RSIの使い方や見方をわかりやすく解説!さらに使いこなすための2つの秘訣とは
RSI(Relative Strengths Index)とは、一定期間における価格の上昇値幅と下落値幅の割合をもとに、相場の過熱感を測れるオシレーター系インジケーターです。
「RSIの基本的な見方や使い方を教えてほしい。」
「RSIをさらに使いこなすための方法や取引手法はないのか?」
RSIと聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
買われすぎ・売られすぎシグナル、50%を基準にトレンド方向を把握、ダイバージェンスの3つがRSIの基本的な見方です。
この記事ではRSについて、見方や取引手法、インジケーターとの組み合わせに至るまで以下の8つの項目で詳しく解説していきます。
- RSIとは
- RSIの基本的な見方
- RSIを活用した取引手法
- RSIとインジケーターを組み合わせた取引手法
- RSIの活用に役立つ2つのコツ
- RSIを利用する時はだましに注意
- RSIを使ってFintokeiに挑戦する
- まとめ
RSIとは
RSI(Relative Strengths Index)は、一定期間における価格の上昇幅と下落幅の比率を計算して、買われすぎや売られすぎを判断できるオシレーター系インジケーターです。
日本語では、「相対的力指数」とも呼ばれます。
RSIでは、相場の過熱感を0%から100%の数値で表示され、買われすぎるとRSIの値が上昇、売られすぎるとRSIの値は下落します。
RSIの計算方法と期間設定の関係
RSIでは、以下の計算式で算出された結果が表示されます。Aは「一定期間における上昇幅の合計」、Bは「一定期間における下落幅の合計」です。
RSI(%)= (A ÷ (A + B)) × 100
一定期間における相場の全変動幅のうち、上昇幅の比率を表しているのがRSIの仕組みなのです。
一般的にRSIの設定には「14」期間が用いられます。
例えば、14期間のうちに3円上昇し、1円下落した場合、以下の計算によりRSIの値は75%となります。
RSI(%)= (3 ÷ (3 + 1)) × 100 = 75%
RSIのおすすめ設定については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIの期間設定のおすすめは「14」なのか?複数の設定を比較しポイントを解説
RSIの基本的な見方
RSIの基本的な見方として、以下の3つを解説します。
- 買われすぎと売られすぎのシグナル
- 50%を基準にトレンド方向を判断
- ダイバージェンス
その1:買われすぎと売られすぎのシグナル
RSIの値が70%を超えると「買われすぎ」、30%を下回ると「売られすぎ」のシグナルです。
買われすぎと売られすぎのシグナルが発生すると、既存トレーダーの利益確定などによりトレンド転換が発生しやすいと判断できます。
また買われすぎ・売られすぎの水準として、80%と20%という数値も使われるケースがあります。
RSIの買われすぎ、売られすぎについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIの買われすぎ、売られすぎシグナルを徹底解説|判断方法や取引手法
その2:50%を基準にトレンド方向を判断
RSIが50%を超えると上昇トレンド、50%を下回ると下落トレンドだと判断します。
RSIの50%とは、一定期間における上昇幅と下落幅が同じであったことを表しています。
したがってその均衡が崩れればトレンド発生の予兆とみなせるのです。
その3:ダイバージェンス
ダイバージェンスとは、RSIの動きと相場価格の動きが逆行する現象であり、トレンド転換を表すサインです。
例えば相場価格が上昇しているにもかかわらず、RSIが下落している場合、上昇トレンド終了のダイバージェンスを表しています。
RSIにトレンドラインを引いておくとダイバージェンスを判断しやすくなります。
RSIを活用した取引手法
RSIを活用した取引手法として、順張りと逆張りの2つを紹介します。
その1:順張り
RSIの50%を基準に順張りを行います。
具体的には、RSIの50%を上回ったタイミングで買いエントリー、下回ったタイミングで売りエントリーです。
下記画像では、RSIが50%を上回り、かつ50%上で反発したことを確認してエントリーしています。
またRSIがトレンドラインを形成していることからも、より根拠を持ってエントリーが可能です。
損切りは、直近安値またはRSIが50%を下回ったら、利益確定はダイバージェンスの発生または70%(買われすぎ水準)を上回ったタイミングです。
