スキャルピングで勝てない原因ベスト5|勝率を高めるため役立つ具体策を紹介!

スキャルピングに挑戦してみたものの、「全然勝てない…」、「やっぱり天才じゃないと無理?」などと悩んだことがある方もいるのではないでしょうか?
実はスキャルピングは、短時間で何度も取引を繰り返すスタイルなので瞬時の判断力や強いメンタルが求められ、想像以上に難易度の高い手法です。
さらに、スプレッドや取引コストが積み重なりやすく、勝率が高くても利益が残らないというジレンマもありスキャルピングで勝ち続けるのは簡単ではありません。
この記事では、スキャルピングで勝てない理由や勝てる人と勝てない人の違い、具体的な改善策などを以下の項目で詳しく解説します。
- スキャルピングは勝てないって本当?
- スキャルピングで勝てない原因ベスト5
- スキャルピングで勝てる人と勝てない人の大きな違い
- スキャルピングで勝率を上げるための4つの具体策
- スキャルピングで勝てないなら他のスタイルも検討する
- Fintokeiでプロトレーダーを目指す
- まとめ
スキャルピングは勝てないって本当?
「スキャルピングは難しくて勝てない」と言われる最大の理由は、勝率が高くても利益が残りにくいというスキャルピングそのものの仕組みにあります。
スキャルピングでは、数pips単位の小さな値幅を積み上げる戦略が基本です。
しかしスプレッド(取引コスト)が常に利益を圧迫し、利確と損切りのバランスが崩れやすくなってしまいます。
その結果、勝率が高くても資金がなかなか増えない、わずかな判断ミスで大きく資金を減らすという状況に陥りやすくなります。
このように判断の速さ・環境・手法の精度・メンタルなど、すべての要素が高いレベルで求められるため、スキャルピングは難しくて勝てないといわれるのです。
スキャルピングで勝てない原因ベスト5
スキャルピングでなかなか勝てない人に共通する原因として、代表的なものを5つ紹介します。
- 根拠のないエントリー
- ルールが曖昧なままトレード
- 1回の損失が大きすぎる
- メンタル崩壊による連敗
- コストを軽視してスプレッド負け
第1位:根拠のないエントリー
チャートを見てなんとなく注文する、いわゆる「感覚トレード」はスキャルピングで失敗する典型的なパターンです。
スキャルピングは1日に何度もエントリーと決済を繰り返します。
最初は根拠を持ってエントリーしていても、だんだんと集中力が欠けてきて、取引を重ねるうちに次第に感覚頼みの取引になってしまうケースが少なくありません。
何度も取引を繰り返すスキャルピングだからこそ、根拠を毎回確認する癖をつけることが長期的に生き残るためのカギとなります。
第2位:ルールが曖昧なままトレード
明確なトレードルールを決めないでいると、毎回違う基準でエントリーや決済をしてしまって取引結果が安定せず、勝ちパターンが確立できません。
スキャルピングは1回のエントリーから決済までの流れが非常に短いため、その場の感覚や場当たり的な判断に頼ると失敗しやすい手法です。
特に「利確は適当」「損切りラインはその場の気分」「エントリーする通貨ペアや時間帯がバラバラ」といった状態では、成功も失敗もすべて運任せになってしまいます。
第3位:1回の損失が大きすぎる
スキャルピングは小さな利益を積み上げるスタイルにもかかわらず、1回の負けでそれまでの利益をすべて失うようなリスク管理では勝率が高くても資金が増えません。
スキャルピングでは、1回あたりの利益は数pips〜10pips程度を目安にするケースが多いです。
したがって、1回の損切りで20pipsや30pipsの損失を出してしまうと、せっかく積み上げた利益がすべて吹き飛ぶだけでなく、次のエントリーで冷静さを欠く原因にもなります。
特に損切り幅が曖昧であったり、含み損に耐えてしまったり躊躇してしまったりすると、資金が一気に減るリスクが非常に高まるのです。
第4位:メンタル崩壊による連敗
短期売買を繰り返すスキャルピングでは、損切りが続いたり、利確チャンスを逃したりする機会も多く、他のトレードスタイルと比べても精神的負担が非常に大きいです。
したがって、わずか数秒、数分での損切りや損失が続くと、冷静さを失ってしまって感情的なトレードに走ってしまいがちなのです。
さらに取引によるストレスが蓄積すると、「取り返したい」「次こそは勝てるはず」といった負の感情がトレード判断を支配し、無計画なエントリーやナンピンをしてしまう原因にもなります。
特に初心者や経験の浅いトレーダーほど、損失への恐怖や取り返したい焦りをコントロールできず、連敗を重ねる悪循環に陥りやすいです。
第5位:コストを軽視してスプレッド負け
スキャルピングで負けているトレーダーの中には、スプレッド(取引コスト)を軽視しているトレーダーも少なくありません。
例えば、ドル円(USD/JPY)のスプレッドが0.2pipsの業者と、1.0pipsの業者でスキャルピングを行った場合、1回の取引で0.8pipsの差が生じます。
1日50回エントリーするトレーダーの場合、1日あたり40pips分のコスト差になります。
それにもかかわらずコストを軽視していると、取引を繰り返すうちにコストが積み重なり、積み上げた利益をほとんど失ってしまうレベルになってしまいがちなのです。
さらにスキャルピングを続けるほどスプレッドの負担が複利的に効いてくるため、長期的に見ても資金が増えづらい状況を引き起こします。
