳しく解説していきます。

  • RCIとは
  • RCIの計算式とは?
  • RCIの計算式で価格と時間を順位付けする意味
  • RCIとRSIの計算式の違い
  • 計算式を踏まえた上でRCIの見方を振り返る
  • RCIを使ってFintokeiに挑戦する
  • まとめ

RCIとは

RCI(Rank Correlation Index)とは、買われすぎや売られすぎを見極められるオシレーター系インジケーターであり、日本語では「順位相関指数」とも呼ばれます。

順位相関指数という名の通り、RCIでは設定した期間内における価格と時間を「順位付け」し、その「相関関係」を計算して表示されます。

計算された結果は-100%~+100%となり、RCIが高い(+100%に近い)ほど上昇トレンド、低い(-100%に近い)ほど下落トレンドにあると判断できます。

RCIについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

RCIの計算式とは?

RCIは、以下の4つのステップで計算されます。

  • 価格と日付のデータを準備する
  • 日付と価格に順位を付ける
  • 順位の差を2乗する
  • RCIを計算する

それでは具体的に見ていきましょう。RCIを計算する際には、まず価格と日付のデータを用意した上でそれぞれを順位付けします。

日付の順位は単純に日付の順番です。直近の日付の順位を1位として、過去になればなるほど順位が下がります。

また価格の順位は、高い順に並べて付けられます。

具体的な順位付けは以下の通りです。

日付終値価格の順位日付の順位
1日目100円51
2日目101円42
3日目102円33
4日目103円24
5日目104円15

上記のように決められた順位を使って、以下の計算式でRCIを算出します。

なお、計算式に現れるdとnの説明は以下の通りです。

  • d:「価格の順位」と「日付の順位」の差を2乗して合計した値
  • n:設定期間

先程の例の場合、「価格の順位」と「日付の順位」の差を2乗した値は以下のようになります。

日付価格と日付の順位の差順位の差の二乗
1日目416
2日目24
3日目00
4日目-24
5日目-416

つまりdの値は、順位の差の二乗を合計した「40」(16+4+0+4+16)となります。

また、nの値はRCIの設定期間となるので、今回の場合は「5」です。

dとnを計算式にあてはめると、RCIは「-100」となります。

つまり、設定期間にわたって価格が一貫して下落し続けると、RCIは-100に近づくことが分かりました。

RCIの期間設定については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

設定期間内に同じ価格データが含まれる場合の順位付け

価格データの中に同じ値が含まれる場合、その順位を平均して算出する方法が一般的です。

例えば、以下のように2日目と3日目の終値がともに102円の場合、2日目と3日目の順位には優劣をつけず、平均値を取って求められます。

日付終値価格の順位日付の順位
1日目100円51
2日目102円(2+3)÷2 = 2.52
3日目102円(2+3)÷2 = 2.53
4日目101円44
5日目104円15

RCIの計算式で価格と時間を順位付けする意味

価格の順位と日付の順位を比較することで、価格の変動がどの程度連続的か、またはランダムかを評価してRCIに反映することができます。

相場分析において、価格(チャートの縦軸)が重要視されがちですが、同時に時間(チャートの横軸)にも注意を払うことが必要です。

順位付けをすることで、価格の動きが時間とともにどのように変化するかを分析できるようになるのです。

例えば、価格の順位が時間の順位と一致するということは、時間の経過とともに価格も上昇していることを表します。

この場合、順位の差の二乗を合計した値(d)が0に近づくのでRCIが100に近づき、強い上昇トレンドが形成されていると判断できるのです。

RCIとRSIの計算式の違い

RCIと同じく相場の過熱感を判断できるオシレーター系インジケーターとして「RSI」が知られていますが、両者の計算式は全く異なります。

RSIの計算式を見てみましょう。

なお、計算式に現れるAとBの説明は以下の通りです。

  • A:設定期間における上昇幅の合計
  • B:設定期間における下落幅の合計

つまりRSIとは、設定期間における相場の全変動幅のうち、上昇幅の比率を表しているオシレーター系インジケーターです。

RCIの値が上昇するということは、時間が近づくにつれて価格が上昇しているということでした。

一方で、RSIの値が上昇するということは、設定期間における相場の全変動幅のうち、上昇幅の比率が増えていることを表しています。

RCIは価格と時間の順位をもとに計算されているのに対して、RSIは値幅のみを考慮して計算されているという違いがあります。

つまり値幅を計算式で考慮していないRCIは、相場において大きな変動(値幅)が発生してなくても、価格と時間に相関性があれば上昇するのです。

したがってRCIの方が売買シグナルが多くなる傾向にあります。

RCIとRSIの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

計算式を踏まえた上でRCIの見方を振り返る

計算式について詳しく理解していただけたかと思います。ここではRCIが+100%、0%、-100%に近づく意味についておさらいしてみましょう。

RCIが100%に近づく意味

RCIが100%に近づくということは、価格の順位が日付の順位とほぼ一致し、順位の差が非常に小さくなる(順位の差の二乗の合計が極めて小さくなる)ことを表しています。

例えば、価格が期間中毎日少しずつ上昇している(上昇トレンドを描いている)場合、価格と時間の順位差は0に近づき、その結果RCIは+100%に近づきます。

RCIが0%に近づく意味

RCIが0%に近づくということは、価格の順位が日付の順位に対してランダムに分布しており、順位の差もランダムになっていることを表しています。

例えば価格が期間中に上昇と下降を繰り返す、つまり明確なトレンドが存在しない場合、価格と時間の順位差はランダムになり、その結果RCIは0%に近づきます。

RCIが-100%に近づく意味

RCIが100%に近づくということは、価格の順位が日付の順位に対して逆転しており、順位の差が非常に大きくなる(順位の差の二乗の合計が大きくなる)ことを表しています。

例えば、終値が期間中に毎日少しずつ下落している場合、順位の差が最大となり、その結果としてRCIは-100%に近づきます。

RCIを使ってFintokeiに挑戦する

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。

Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していきます。

そしてFintokei公認のプロトレーダーになることができれば、デモ口座における取引利益額をもとに報酬がトレーダーに支払われます。

初期の取引資金や価格が異なるプランが豊富に用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。

今回紹介したRCIを活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。

また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。

無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

まとめ

RCIの計算式について、計算方法をわかりやすく解説するとともに、RSIとの違いから見方に至るまで詳しく解説しました。

RCIは直感的に相場における過熱感を把握できるオシレーター系インジケーターです。

計算式を知らなくてもRCI自体を取引に取り入れる事はできますが、より応用して取引戦略を立てたい場合は計算式も理解しておきましょう。

またRCIとRSIの違いについても計算式をもとに説明しましたので、両者の仕組みを理解した上でどちらを使えばよいのかを判断してみてください。

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