今回の場合は、70%を上回ったのちにダイバージェンスが発生していることが分かります。
その2:逆張り
RSIの買われすぎ水準で売りの逆張り、売られすぎ水準で買いの逆張りをします。
またトレンド転換サインであるダイバージェンスと組み合わせると逆張りの精度が高まります。
下記画像ではダイバージェンス発生後、売られすぎラインである30%にタッチしたタイミングでエントリーします。
一時安値を割ったものの、ダイバージェンスが引き続き発生しており、かつ強い陽線で反発したのでポジションを保有し続けます。
損切りは直近安値、利益確定は直近高値に設定します。
RSIの取引手法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
RSIとインジケーターを組み合わせた取引手法
RSIをMACDやボリンジャーバンドなどの他のインジケーターと組み合わせることで、取引の精度を更に高められます。
下記画像ではRSIとボリンジャーバンドを表示しています。
ボリンジャーバンドの±2σラインにおける反発と、RSIの買われすぎ・売られすぎラインが重なると逆張りの精度を高められます。
RSIと他のインジケーターを組み合わせた取引手法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
RSIの活用に役立つ2つのコツ
RSIを取引で活用する際は、以下の2つのコツを意識してください。
- 相場状況を見極めて使う
- 銘柄別でRSIの数値を使い分ける
逆張りは相場状況を見極めて使う
特にRSIの買われすぎ、売られすぎ水準を使った逆張りは、相場状況を見極めてから使うようにしましょう。
RSIの逆張りが機能しやすい相場は、「レンジ相場」と「トレンドの終了局面」の2つです。
トレンド相場で逆張りをしてしまうとトレンドに巻き込まれてしまう可能性が高いので避けるようにしてください。
通貨別でRSIの数値を使い分ける
RSIの使い方に慣れてきた方は、銘柄別でRSIの数値を使い分けてみてもよいでしょう。
例えばボラティリティの低い通貨ペアの場合、レンジ相場が多く、なかなか買われすぎ・売られすぎ水準に到達しないケースが多いです。
したがって40%、60%など少し狭く水準を設定してみることをオススメします。
一方、ボラティリティの高い通貨ペアは「20%、80%」など、広めに設定してみてもよいでしょう。
RSIを利用する時はだましに注意
RSIの数値を使った取引手法は、もちろん有効に機能しますが、時にはテクニカル分析通りにいかないこともあるのです。
RSIは特に短期的な値動きを捉えるのに向いているので、長期的なトレードを検討する際は、だましが発生する可能性があることを念頭に分析を行いましょう。
また要人発言や経済指標による、相場のボラティリティの高まりもだましが発生する原因となるので注意してください。
RSIを使ってFintokeiに挑戦する
Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。
Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していきます。
そしてFintokei公認のプロトレーダーになることができれば、デモ口座における取引利益額の一部がデータの提供料に対する報酬としてトレーダーに支払われます。
初期の取引資金や価格が異なるプランが豊富に用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。
今回紹介したRSIを使ったトレード手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。
また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。
無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。
Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
この記事では、RSIについて概要から、見方や取引手法、インジケーターとの組み合わせに至るまで詳しく解説しました。
RSIは仕組みを理解しやすく、買われすぎや売られすぎの水準を視覚的に把握しやすいので、初心者トレーダーでもすぐにトレードに取り入れられます。
ただし、時には買われすぎ水準であるのに再度上昇を続けるといったような、テクニカル分析通りに機能しないことがある点には注意が必要です。
RSIの取引精度をさらに高めたい場合は、急変動する可能性がある相場を避けたり、他のインジケーターを組み合わせたりしてみましょう。