スキャルピングで勝てる人と勝てない人の大きな違い
スキャルピングで勝てるか勝てないかは、単に才能やセンスだけが理由ではありません。
考え方や取引環境、ルール作りといった、継続的に利益を出すための土台づくりに大きな差があります。
スキャルピングで勝てる人と勝てない人にはどのような違いがあるのか、見ていきましょう。
スキャルピングに対する考え方の違い
スキャルピングで勝つ人と負ける人の最大の違いは、取引に対する考え方です。
スキャルピングで勝てる人は、目先の利益や一時的な勝敗に一喜一憂せず、トータルでプラスを積み上げる思考を持っています。
一方でなかなか勝てない人は、今すぐ勝ちたい、次の1回で取り返すといった短期的な結果ばかり追い求める傾向が強く、結果として感情的なエントリーを繰り返してしまいます。
また、勝つ人は自分のエントリーポイントや損切りルールを明確に決め、条件を満たさない場面ではエントリーしないという「待つ力」を持っています。
負ける人ほど、根拠が薄くてもエントリーしてしまう傾向が強く、これが結果的に勝率低下につながるのです。
取引環境や通貨ペア選びの差が勝率を分ける
同じ手法でも、取引環境が整っているかどうかや適切な通貨ペアを選べているかなど、トレードを支える土台作りによってもトレード結果に大きな差が生まれます。
スキャルピングでは、秒単位でのエントリーと決済を繰り返すため、わずかな約定遅延やスプレッドの広がりが勝率や利益率を大きく左右します。
加えて、ボラティリティが高すぎる通貨ペアや、スプレッドが広い通貨ペアを選んでしまうと、コスト負担や判断ミスが増えて結果的に勝率が下がる原因になります。
つまり、手法以前に勝ちやすい土台を作れるかどうかが、スキャルピングで生き残るための重要なポイントになります。
明確なトレードルールを持っているかいないか
スキャルピングは1回のエントリーから決済までの時間が非常に短いため、取引判断に使える時間はほとんどありません。
どんな場面でエントリーするのか、損切りは何pipsで切るのか、どの時間帯に取引するのかなどを事前に明確にルール化しておかないと、その場の直感や感情に左右されたエントリーが増えます。
結果的に、「ルールがない→負ける→取り返したい→冷静さを失う→さらに負ける」という典型的な負のスパイラルに陥りやすくなるのです。
スキャルピングで生き残るためには、事前にルールを決め、そのルールを徹底的に守ることが重要です。
スキャルピングで勝率を上げるための4つの具体策
スキャルピングで勝ち続けるためには、環境やルールを見直して毎回同じ条件でトレードする仕組みづくりが不可欠です。
ここでは、スキャルピングの勝率を上げるために効果的な具体策として、以下の4つを解説します。
- スキャルピングに適した取引環境を整える
- 通貨ペアの選び方と相性の良い時間帯を知る
- 損切りや利確のルールを明確にする
- スキャルピングのマイルールを作る
スキャルピングに適した取引環境を整える
スキャルピングで勝率を安定させるためには、快適な取引環境と必要なツールを揃えることが重要です。
まずはスプレッド負けを防ぐためにも、スプレッドが狭く約定スピードが速い業者を選択することが重要です。
また複数時間足や複数銘柄を同時に確認するためにも、複数のモニターを用意しておくと期待値が高い取引チャンスを適切に選べるようになるでしょう。
通貨ペアの選び方と相性の良い時間帯を知る
スプレッドが狭く、値動きに一定のリズムがある通貨ペアを選ぶことで、無駄な損失を防ぎつつチャンスを増やすことができます。
通貨ペアごとに値動きの癖やボラティリティの大きさが異なるため、自分の手法や性格に合った通貨ペアを選ぶことが勝率向上につながります。
さらに時間帯によって取引参加者やボラティリティが変化するため、相場が安定しやすい時間帯に絞ることで無駄な負けを減らす効果も期待できます。
スキャルピングに向いている代表的な通貨ペアと、その特徴を以下にまとめたので参考にしてみてください。
通貨ペア | 特徴 | 向いている時間帯 |
ドル円 | スプレッドが狭く、値動きが比較的安定 | 東京時間・ロンドン時間 |
ユーロドル | 流動性が高く、スプレッドも狭い | ロンドン時間・ニューヨーク時間 |
ポンド円 | ボラティリティが高く、スキャル向きだが難易度高め | ロンドン時間 |
ゴールド | 値動きが激しく上級者向け | ニューヨーク時間 |
損切りや利確のルールを明確化する
トレードルールにおけるさまざまな項目の中でも、利確と損切りに関して明確なルールを事前に決めておくことが不可欠です。
具体的には、以下のようなルール設定が考えられます。
- 狙う利確幅:5pips
- 損切り幅:3pips
- リスクリワード比率:1.5:1
スキャルピングであっても、リスクリワード(損失に対する利益の比率)を意識することが重要です。
また上記は固定pipsで考えた例ですが、相場状況や通貨ペア、自分の手法に合わせてルールを微調整することも重要です。
スキャルピングにおける損切り目安については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫Fintokeiにおけるスキャルピングの損切り幅は何pips?1トレードの目安や損切り貧乏の解決策も解説!
