RCIとは?5つの基本的な見方や使い方を解説|設定期間やRSIとの違いも紹介

RCI(Rank Correlation Index)とは、相場における買われすぎや売られすぎをシンプルに判断できるオシレーター系インジケーターです。

価格と時間を順位付けして表示することで、相場の過熱感だけでなく、トレンド方向も確認できることがRCIの特徴です。

「RCIの仕組みを教えてほしい。」

「RCIを実際にどのようにして見たり使ったりしたらいいのか?」

RCIと聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

結論として、RCIには基本的な5つの見方・使い方があり、それさえ理解できればをすぐにでもご自身の取引戦略に取り入れられます。

この記事では、RCIについて以下の9つの項目で詳しく解説していきます。

  • RCIとは
  • RCIの基本的な5つの使い方
  • RCIの設定期間は?
  • RCIを使った取引手法
  • RCIを使ってFintokeiに挑戦する
  • RCIとRSIの違いとは?
  • RCIと組み合わせると相性がいいインジケーター
  • RCIを使ってFintokeiに挑戦する
  • まとめ

RCIとは

RCI(Rank Correlation Index)とは、相場における買われすぎや売られすぎを判断できるオシレーター系インジケーターです。

詳しくは後述しますが、RCIでは一定期間内における価格と時間を順位付けした上で、その順位にどのような相関関係があるのかが計算されて表示されます。

価格と時間の順位と相関関係が利用されていることから、日本語では「順位相関指数」とも呼ばれています。

RCIの計算式や見方

RCIの順位付けの仕組みは以下の通りです。

  • 直近の日付の順位を1位として、過去になればなるほど順位が下がる
  • 価格が高い順に順位をつける(1位、2位…)

順位付けがされた上で、以下の計算式を使って「-100%~+100%」の間で相関係数が算出されます。

計算式を簡略化すると、価格と時間の順位が一致しているほど+100%に、違っているほど-100%に近づきます。

つまりRCIが高い(+100%に近い)ほど上昇トレンド、低い(-100%に近い)ほど下落トレンドにあると判断するというのが基本的な見方です。

RCIの計算式については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

【初心者必見】RCIの計算式をわかりやすく解説!RSIとの違いも紹介

RCIの基本的な5つの使い方

RCIの基本的な使い方について、以下の5つを解説します。

  • +80%を超えると買われすぎ、-80以下%になると売られすぎ
  • RCIの向きでトレンド方向を把握する
  • 0%を基準にトレンドの継続を判断する
  • RCIのゴールデンクロスとデッドクロス
  • ダイバージェンスはトレンド転換のサイン

