損切り貧乏から脱出する方法|4つの理由と対策方法を解説
損切りをしているはずなのになかなか取引資金が増えない「損切り貧乏」は、多くのトレーダーが一度は直面する悩みです。
損切り貧乏に陥ると、「損切りをしない方が良いのではないか」という間違った考えになる可能性があるので、一刻も早く原因を知って対策を行う必要があります。
「損切り貧乏を克服することはできるのか?」
「損切り貧乏の対策方法があればいち早く知りたい」
「損切り貧乏の対策」と聞くと、上記のような疑問や要望を持つ方もいることでしょう。
結論、損切り貧乏には大きく4つの原因があり、それぞれ対策をしっかりと行えば克服することは可能です。
本記事では、損切り貧乏に陥る主な原因を明らかにし、その克服方法を以下5つの項目で具体的に解説します。
- そもそも損切り貧乏とは?
- 損切り貧乏に陥ってしまう4つの理由
- ポジポジ病が損切り貧乏を加速させる
- 損切り貧乏を克服するための4つの対策
- まとめ
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
そもそも損切り貧乏とは?
損切り貧乏とは、損切りを繰り返すことで利益を積み重ねるどころか、トレード全体の収益がマイナスに傾いてしまう状況を指します。
大きな金額の損切りはしていないのに、細かな損切りによってじりじりと資産が減っていくことから、損切り「貧乏」という名前が付けられています。
本来、損切りは損失を最小限に抑えるための重要なリスク管理手法であり、損切りを行うことは間違いなく正しい取引判断です。
しかし、損切りを行う頻度やタイミングが不適切である場合、むしろ資金を減らす要因となってしまうのです。
損切り貧乏は、精神的にも大きなストレスを感じやすく、トレードのモチベーションを低下させる要因にもなります。
損切り貧乏に陥っても損切りしないという判断はやめる
損切り貧乏に陥ると、「損切りをしない方がトレード成績が良くなるのではないか」という考えに陥ることがありますが、この判断は間違いです。
損切りをしないと、以下のように多くのリスクを抱える可能性があります。
- 1トレードで許容できないほどの損失を抱えてしまう
- 損失が拡大する状況を見続けることで、精神的なストレスが増す
- 資金が拘束されてトレードの機会を逃してしまう
したがって、損切りをしないのではなく、損切り貧乏に陥ってしまう理由を知って対策を行うという考えを持っておきましょう。
損切り貧乏に陥ってしまう4つの理由
損切り貧乏に陥ってしまう原因として、以下の4つが挙げられます。
- 少しでも価格が逆行するとストレスに感じる
- 損小利大を意識しすぎている
- 価格の変動幅で損切りルールを決めている
- 逆張り取引において損切りルールを決めて安心している
その1:少しでも価格が逆行するとストレスに感じる
損切り貧乏は「損失を避けたい」という感情が引き金となることが多いです。
人間には「損失を回避したい」「少しでも損を減らしたい」という本能があります。
そのような本能が強ければ強いほど、少しでも価格が意図しない方向に変動すると取引を仕切り直そうとして損切りを繰り返す状況に陥ってしまうのです。
特に、含み損を抱えることに慣れていないトレード初心者や、取引ロット数が自身の資金管理に見合っていないトレーダーが、少しの価格変動に対してストレスを強く感じがちです。
トレーダーが陥りがちな大衆心理については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
その2:損小利大を意識しすぎている
コツコツドカンにならないために損小利大を意識することは大切なのですが、あまりにも意識しすぎた結果として損切り貧乏になってしまうケースがあります。
損小利大を達成しようとするあまり、損切りを極端にタイトに設定してしまうと、相場が少し逆行するたびに損切りを繰り返す状況に陥ってしまいます。
結果として、小さな損失が積み重なり、利益を上げるチャンスを逃してしまうのです。
特に、スイングトレードにもかかわらず損切りを数pipsに設定するなど、トレードの時間軸に合わない損切り設定が原因となるケースがあります。
また損切りをしてから価格が上がるといった経験をしたことがある人も、損小利大を意識しすぎた損切り設定となっている可能性があります。
その3:価格の変動幅で損切りルールを決めている
「価格が何%下がったら損切りする」などと価格の変動幅をもとにした損切りルールは一見合理的に思えるかもしれませんが、これが損切り貧乏の原因になる場合があります。
なぜなら相場は常に変動しており、変動幅も日々異なるからです。
たとえば、1日の価格変動が10%に達するボラティリティの高い相場では、2%の変動幅で損切りするというルールは妥当だといえるでしょう。
しかし、1日の変動幅が1%に満たない穏やかな相場において同じく2%の変動幅で損切りを行うと、損切りを繰り返す結果となってしまいます。
損切りルールを決めることは大切ですが、相場環境やボラティリティを考慮した柔軟な設定をしないと自分の決めた損切りルールに首を絞められてしまう結果になってしまうのです。
その4:逆張り取引において損切りルールを決めて安心している
相場価格の天井と底を狙った逆張り取引は、うまくいけば大きな利益を狙えるのですが、その分損切り貧乏に陥りやすいリスクがあります。
逆張り取引はリスクが高いことで知られているので、損切りルールを決めているトレーダーも多いことでしょう。
しかし逆張り取引においては、損切りルールを決めているだけでは損切り貧乏になってしまう確率が上がるだけなのです。
たとえば、下落トレンドが続いている相場で損切りを決めて買いエントリーを続けても、うまく利益確定ができなければただ損切りを繰り返してしまって終わってしまいます。