スキャルピングのマイルールを作る
細かくマイルールを作成することで、迷いをなくし、感情を排除したトレードが可能になります。
マイルールの例は、以下の通りです。
- 取引通貨ペア:ドル円・ユーロドルのみ
- 取引時間帯:ロンドン時間・ニューヨーク時間(日本時間16時~翌2時)
- エントリー条件:1分足がトレンド方向に動いたタイミングで押し目・戻りを確認
- 利確目安:5pips(相場状況により微調整)
- 損切り目安3pips(エントリー前に必ず設定)
- 取引回数:1日20回まで
- 1日の最大損失:50pipsで終了
- 指標発表前後はエントリー禁止
- トレード後は日記に記録し、翌日検証
またルールを作った後は、どんな状況でもルールを一貫して守り抜くことも意識しましょう。
トレードルールの守り方については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫トレードルールこそがトレードで成功する秘訣|それでも守れない人が多い理由は?
スキャルピングで勝てないなら他のスタイルも検討する
スキャルピングでは、瞬時の判断力・高い集中力・ルールを守る力が求められ、想像以上に難易度が高い手法なので、なかなか勝てないと感じるトレーダーも決して少なくありません。
その場合は、スキャルピングで勝つことを一旦諦めて、自分に合ったスタイルを見極めることも重要です。
トレードには、スキャルピング・デイトレード・スイングトレードの3つのトレードスタイルがあります。
3つのトレードスタイルのメリット・デメリットを以下の表でまとめました。
スタイル | メリット | デメリット |
スキャルピング | ・短期間で結果が出る ・取引回数が多く経験値を積みやすい ・日々の生活に支障が出にくい | ・スプレッド負担が大きい ・集中力・判断力が必要 ・メンタル崩壊しやすい |
デイトレード | ・日を跨がないのでリスク管理が楽 ・1日の相場に集中できる ・チャート分析とテクニカルが機能しやすい | ・日中チャートに張り付く必要あり ・エントリーチャンスが限られる ・時間的拘束が強い |
スイングトレード | ・大きな値幅を狙える ・日中仕事をしていても取引可能 ・ファンダメンタルズ分析も活用できる | ・損切り幅が大きくなりがち ・ポジション保有中のストレスが続く ・逆行時のメンタル負荷が大きい |
例えば、スキャルピングは「瞬時の判断力と反射神経」が求められますが、スイングトレードでは「長期間ポジションを保有する忍耐力」が必要です。
トレードスタイルによって向き不向きがあるため、「勝てる人はスキャルでもデイトレでもスイングでも勝てる」というわけではありません。
メリット・デメリットを理解した上で、どのスタイルなら自分が無理なく継続できるかを見極めることが、安定した勝ち組トレーダーへの第一歩です。
Fintokeiでプロトレーダーを目指す
Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
この記事では、スキャルピングで勝てない原因や勝てる人との違い、具体的な改善策や他のトレードスタイルとの比較に至るまで詳しく解説しました。
スキャルピングは短期間で結果が見える魅力的な手法ですが、勝ち続けるためには明確なトレードルールを作り、そのルールを徹底して守ることが不可欠です。
今回紹介した原因分析や勝率を上げる具体策を参考に、自分に合ったトレードルールを構築し、取引環境やメンタル管理にも気を配りながら、スキャルピングに再チャレンジしてみましょう。
慣れてきたら、自分の得意な通貨ペアや時間帯を見つけ、スキャルピングならではのスピード感を活かした取引で、安定して利益を積み上げる勝ちパターンを確立してみてください。
※Fintokeiでは、15秒未満に注文と決済を行うティック・スキャルピング(Tick Scalping)は禁止されています。また累計取引高の10%を超えるロット数にて、「ティック・スキャルピング」の定義に該当する取引を行うことも禁止されています。禁止行為を繰り返すと口座が閉鎖されるので、注意してください。
Fintokeiで禁止されているティック・スキャルピングについては、こちらを参考にしてください。