RCIはオシレーター系インジケーターでありながら、相場の過熱感だけでなくトレンド方向も判断できるのが特徴です。

その1:+80%を超えると買われすぎ、-80%以下になると売られすぎ

RCIの値が+80%を超えると「買われすぎ」、-80%以下になると「売られすぎ」状態だと一般的に判断されます。

相場価格が買われすぎ・売られすぎの水準に到達すると、一旦トレンド転換が起こる可能性が高いと考えられるので、逆張りやポジションの決済に活用されます。

その2:RCIの向きでトレンド方向を把握

RCIが上を向いている場合は「上昇トレンド」、下を向いている場合は「下落トレンド」だと判断できます。

また先程の買われすぎ、売られすぎと組み合わせるとトレンド転換タイミングも分かります。

例えば、RCIの値が「-80%以下」かつ、底打ちをして上を向き始めると上昇トレンドへ転換する可能性が高いと判断できます。

一方で、RCIの値が「80%以上」かつ、天井をつけて下を向き始めると下落トレンドへの転換シグナルです。

その3:0%を基準にトレンドの継続を判断する

RCIの中心となる0%を基準にすることで、現在発生しているトレンドが継続するかどうかを判断することもできます。

使い方は以下の通りです。

  • 上昇トレンド継続:0%を下から上にクロス
  • 下落トレンド継続:0%を上から下にクロス

買われすぎや売られすぎの状態から、トレンド転換を狙ってエントリーしたのち、0%とクロスするとポジションを保有し続けられるというシグナルとなるのです。

その4:RCIのゴールデンクロスとデッドクロス

RCIは、短期と長期の設定期間を組み合わせて利用されるケースがよくあります。

そして以下のような短期と長期RCIのゴールデンクロスとデッドクロスを使った売買サインも広く知られています。

  • ゴールデンクロス(短期RCIが長期RCIを上回る):買いシグナル
  • デッドクロス(短期RCIが長期RCIを下回る):売りシグナル

以下のチャートでは、9期間のRCI(赤色)と26期間RCI(水色)を同時に表示しています。

-80%以下でゴールデンクロスが発生(ピンク線)した後に価格が上昇していることが分かります。

一方で、80%以上以上でデッドクロスが発生(白線)した後に価格が下落していることも分かります。

また複数のRCIが同時に同じ方向に動いている場合は、その方向にトレンドが強いと判断できることも覚えておきましょう。

その5:ダイバージェンスはトレンド転換のサイン

ダイバージェンスとは、RCIの動きと相場価格の動きが逆行する現象であり、トレンド転換を表すサインです。

例えば相場価格が上昇しているにもかかわらず、RCIの値が下落している場合、上昇トレンド終了のシグナルを表しています。

一方で、相場価格が下落しているにもかかわらず、RCIの値が上昇している場合、下落トレンド終了のシグナルです。

RCIのダイバージェンスについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

RCIの設定期間は?

RCIでは、時間や価格の順位付けに使われる期間を設定することができます。

デフォルトでは「9」に設定されているケースが多く、1本のRCIを使う場合はもっともおすすめな設定となります。

一方で、ゴールデンクロスやデッドクロスなどを確認するためにRCIを複数組み合わせる場合もあります。

その場合は、「9期間(短期)、26期間(中期)、52期間(長期)」の中から組み合わせを選ぶのが最強です。

RCIの設定期間については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
RCIのおすすめ設定期間とは?3本の組み合わせやデイトレ向きの最強設定も紹介!

RCIを使った取引手法

ここでは設定期間の異なる3本のRCIを使った取引手法を紹介します。

以下のチャートでは、9期間(赤)と26期間(水色)、52期間(白色)を表示しています。

まずは長期のRCI(白)を確認して、相場のおおまかなトレンド方向を把握します。

今回の場合、52期間RCIが80%付近で張り付いているので、長期的には上昇トレンドが続いていると判断できます。

つまり長期トレンドに対する順張り取引をするために、買いエントリーを狙うことになります。

RCIにおける買いエントリーシグナルの王道は、以下2つのシグナルの組み合わせです。

  • 短期RCIが売られすぎに到達したタイミングで上を向き始めたか
  • 短期RCIが中期RCIを上回ったか(ゴールデンクロス)

この場合、以下チャート部分で短期RCIが上昇傾向にある中期RCIを上回ったため、買いエントリーをします。

利益確定のタイミングは、RCIの買われすぎ(80%以上)水準への到達や、ダイバージェンスなどを目安としてください。

RCIを使った取引手法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

RCIとRSIの違いとは?

RCIと似たようなオシレーター系インジケーターとしてRSIが知られていますが、両者は以下の3つの点で異なります。

  • RCIの方が細かな値動きに対して敏感に反応する
  • RCIではRSIのように計算式で値幅を考慮しない
  • RSIと比べて売買シグナルの回数が多い

大きな値幅が発生していないレンジ相場では、RSIよりもRCIの方がエントリーに適していると考えてよいでしょう。

RCIとRSIの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

RCIとRSIの4つの違いとは?計算方法や使うメリットを解説!

RCIと組み合わせると相性がいいインジケーター

RCIでは相場における買われすぎ、売られすぎだけでなくトレンド方向もわかりますが、トレンド系インジケーターと組み合わせるとさらに取引の精度を高められます。

またトレンド系インジケーターを使っているだけでは難しい決済タイミングも、RCIで補強できることがあるのです。

RCIと組み合わせると相性が良いインジケーターとして以下の3つが挙げられます。

  • 移動平均線
  • 一目均衡表
  • ボリンジャーバンド

RCIと他のインジケーターとの組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

一目均衡表とRCIを組み合わせた取引手法を解説|雲や三役好転でタイミングを見極める

RCIを使ってFintokeiに挑戦する

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。

Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していきます。

そしてFintokei公認のプロトレーダーになることができれば、デモ口座における取引利益額をもとに報酬がトレーダーに支払われます。

初期の取引資金や価格が異なるプランが豊富に用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。

今回紹介したRCIを活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。

また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。

無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

まとめ

RCIについて、見方や基本的な5つの使い方、複数の設定期間を組み合わせたRCIの取引手法に至るまで詳しく解説しました。

RCIは直感的に相場における過熱感を把握できるオシレーター系インジケーターであり、見方も非常にシンプルです。

多少複雑にはなりますが、複数の設定期間を組み合わせることで取引精度をさらに高められるので、RCIの使い方に慣れた方は活用してみるとよいでしょう。

ただしRCIが発する売買シグナルは必ずしも正しいものではなく、時にはだましが発生することもあります。

しっかりとリスク管理を行ったうえで、RCIを自身の取引戦略に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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