RSIの期間設定のおすすめは「14」なのか?複数の設定を比較しポイントを解説
RSI(Relative Strengths Index)とは、一定期間における価格変動幅に対する上昇値幅の割合を、0%から100%の数値で表示するオシレーター系インジケーターです。
RSIでは、上昇幅の合計や下落幅の合計を測定する際の「期間」を設定することができます。
「RSIの期間設定はどれが一番おすすめなのか?」
「RSIの期間を設定する際のコツは?」
RSIの期間を設定すると聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論として、RSIのおすすめ設定期間はデフォルト設定である「14」であり、まずはおすすめ期間を利用するようにしましょう。
この記事では、RSIの期間設定について、以下の9の項目で詳しく解説していきます。
- RSIとは?
- RSIで設定できるパラメーター
- RSIのおすすめ期間設定とは
- トレードスタイルに合わせた期間設定もオススメ
- 複数のRSIの設定値を比較する
- 期間設定を変えずに複数の時間足を確認する
- RSIの期間設定をする際の3つの注意点
- RSIを使ってFintokeiに挑戦する
- まとめ
RSIとは?
RSI(Relative Strengths Index)は、一定期間における価格の変動幅をもとに相場における買われすぎ、売られすぎを判断できるオシレーター系インジケーターです。
日本語では、「相対的力指数」とも呼ばれます。
詳しくは後述しますが、RSIでは一定期間において、上昇した値幅と下落した値幅の比率を計算して、0%から100%の数値で表示します。
つまり、RSIは買い手と売り手のどちらが優勢かどうか、そのバランスを表しているインジケーターであると言えます。
RSIについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
RSIで設定できるパラメーター
RSIではどのようなパラメーターを設定できるのか理解するために、まずRSIの計算式を見てみましょう。
RSIの計算式は以下の通りです。Aは一定期間における上昇幅の合計、Bは一定期間における下落幅の合計を表しています。
RSI(%)= (A ÷ (A + B)) × 100
RSIでは、上昇幅の合計や下落幅の合計を測定する際の「期間」を設定することができるのです。
例えば、RSIの期間(パラーメーター)を14日間の間に設定した場合、14日間における上昇幅と下落幅をもとにRSIが表示されます。
RSIのおすすめ期間設定とは
RSIの期間設定は、「14」がおすすめです。
14という数値は、RSIの開発者であるJ・W・ワイルダー氏が推奨している数値であり、かつ多くの取引ツールでデフォルトの設定値となっています。
デフォルトの設定値となっている分、多くのトレーダーによって意識されている数値なので、テクニカル分析上で有効に機能しやすいのです。
トレードスタイルに合わせた期間設定もオススメ
RSIの期間設定として「14」がおすすめされていますが、トレードスタイルに合わせて期間設定を変更してみることもおすすめです。
トレードスタイルに合わせて期間設定を短くしたり、長くしたりすることでよりトレードに最適な情報を得られます。
具体的には、9期間や28期間といった数値がデフォルト設定以外にも使われます。
特にスイングトレードやポジショントレードのような長期トレードをする場合、長期間の価格状況を把握するために14より長い設定値を使うこともおすすめです。
複数のRSIの設定値を比較する
RSIの期間設定を「14」にしたものに追加して、9期間、28期間のRSIを表示して比べてみます。
RSIの設定期間が長くなればなるほど、ラインが滑らかに表示されていることが分かります。
またRSIの30%ラインや70%ラインを使った買われすぎ、売られすぎのトレードシグナルが広く知られています。
期間設定を短くするほど、RSIが変動しやすい分、トレードシグナルが頻繁に発生していることが分かります。
しかし、あまりにも期間設定を短くしすぎるとだましが多くなり、長く設定しすぎるとだましは少なくなるものの、トレード機会が少なくなってしまうので注意が必要です。
RSIの買われすぎ、売られすぎについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIの買われすぎ、売られすぎシグナルを徹底解説|判断方法や取引手法
期間設定を変えずに複数の時間足を確認する
RSIのデフォルト設定(14期間)をより効果的に利用したい方は、複数の時間足のチャート
を確認してみてください。
複数時間足のチャートを同時に表示して、それぞれの時間足におけるRSIのトレードシグナルを確認することで、相場をより俯瞰的に確認でき、取引精度も高められます。
複数の時間足を確認する際は、トレードのメインとしている時間軸の1つ上または2つ上の時間軸を使うことがおすすめです。
例えば15分足をメインにトレードをする場合は、30分足または1時間足のRSIを確認することになります。
RSIの期間設定をする際の3つの注意点
RSIの期間設定をする際は、以下の3つの点に注意するようにしましょう。
- 期間設定にこだわりすぎない
- 多くのトレーダーが利用している期間設定を使う
- どの期間設定を利用しても使い方を変えない
それぞれについて詳しく解説していきます。
その1:期間設定にこだわりすぎない
トレードスタイルや取引方法に応じてRSIの設定期間を変えることはおすすめですが、設定期間の変更にこだわりすぎないようにしましょう。
特定の相場で有効に機能するように期間設定を細かく変更しすぎても、これからの相場で同じように機能するとは限りません。
したがって期間設定にはあまりこだわらず、同じ期間設定を使い続けることで、どのような相場で機能して、どのような相場では機能しないのかが見極めることが重要です。
その2:多くのトレーダーが利用している期間設定を使う
RSIの期間設定は、なるべく多くのトレーダーが利用しているものを利用するようにしましょう。
多くのトレーダーが利用している期間設定では、トレーダーの心理が同じように働くため、シグナル通りに機能する可能性が高いです。
したがってあまりニッチな期間設定を利用するのではなく、多くのトレーダーが利用している、デフォルト設定の「14」期間を利用するようにしましょう。
その3:どの期間設定を利用しても使い方を変えない
どの期間設定をトレードで使うとしても、RSIの基本的な使い方は変わりません。
RSIの期間やバンドの偏差を短くしたり長くしたりすると、トレードシグナルの発生回数が変わります。
ただし、たとえトレードシグナルが減ったとしても、焦ることなくシグナル通りにトレードを行うようにしましょう。
RSIを使ってFintokeiに挑戦する
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
RSIの期間設定について、おすすめの期間設定からRSIの期間を設定する際の注意点に至るまで詳しく解説してきました。
RSIの期間設定を変更することで、トレードスタイルに合ったより最適な情報を得られる確率を上げられます。
しかしRSIはあくまで相場の情報を把握するためのインジケーターにすぎないことを理解して、あまり期間設定にこだわりすぎないようにしましょう。
まずはおすすめの期間設定である「14」期間を使い続けてみて、どのような相場RSIが機能するのかを確認することから始めてみてください。