逆張り取引では損切りルールだけでなく、うまく利益を確保するための利益確定に関するルールもしっかりと決めておく必要があります。
ポジポジ病が損切り貧乏を加速させる
ポジポジ病は、損切り貧乏を加速させる原因にもなります。
ポジポジ病とは、常にポジションを持っていないと落ち着かない心理状態です。
ポジポジ病に陥ってしまうとポジションを持つこと自体が目的化してしまい、トレードに計画性がなくなります。
そもそも計画性のないトレードは損切りになる可能性が高く、さらにそれほど自信のないトレードでだと価格が少し逆行しただけで不安になって損切りをしてしまうのです。
損失を取り返そうとしてさらにポジションを持って損切りという悪循環を繰り返した結果、資金が徐々に減少していってしまうのです。
特に、デイトレーダーやスキャルパーは、短い時間で結果を出そうと焦るあまりポジポジ病に陥りやすい傾向にあるので注意しなければなりません。
ポジポジ病については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
損切り貧乏を克服するための4つの対策
損切り貧乏を克服するためには、以下4つの対策方法を試してみてください。
- 相場はN波動を描くことを理解する
- 損切りを怖がり過ぎない
- 明確な根拠を持って取引をする
- テクニカル分析に基づいて柔軟に損切りを設定する
その1:相場はN波動を描くことを理解する
相場は、上昇や下落のトレンドの中でジグザグに推移する「N波動」を描くことは理解しておきましょう。
価格が思う方向に動いていたとしても、途中で価格が上下する場面が必ず訪れるのが相場の性質なので、価格の逆行を過度に恐れる必要はないのです。
相場がN波動を描くことを理解しておくと、短期的な逆行に対して冷静でいられるようになり、不要な損切りを減らすことができますし、チキン利食いも避けられます。
N波動については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫N波動の正しい引き方や見つけ方とは?E波動との違いや役立つインジケーターも解説!
その2:損切りを怖がり過ぎない
損失を避けたいという気持ちは自然なものですが、過剰になるとトレードの判断を曇らせ、損切りの頻度が増えたり、早すぎる損切りを繰り返してしまったりする原因になります。
どのようなプロトレーダーでも、損切りでリスクを最小限に抑えつつ利益を積み重ねることで、トータルで収支をプラスにすることを意識しています。
したがって、損切りを怖がる必要などないのです。
トータルで利益を積み重ねることの重要性を理解しているものの、損切りを避けたいという感情がなかなか収まらない場合は、取引数量が自分にあっていない可能性が高いです。
レバレッジを抑える、取引資金を少なくするなどして、小さな損失を許容する意識を持つことから始めてみましょう。
損切りの目安については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫Fintokeiの損切り目安は何パーセント?損切りルールの決め方やコツ、タイミングも解説!
その3:明確な根拠を持って取引をする
トレードに明確な根拠があれば、自信を持ってポジションを保有することができるので、価格が一時的に逆行しても冷静に対応しやすくなります。
またエントリーの基準が明確になれば、むやみにポジションを持つことがなくなり、ポジポジ病も克服することができます。
明確な根拠を持って取引をするために重要なのが、取引ルールと取引手法です。
以下の項目に対して、全て回答できるかどうかを今一度見直してみてください。
- 使っているテクニカル分析について、エッジがどこにあるか理解できているか?
- エントリー条件と決済条件が明確か?
- トレードにはどの時間足を使うか?
- 1トレードのリスクリワードは?
- 連勝、連敗した際のトレードルールは決まっているか?
- 最大ドローダウンはいくらか?
トレードルールやトレード手法の作り方については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫トレードルールこそがトレードで成功する秘訣|それでも守れない人が多い理由は?
その4:テクニカル分析に基づいて柔軟に損切りを設定する
価格の変動幅といった固定的な数値ではなく、テクニカル分析に基づいて柔軟に損切りを設定することが効果的です。
最も簡単なのが、エントリー箇所の直近高値や安値を損切りの目安にすることです。
直近高安値で損切りをする場合を仮定して、取引数量を決めるのがエントリーの正しい順序となります。
また、損切り目安にする高安値は、トレードスタイルに合った時間足で確認することも重要です。
デイトレードでは15分足や1時間足、スイングトレードでは日足や週足など取引スタイルと対応した時間足を損切りの目安として設定してください。
まとめ
この記事では、損切り貧乏について概要や原因、対策方法に至るまで詳しく解説しました。
損切り貧乏は、多くのトレーダーが直面しがちの課題ですが、原因を正しく理解し、適切な対策を講じることで克服が可能です。
本記事で解説した4つの対策方法を実践することで、損切り貧乏から抜け出す第一歩を踏み出せるでしょう。
そして、さらなるトレードスキルを磨くためには環境選びも重要です。
Fintokeiでは、学習コンテンツでトレードに関する知識を深めつつ、デモ環境で仮想資金を運用しながら、プロトレーダーへ挑戦することができます。
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